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今回ばかりはセレーゾの慧眼に感服する

日頃、散々セレーゾ采配(スタメン・ベンチ含め)への不満を述べているが、今回ばかりは素直に参りました。 マリノス戦、前半はまったくいいところが出せず、「先制されると手も足も出ない負けパターン」にハマったかに見えた。 いつもなら消えている土居を下げて本山を投入するのが通常の流れだが、しかし、この采配は機能こそすれ、実は逆転に至っていない。 試合後のコメントを読むと、セレーゾはゲキを飛ばすことによってスイッチを入れた。 これにより後半も続投となった土居が前に行く意識を持ち、ドリブルでDF二人をブチ抜いてゴールにつなげた。このところ何も出来ないままの交代が続いて、自信を失いかけていたように見えた土居も、これで持ち直してくれるかもしれない。 交代の野沢は相手の裏に起点を作ること、カイオはスピードを活かすのが狙い、ルイス・アルベルトを入れて柴崎を上げたのは攻撃的に使いたいとのことだった。全てがいい方向に向かい、うまくいく時はこういうものだが、それにしても見事に決まった。 野沢は狙い通りの起点は作れていなかったようには見えたが、技術の高さを見せてスーパーボレーシュートを沈めた。(スカパーベストゴールにノミネート)。 カイオもスピードを活かしたドリブルでマリノスDF陣をかき回し、アシストもついた。「本当はシュートを打ちたかった」というコメントは実にカイオらしい。 柴崎の前線での活躍ぶりは誰もが認めるところ。得点シーンでのオフサイドラインをかいくぐる横への動きからの抜け出しは、FWの動き出しだった。 交代カードを有効に使い、今後の布石にもなった。 遠藤はカードを貰っていたこともあるが、あまりデキはよくなく、交代は仕方ない。ベンチで悔しがっていたので、そのあたり本人もわかっていると思われる。 中村は悪くなかった。個人的には豊川のドリブルより断然キレとリズムがあるように思うのだが、豊川の方が期待されていると感じる。まだ見たことのない必殺技があるのか・・。 しかし、結果を出しているのは豊川。中村は出ているうちに何かしらのモノを出さなければ、豊川との序列は覆せない。いっそカイオくらい開き直って、自分のプレーをやり続けられればいいのだが。 なんにせよ、マリノス戦をあのまま完封されていたら悪い雰囲気になっていたことは間違いない。 セレーゾの、監督としての手腕を発揮した試合。(セレーゾの中村俊への...

2014第5節横浜Fマリノス(アウェー)戦その2

【2014第5節横浜Fマリノス(A)戦・選手評】 曽ヶ端:失点シーンは完璧に決められたので仕方ない。それ以外の守備機会はあまりなかった。 伊東:運動量はあるが、ボールを持ってからの縦へ攻撃の意識が欲しい。ファウルを与えることも多くなっている。 青木:カバーリングもよく、流れのなかからは危ない場面はさほど作らせなかった。 昌子:時折あるミスが怖いが、出足はいい。パスは引っかかることもいくつかあり、もう少し精度を高めたい。 山本:可もなく不可もなく。守備意識は高い。攻撃力という点では物足りない。 柴崎:絶好調とは言えないが、ボランチではスペースを埋め、前線に顔を出しては1アシスト1ゴールと攻撃の軸となる。得点に直結するパス、シュートのセンスは抜群。 小笠原:運動量も多く、危ないところは必ず潰しに行っていた。プレースキックの精度はいまひとつ。 遠藤:動きにキレがない。攻守ともに冴えがなく、交代は致し方ない。 土居:消えている場面は多かったが、一瞬のスキを突き、ドリブルでDF二人を抜いてからの同点ゴールのシーンは輝いていた。ただ、それ以外ではボールが収まらず、前線にタメが作れない。 中村:独特の間合いからのドリブル、積極的なシュート。ボールの受け方やパスの狙いどころも悪くない。続けて見てみたい。 ダヴィ:しっかりマークされていて自身の仕事は出来なかったが、相手DFを引き付ける役割をこなし、時折突破力も見せた。 野沢:運動量は少なく、守備も軽いが、決定的なゴールを挙げた。 カイオ:攻撃の意識が高く、好感触。ドリブルもキレがあり、スピードも魅力。パスも正確だった。 ルイス・アルベルト:危なっかしい場面はあるものの、ボールを奪いに行く意欲は高かった。 セレーゾ:ビハインドからの采配が冴えた。野沢、カイオの投入が当たり、見事な逆転劇。土居を引っ張って結果が出たのもよかった。

2014第5節横浜Fマリノス(アウェー)戦

先制されたらガチガチに固められて逃げられる嫌な展開になるな・・と展望でも書いたが、前半終了間際のCKからお手本のような完璧な得点を決められて0-1で前半終了。 ファウルはどちらも流し気味で、なんでもかんでもファウルを取る審判でなかったのは幸いだったが、それでもあれだけセットプレーの機会を与えてしまうといつかは取られる。 ただ、ジャッジに関しては得点が開いたあたりからあやふやなものも増えており、なんだか帳尻を合わせたような感じになっていたのはつけ加えておく。 鹿島のスタメンは左脇腹痛の豊川に代わって中村。ベンチにはジャイールではなくカイオだった。 後半、収まりの悪い土居をいつものように本山に代えて攻撃のスイッチを入れるのかと思いきや、そのまま続行。 その采配に応えた土居。伊東のややルーズなボールを、おそらくダヴィを警戒した相手DFのスキを突いて高速ドリブルで抜き去り、最後もしっかりゴール右隅に決める同点弾。 この1点が大きかった。鹿島に勢いを与え、マリノスに動揺を生んだ。 そして、セレーゾが動く。動きの悪かった遠藤に代えて野沢。正直、途中出場ながらも動きが少なく、キックの精度もいまひとつで「入れた意味あったのかな」と疑問だったのだが、結果的に芸術的な逆転ゴールを生んだ。 カイオがPA内で倒れ、一瞬全員の動きが止まったところを見逃さなかった柴崎がピンポイントの浮き玉パス。DFラインからスルッと抜け出した野沢が、後ろからのボールをダイレクトボレーでゴール右隅に沈めた。 試合後のインタビューで「決めるだけ」と普通に言っていたが、あれを決められるのは相当なハイレベル。 2人目のカイオも当たった。ジャイールと同時投入された前節は落ち着きがなかったが、今日は持ち味のスピードとテクニックを見せ、柴崎の3点目をアシスト。ボールを出した後にもちゃんとゴール前に動き直しており、ストライカーとしてのセンスも抜け目なく発揮している。 柴崎はこのゴールだけでなく、ルイス・アルベルトが入って2列目に上がってからは得点に直結するようなプレーを見せており、ボランチでは黒子に徹し、2列目ではチャンスメーカー兼ストライカーとどこでもこなした。 若干疲れからキレがないようにも見えたが、そんななかでもこれだけやれるのだからたいしたもの。 MVPは柴崎としたものの、今日に限ってはセレーゾ。采配が見事に決まり、...

貯金をうまく使える人なのか?セレーゾ

ちなみに自分は貯金をうまく使えないタイプ。というか別に江戸っ子体質じゃないのにそもそも貯金が出来ないタチなので、タイプも何もないのだが。言うならばカイジ的体質?(って基本ダメ人間)。 プレシーズンマッチの頃には「このまま開幕して本当に大丈夫か?」と心配ばかりしていたのに、3連勝で首位に立つという絶好のスタートを決めた。 しかし、ナビスコ予選・FC東京戦でつまづき、続くセレッソ戦も0-2とプレシーズンマッチの頃のような惨敗ぶりを見せてしまった。 思えば、雪の影響で出遅れた甲府や、新監督になって歯車の噛み合っていない仙台相手にうまく勝ちを拾い、鳥栖戦は序盤の曽ヶ端の好セーブから展開の利で勝ったようなもの。3連勝はうまく行き過ぎていたきらいもあった。 この思わぬ貯金を、若手強化や新外国人お試しなどで、ちょっと使ってしまったが、残りをどれだけ切り崩さずに運用していけるか。 豊川、土居、伊東は連戦やビハインドの展開で序々に弱点がさらけ出されている。ジャイールとカイオ同時投入という博打は勝ち目がないこともわかった。 今のところはまだ首位に立っている。もうちょっとだけ無茶を出来るところではあるが、自身のギャンブル経験から言うと悪くなった流れはちょっとやそっとじゃ戻らない。 まあ、ギャンブルとスポーツは関係ないものだが、勝負事という点では、流れは大事というのは共通。 勝っている時の采配は無難なセレーゾだけに、資産の運用(注:勝っている状況を利用)に関してはそれなりにやれるタイプだとは思うが、同時に、負けている時に状況を覆せないタイプにも見えるので、一度遅れると無理が利かないようにも思える。 次節はマリノスで、また厄介な相手。 まずは序盤戦。セレーゾの腕の見せ所だ。

気になるニュースまとめ(2014年3月5週)

【浦和の無観客試合】 ダイジェストでしか見ていないが、静まり返ったスタジアムで試合ってのは大方の予想通りやりにくそうだった。 特に清水は巻き込まれた形だから、モチベーション的にも盛り上がらないというか。 そんななか先制したものの追いつかれて引き分けとなり、痛み分けかと思っていたら、清水の選手が試合後のコメントで、「大勢の浦和サポーターが応援していたら、逆転の雰囲気になっていたかも」みたいなことを言っていたので清水としても勝ち点1ずつになったのはよかったのかもしれない。 【制裁について】 今回、差別的とも受け取れる横断幕が掲げられたのをクラブ側が確認しながら、試合後まで撤去までされなかったために、無観客試合の制裁となったわけだが、 「これって、当該クラブのサポじゃない人(またはグループ)が嫌がらせでやったら、それでもクラブの責任になるの?」 と疑問に思っていたところ、そこはJリーグラボで野々村氏がちょこっと触れていた。 いわく、今回は試合が終わるまで横断幕が掲げられたままになっていたことも踏まえて、クラブの責任も追及されている(チェアマンもそう言っている)、今後はそういうものを見かけたらクラブが即時撤去していかなきゃならないとのこと。 もっとも、そういうこと自体がなくならなきゃいけないわけだが。 【長谷川アーリアジャスールのゴールが、山下の戻りオフサイドと思っていた件】 セレッソ戦の記事で「アシストした山下が戻りオフサイドじゃないの?」と疑問に思って書いたが、あれからどこのブログや掲示板を見ても何も触れられていないので、自分の勘違いというか、やっぱり昌子が触った時点でオフサイドじゃなくなったのだろう。 ただ、往生際悪く言うと、通常の場合、DFライン裏側のオフサイドポジションにいて、スルーパスが出された時点で「私、関係ありませんよ」って顔しながらラインのところまで戻って、DFが触った時にボールを取りに行ったら大抵「ピーッ!」ってなるよね。 そういう状況と一緒だったように見えたのだが。 まあ、本当にオフサイドだったら曽ヶ端が猛烈に抗議しているから判定通りだったに違いない。昌子の不注意ということで。 【J3のU22選抜】 とりあえず1つは勝って意地を見せたが、守備がボロボロでまたもや大量失点で負けている。 かといってガチガチに守備を固めて勝ち点1を取りにいくサッカーをやって...

2014第4節セレッソ大阪(ホーム)戦その2

【2014第4節セレッソ大阪(H)戦・選手評】 曽ヶ端:先制された場面でも1度はセービングしたのだが。他にも危ないところを防いでいたし、2失点もやむなし。キックは時々不安定だった。 伊東:ファウルが多くなってきた。先制のセットプレーも伊東のファウルから。勢いよく上がれているところは好評価だが、その後の展開に味がない。ドリブルで仕掛けるとか深く抉るとか。ボールを受けるまでで終わっている。崩せる何かが欲しい。 青木:リードされて相手が引いた形だったので守備機会はさほど多くなかったが、フォルラン、柿谷にはうまく対応していた。2失点目は余計だった。 昌子:1失点目は集中力を欠いたプレー。もっと明確にクリアすべきだった。攻撃ではセットプレーで惜しいヘディングシュートあり。 山本:攻守にバランスよくやれていた。何本か得点につながりそうなクロスも上げていた。ドリブルは弱い。 柴崎:柴崎にしてはボールロスト、パスミスなどが目立った。幅広くカバーは出来ていたが、チーム全体を前に押し上げる余力まではなかった。 小笠原:セレッソのブ厚いカベに突破口を見つけ出せず。プレースキックも跳ね返された。気持ちは切らさずにやれていたが、状況を覆せず。 遠藤:悪くはなかったが、良いとまでは言えなかった。ダヴィとの連携も悪く、お互いが孤立。判断もちょっとずつ遅い気がした。 土居:2本ほどシュートを打ち、攻撃には絡めたが、全てのプレーに少しずつ精度を欠く。もっと丁寧につないだり、ボールをキープ出来ればチャンスになりそうな場面はいくつかあった。前半で交代。 豊川:攻守に不発。前半で交代は納得のデキ。 ダヴィ:前線で孤立。周りとの距離も遠く、セレッソの人数をかけた守備を打開出来ず。スペースがなく、本来の持ち味が出せないうえに、セレッソの守備陣にしっかり対応されていた。不運なイエローまで貰い、早くも通算3枚目。 本山:抜群のテクニックを披露。ワンタッチプレーからダイナミックな展開を演出したり、積極的なシュートを打ったり。攻撃のオプションとしては機能していたが、崩し切るまでには至らず。 ジャイール:ボールの受け方や狙いどころは悪くなかった。ただ、遠慮があるのか自分からは仕掛けず、もうひとつインパクトに欠けた。カイオが投入されてからはポジションがカブり、消えてしまった。 カイオ:何とかしようという気持ちは見えたが、...

2014第4節セレッソ大阪(ホーム)戦

一度落としてしまったツキはすぐには戻らないことを実感したというか、バーに阻まれるシュート2本。吉田主審の微妙にセレッソ寄りの判定も、ビハインドの展開では余計にストレスを感じた。 ところで先制点はゲームの中でも山下の戻りオフサイドと思ってリプレイを確認してみた。 セレッソのセットプレーから曽ヶ端→鹿島DFが弾いたボールを、長谷川と小笠原が競って再び前線に。長谷川が触った時点では山下はオフサイドポジション。 戻って来たボールを昌子が処理しようとしたところを後ろから山下にさらわれ、パスを受けた長谷川に決められたわけだが、昌子が触ったらオフサイドは解消されるのだったっけか。 長谷川が競って前線に戻したボールに、山下が絡もうとした時点でプレーに関与してるから(昌子が触ったこぼれとかでなく、最初から長谷川のリターンボールを受けに行っていた)オフサイドだと思っていたのだが。 しかし、どちらにせよ昌子も集中力を欠いていた。あそこはまずセーフティクリアだろうが、中途半端なプレーだったことは確か。 結局この1点は重かった。先制されると攻め手がなくなるのは相変わらずで、セレッソの人数をかけた守備を崩すことが出来なかった。 ダヴィは完全に抑え込まれていたし、トンデモ判定でシュミレーションのイエローまで貰ってしまった。すぐに立ち上がってプレーを続行しようとしていたし、二人に囲まれて態勢を崩しただけで欺いたとか言われても。ダヴィを下げたのは正解だったろう。下手すると2枚目を喰らっていたかもしれない。 高さでは攻守において完敗。攻撃ではほぼ弾き返されていたし、守備でも起点を作られていた。 フォルランはコンディションがまだ万全ではないのだろうが、大騒ぎするほどの選手という印象ではなかった。うまいことはうまいが、このくらいならケネディやノヴァコビッチ、レアンドロ・ドミンゲスでもやれる。 J初ゴールをプレゼントしてしまったのは残念。しかも柿谷→フォルランって・・嫌な話題を作ってしまった。 ジャイールはカイオが入るまではボールを受けて捌いてと、まだ遠慮があってか自分から仕掛けることはなかったが、それなりにやれている感じだった。 しかし、カイオが投入されてからは役割がカブるのか、まったく消えた。いくら攻撃的にといっても、両方同時に使うのは無理があった。 豊川、土居も日程が詰まって来たからか、ビハインドの展...

堅守鹿島VS強力攻撃陣セレッソ、セレッソ大阪(ホーム)展望

堅守という看板はナビスコで傷がついてしまったかに見えるが、大黒柱の曽ヶ端がいない状態でのこと。リーグ戦はまだ無失点なわけで、看板に違わない試合ぶりを発揮したい。 日程的には鹿島の方が1日ぶん不利。しかもフルメンバー(GK以外)でやって、試合内容も結果もグダグダだっただけに色々とマイナス要素は多い。 対するセレッソはフォルランにゴールが生まれ、空気もガラッと変わっている可能性はあるので警戒レベルは急上昇中。 今季の鹿島の守備は、前線から素早くプレスをかけて相手を自由にさせないことを重きに置いているようなので、運動量が相手より劣ると厳しいものがある。ナビスコFC東京戦での序盤でそれを感じた。 負けたことでメンバーを入れ替えてくるのかどうか不明だが、動けない状態での豊川、土居では周りの負担が増すばかり。攻撃力のあるセレッソには厳しい。どこまでフィジカルが回復しているのか、今まで通りやれるのかはセレーゾにはしっかり見極めて欲しい。 フォルラン自体のマークは勿論のこと、こっちが囮になっての柿谷、山口の攻撃には要注意。山口にはそんなにやられている印象はないが、柿谷にはやられているイメージがあるもので。 柴崎の働きぶりが重要になってくる気がする。 攻撃では両サイドバックのクロスの質が悪いので、遠藤、ダヴィに頑張って貰うしかない。 あとは飛び出すクセのあるキム・ジンヒョンを、うまく釣ってのセットプレーなど。キム・ジンヒョンは鹿島にとっては相性のいいイメージなので、今回もゴールを挙げたい。 昨年からそうだが、先に点を取られると監督の手腕を含め、盛り返すだけの力が弱い。とにかく我慢が大事。 先制してから粘り強くやって、勝ち切る試合運びをしたいところだ。

2014ナビスコ予選(1)FC東京(A)戦その2

【2014ナビスコ予選(1)、FC東京(A)戦・選手評】 佐藤:ポジショニングも中途半端で、反応も悪い。プレーに余裕がない。枠内シュートのほとんどを決められているのは、決定機を作られているという以外にもGKとしての質に問題があるのでは。 伊東:守備で精一杯。攻撃参加の機会は作れていたが効果的なクロスはなく、切り崩せなかった。 青木:後ろが気になるのか、集中出来ていないように見えた。 昌子:序盤の2失点のシーンは、球際の粘り強さに欠けた。縦へのフィードもよくなかった。 山本:リードされている状況もあって高い位置でのプレー。ボールに触る機会は多かったが、いい形で貰ってもその後が続かない。カイオとの息も合ってなかった。 柴崎:中盤の激しいプレスに苦しむ豊川、土居をフォローし切れなかった。本山が入ってからは余裕も出て前にも出れた。シュートはもう少し精度が欲しい。 小笠原:気迫は全面に出ていたが、ゲームを覆すには至らなかった。いつものキレがなく、プレースキックの質は悪かった。疲れもあるのか。 豊川:相手の激しいプレスに苦しむ。 土居:何も出来なかった。ボールを受けても収められない。本山との格の違いがそのまま出た。 遠藤:前半はタメを作る間に潰されるシーンも多く、流れを作れなかった。後半、本山が入ったことと相手にスキが生まれ始めたことで普段通りのプレーが出来るようになったが、全体的に精彩を欠く。運動量も足りてない。 ダヴィ:いいボールが入ってこず、落ち着きがなかった。ガチガチにマークされて思うようにプレーも出来ず、視野も狭くなる。スペースもなかった。イエローはややアンラッキーな判定だったが、貰い過ぎ。 本山:絶妙なポジショニングでボールを受け、高いテクニックで激しいプレスもかわす。前線でリズムを生み、攻撃の形を作り出す。ゴールも見事だった。 カイオ:積極的にゴールを狙う姿勢には好感触。シュートも枠に飛び、可能性は感じる。ただ、守備は致命的に弱く、90分通してやるには今のところ厳しい。攻撃の切り札としては有効。 梅鉢:ボール奪取からの前への展開はよかった。自分の良さは出せていた。 セレーゾ:GKだけを変える中途半端なスタメンが裏目。DFを中心に落ち着きがなく、いきなり2失点。今までは勝っていることで表に出なかった豊川、土居のところが何も出来なかった。本山を入れて修正したのはよかっ...

2014ナビスコ予選(1)FC東京(A)戦

中途半端なメンバーチェンジが思い切り裏目に出た。 GK以外はフルメンバーだったが、佐藤の良さはいまだにわからない。曽ヶ端を休ませるのはいいが、第3キーパーはこれより酷いレベルなのだろうか。だとしたら、曽ヶ端が怪我した時点で今シーズンを諦めるくらいの覚悟が必要なのでは。 佐藤がGKだと、枠に飛んだシュートは全部入ってしまう気がする。これはずっと前から感じている。 実際ファーストシュートを一発で決められて、他、枠内シュートを防いだのは平山のヘディングが真正面に来たのを一杯一杯で止めただけ。ひとつひとつのプレーに余裕がなく、DFが前を向いてプレー出来ていないように見えた。シュート6本で3失点。 次にお試しの機会があるなら、是非とも佐藤以外のGKでお願いしたい。 育成枠の土居、豊川も負けている展開で、実力以上のものを発揮することは出来なかった。豊川のドリブルは何故か評判がいいが、ブチ抜いて絶好機を作り出したところをまだ観たことない。 土居は何にも出来なかった。せめてボールを収めるくらいはして欲しい。交代で入った本山が絶妙なポジショニングとキープ力、展開力、ゴールまで披露し、格の違いを見せつけられた。 山本はやはり守備の人という印象が強まった。ボールを持っても何かやってくれそうな雰囲気は皆無で、ドリブル、シュート、クロス、スローインどれもが残念無双。勝っている時の守備力は運動量を含めて頼りになるが、負けている状況では魅力がない。 伊東も守備に手一杯で、攻撃には参加するものの決定機を作り出せず。 早い時間帯で立て続けに2失点したことで相手の勢いが上回り、アフター気味の激しいチャージもあって前半は中盤から前にボールを運べなかった。 村上主審はファウルを流す傾向にあるので、当たりの強いチームは相性がいいのかもしれない。FC東京のイエローが2枚で済むような感じではなかったが。 そしてダヴィはハイペースでイエローを貰い続けている。4試合で3枚。ゴール数を超えた。 ダヴィと森重の競り合いはどっちもどっちだったが、いいパスが入って来なかったところをダヴィが我慢し切れなかった。 カイオは守備がスカスカだが、攻撃にはセンスを感じる。シュートを打つ思い切りの良さ、パワー。コントローウは若干甘いが枠に飛んでいる。スピードもあるので、あとは味方との呼吸が合うようになれば面白いカードになりそう。 後半...

2014第3節鳥栖(アウェー)戦その2

【2014第3節鳥栖(A)戦・選手評】 曽ヶ端:いきなりのピンチと、PKをも防ぐ鉄壁ぶり。ロングスローから速攻につなげたシーンもあり、充実している。 伊東:左サイドをガッチリ守っていた。なかなか攻撃に上がる機会はなかったが、1~2回は全力で上がっていて、守備だけではないところも見せた。 青木:セットプレーで先制点、そして豊田を完封。終盤カウンターでゴール前まで上がってシュートを打つなど、運動量も豊富だった。 昌子:集中して守れていた。ラインの裏を狙うフィードもよかった。青木との息も合ってきた。 山本:守備で体を張れていた。逆サイドが守備的だったので攻める機会は多めだったが、ドリブル、クロスは残念ながら味がなかった。ただ、運動量もあり、守備でこれだけやってくれれば充分か。 柴崎:表には出てこないが、危険なところを潰しにいけていた。小笠原のフォローも万全。 小笠原:柴崎への信頼感が見て取れる動き。中盤での存在感は際立っていた。FKにも意図があり、狙いどころもよかった。 遠藤:決定的な仕事には絡まなかったが、リズムを変えたり、ボールの預かりどころになったりと与えられた仕事はこなした。左サイドを崩されるシーンはあまりなかった。 土居:献身的に走れていて、その努力が実っての今季初ゴール。何度か「そこは収めて欲しい」と思う場面があり、あとはそのあたりが向上すれば。つなぎのワンタッチパスなどはよかった。ダヴィへのパスはもう少し強めで長めでもいい。 豊川:地元ということで気合いも入っていたのか。早々にイエローを貰ってしまったが、それでも怯まずに闘志を全面に出してのプレー。ドリブルは今のところ通用していないが、自身J初ゴールとなったボレーシュートは見事。 ダヴィ:フィジカルの強さを活かしてのボールキープ、突破。スキあらばシュートを打ち、味方へのパスも供給してアシストを記録。周りが見えていて、ワントップとして機能している。守備もやれている。イエローだけは、引き続き注意。 中田:無難なプレーぶり。まずは試運転。 ルイス・アルベルト:PSMで観た時よりも動けていたし、前線へのパスも通っていた。守備ではまだ危なっかしい感じがするものの、体を投げ出して守れていたのでこれからか。 カイオ:ボールの貰い方や、仕掛け、パスの狙いどころと正確さは魅力があった。慣れてくれば攻撃のオプションとして使えそう...

2014第3節鳥栖(アウェー)戦

苦手鳥栖相手にアウェーで3-0の完全勝利。疑惑のPKも防いでの完封なので、文句のつけようがない。 ダヴィは個人技に頼るばかりでなく味方を活かしてアシスト。3点目のシーンでもアシストの意識があった。林に阻まれたが、惜しいシュートもあった。 走ってはいるがボールに触れていなかった土居も、ようやく献身的な努力が実った今季初ゴール。 もう一人の若手豊川も、地元でJ初ゴールを素晴らしいボレーで決めた。ベストゴールでもおかしくない。 守備では青木が豊田を抑え込み、貴重な先制点も挙げた。PKは足を上げたということでファウルとなったが完全にエリア外。副審もスルーしていたので、そもそもボールにいってたんじゃないの?という話だが、これを曽ヶ端がドシャットで止めて、逆に流れを手繰り寄せた。 曽ヶ端はオープニング早々にも危ないシュートをしっかりと止め、このところの鉄壁ぶりはハンパない。 鳥栖のゴールがオフサイドになったプレーは曽ヶ端が飛び出しているので、後ろから二人目の山本が判定位置。リプレイで確認してもオフサイド。そのリプレイでわかったのだが、山本は一瞬であそこまでラインを上げていた。 ドリブルは未だちょっと残念な仕上がり具合だが、守備は随分と安定してきて頼もしさを感じるように。昌子も集中してやれているし、ラインの裏を狙うパスもよかった。 ゲーム自体は予想通り序盤から激しいぶつかり合いとなったが、全員が臆せずに当たりにいけていたし、気持ちも最後まで切れなかった。 守備では体を張り、攻めても手を抜かずに走り、五分五分のところは個人技で勝てた。やっぱりサボる選手がいないとみんなが頑張ろうという空気になる。 リーグ戦で初勝利となり、やっと一矢報いたというところか。 小笠原、曽ヶ端、青木がチームをまとめ、柴崎、遠藤がバランスを取り、若手が走る。そして、ダヴィが得点に絡む。ゲーム展開も楽になったところで中田、ルイス・アルベルト、カイオといった今季まだ出場していなかった選手も使うことが出来て、完封で終われたのだから理想的な形。 開幕ダッシュで首位奪取。いやいや、まだまだこれからだが、嬉しくて頬が緩んでしまっても仕方ない。 新戦力のカイオはなんだかいけそうな気がしたし、果たしてジャイールは必要だったのか。ルイスもPSMで観た時よりは格段によく見えた。まあ、勝ったからかもしれないが。 開幕前の期待が持て...

開幕ダッシュで首位奪取・アウェー鳥栖戦展望

鳥栖を抜けずに2位だとばかり思い込んでいたが、改めて順位表を確認してみると同率首位だった。なんか嬉しいような、むずがゆいような・・。 というか、このところ忙しくて色々と手が回らず、こんな基本確認まで怠ってしまっていた単純ミスなのだが。(すいません)。 まあ、同率なので鳥栖に勝って単独首位に立とうとの意気込みを持って、ブログタイトルはこのままで。 リーグ戦では鳥栖との直近の対戦成績はあまりよくない。がっちり守られて、少ないチャンスをしっかり決められて僅差で負け、もしくは引き分けに終わるというパターン。 鹿島キラーのキム・ミヌが今季も好調の様子で、更に新加入の安田が加わった左サイドはブ厚い。豊田もW杯に向けて気合い入りまくりで、左サイドを崩されて中央で豊田にドカン、というシーンは避けたい。 伊東一人で左サイドを守り切るのは難しく、遠藤がフォローに入ったとしても五分くらい? そのうえ遠藤が守備に回ると、攻撃が本当にダヴィだけになってしまうので、土居が余程フォローに回らないと攻守のバランスが取れなくなるかもしれない。 しかも中央には元鹿島キラーの谷口までいるので、こっちはこっちでケアしなきゃならない。 スタメンは変えないだろうし、若手はガンガン走ってスペースを消して貰いたい。まずは手堅い守備から。 中央は昌子が踏ん張るしかない。植田ではさすがに豊田の相手は厳しいと思うので、今回ばかりは2点以上のリードがないと使わない方向でお願いしたいが・・。 得点はセットプレーかカウンターくらいしかイメージが湧かないが、チャンスは少ない。確実に決めたいところだ。 どちらが開幕ダッシュを本物に出来るかの一戦となる。気持ちだけは負けないように戦いに臨みたい。

千葉よりジャイール選手が期限付き移籍で加入

千葉よりMFジャイール選手が期限付き移籍で加入とのこと。 ずっと探していた最後のピースが・・。 (以下、想像による解釈となります) ジャイールのことは全然知らないのだが、千葉所属ながらUAEのエミレーツクラブに期限付き移籍しているってことは、千葉では必要とされてなかったってことなのでは。 なんだか間に合わせで獲ったような気がしてならないが、そのへんのところどうなのだろう。 今季の鹿島を観ると、全員で守備をして運動量で相手を上回ってなんとか耐えている印象。ジャイールがそこまで献身的に守備をするとは思えないが・・。 そもそも期限付きならばジュニーニョと再契約するのと変わらないように思うし、鹿島に慣れているぶんジュニーニョの方が戦力になるような。 よっぽど攻撃力があって途中出場で流れを変えてくれるのなら話は別だが、それだったら上の話に戻り、千葉でそういうふうに使われているだろう。 少なくとも現時点のカイオより攻撃力が上か、赤崎より将来性が見込めるか、本山・中村よりうまくチームのバランスが取れるか。野沢よりは戦力になりそうだが。 世代交代という点でジュニーニョの再契約はナシにしても、誰でもいいってのならドゥトラにもう一回アプローチして、無理かもしれないが、そっちの方が納得出来た。 もっとも、もしかしたら抜群にハマる可能性がないわけではない・・。 とりあえず一度、観てみないことには。 楽しみに毎日オフィシャルのニュースをチェックしていたわりには、正直、ちょっとなんだかなあという獲得情報だが、この最低の評価を覆す選手であってくれれば幸いだ。

J3が開幕

豊川、植田、伊東、宮内、小泉、杉本の6名が登録されている鹿島からは杉本が召集。 植田をレギュラーで鍛えて貰えるかと思っていたが、想像以上にセレーゾの植田に対する期待値・信頼は厚く、ベンチ入りだけでなく出場機会も得ている。豊川、伊東もスタメンで出場しているので今後も呼ばれる機会はないかも。ならばせめて小泉を・・。 スカパーで放送していたので琉球VSJ-22の試合を流し観たが、正直、レベルはやはりこのカテゴリーという域を出ないもの。 実戦経験は積めるだろうが、強いチームなら紅白戦の方が質の高い経験を積めるかもしれない。 試合に話を戻すと、J-22選抜は即席のチームだけあって連携もなく、攻守においてバラバラ。個人技だけでなんとかするには厳しい感じだった。 もっともこれは最初からわかっていたことだが・・。守備は特に難しいのか、単に能力的なものなのか。 杉本は後半途中から出場。これといった活躍もなし。(杉本に限らず全員)。 モチベーションも、J3クラブとJ-22では差があるように見えた。「何かを見せてやろう!」という気概を感じる選手はJ-22にはいなかった。 まだ1試合観ただけなので簡単には言えないが、このような試合が続くのなら、せっかくの企画が早々に立ち消えになってもおかしくない。 残念ながら、少なくとも次を観ようという気にはなれない内容だったかな。 やっぱりサテライトを復活させた方が、底上げにつながるような気がするのだが・・。

2014第2節仙台(ホーム)戦その2

【2014第2節仙台(H)戦・選手評】 曽ヶ端:仙台のファーストチャンスをビッグセーブ。MVP級。プレー全体が安定していた。 伊東:精力的な上下運動。仕掛けの面では工夫が欲しいが、サイドであれだけ走ってくれると助かる。 青木:集中してやれていた。楔のパスに、出足よくトライ出来ていた。フィードも安定。 昌子:前節で自信を持ったのか、落ち着いてやれていた。高さもあり、スピード負けもしなかった。 山本:フィジカルも上がってきたのか攻撃に参加する回数も増え、何本かクロスも上げられた。チャンスではもう少し積極的にいって貰いたい。守備はやれていた。 柴崎:絶妙なバランス感覚。表舞台には立たなかったが、攻守において効いていた。 小笠原:中盤で若いメンバーにも走り負けていなかった。ゲームコントロールが抜群。 遠藤:動き直し、カウンター時もサボらず走れていた。受けてからの体の強さも見せ、反転からのドリブルも突破力があった。シュートも落ち着いて打てている。2得点でMVP。 土居:スペ^-スを見つけてのフリーラン、相手へのプレスはやれていたが、ボールをなかなか受けられなかった。周りを活かすプレーは出来ていたと思うが物足りない。 豊川:走れていたし、ピースの一部にはなれていたが、トラップ、ドリブルもまだまだ。ポジショニングは悪くなかった。 ダヴィ:強引にシュートまで持ち込むスタイルで、らしさを取り戻す。ボールへの反応があと一瞬早ければビッグチャンスになるのだが、そのあたりは連携がまだ深まっていない。ゴールこそ挙げられなかったが、立て直しての2アシストは成長の証。余計なイエローは成長していない証。 中村:積極的な姿勢は見せたが、守備面でのバランスはいまひとつ。 野沢:DFとの駆け引きはやれていたと思うが、交代で出てくるにしては迫力不足。 植田:高さはあった。1-0の状況でも投入されるとは、余程セレーゾに期待されているのだろう。 セレーゾ:守備がまとまってきた。積極的な若手起用も今のところ当たっている。

2014第2節仙台(ホーム)戦

内容、スコアともに上々の2-0完封でホーム開幕戦勝利。リーグ通算400勝を見事に飾った。 守備の陣形をしっかり保ち、前から圧力をかけてボールを奪ったら惜しまず皆が走る。ダヴィが強引にシュートにいって無駄走りになることは多々あれど、それでもサボらずに走り続けた。 特に遠藤。責任感からか、昨年とは見違えるような走りっぷり。前節のCKからのゴールも、一旦防がれてからすぐに立ち上がってのもの。今日も自らのドリブルからダヴィに預けて、中に走り直して受けた。トドメの一撃もPA内まで上がって、丁寧にボレーを沈めた。 ダヴィもワントップが性に合うのか、前線からのチェックも怠らず、ボールを持てばシュートまで持ち込む。 時々、もうちょっとうまく周りを使えれば・・と思う場面も何度かあったが、それをすると持ち味が消えてしまいそうな気もするので、このままの形であとはゴールさえ取れれば問題ない。最後のイエローは何で貰ったのか不明だが、こういう累積は後々響くので注意したい。 スタメンが若いだけあって、運動量という点において相手を上回れる利点は大きかった。前線でダヴィの周りを精力的に動き、スペースを作った土居、豊川は及第点か。 本音を言えばもう少しボールを収めてくれると助かるのだが、守備では頑張れていたので、攻撃面ではこれから・・とは勝ったから言えること。 土居はボールを貰えなかった面もあるが、ほとんど触れていなかった。豊川は物凄くドリブルを期待されているようだが、個人的には今のところそこまでの脅威は感じない。先制点のスルーは判断がよかった。 山本は初見に比べて随分よく見える。高さでも安定していて、クロスも何本か上げられるようになった。CB二人の集中力も高く、危ないところも身を投げ出して守れていた。 柴崎は目立たなかったが、絶妙のバランス感覚で中盤の底を支えた。 そして、ベテランの存在。曽ヶ端のビッグセーブはチームを救ったし、小笠原は最後まで走れていた。 交代組の中村、野沢、植田がいまひとつアピール出来なかったのが今後の課題とも言えるが、昨年の悪い時のように変わってから失点することがなくなったのは進歩。 仙台は監督が代わって、チームがまだ出来ていない印象。細かいところでミスも多く、攻撃はウィルソンが単発で守り易かった。 これで開幕2連勝。しかも無失点。しかし、鳥栖も勝って首位には立てていない。次節...

2014第1節甲府(アウェー)戦その2

【2014第1節甲府(A)戦・選手評】 曽ヶ端:安定したセービングで無失点に貢献。安心感があった。 伊東:オーバーラップのタイミングはよかったが、やや慎重な面も。もっと縦に切り込む意識、速いタイミングでの効果的なクロスが欲しい。ギリギリに出されたボールに追いつくスピードは魅力。 青木:前線からプレスをかける甲府に手を焼いたのかバックパスが多かったが、集中して守れていた。 昌子:序盤、落ち着きがなくフラフラしていたが立て直した。セットプレーの得点は見事だった。 山本:怪我で出遅れていたが、開幕スタメンに間に合った。体格もよく、セットプレーにおいては攻守に厚みがあるが、プレー自体は選択肢が少なく、攻撃面ではほとんど貢献なし。スローインもミスが多い。今のところ攻撃なら前野が上、経験値では中田が上。微妙なところ。 柴崎:バランスがよかった。ミドルの意識もあり、遠目からもシュートを狙っていた。小笠原とのボランチは息が合っていた。 小笠原:コンディションはよさそう。アツくなることもなく、冷静にゲームコントロールしていた。プレースキックの精度は往年の精密さなみ。 遠藤:2列目で攻撃を組み立てられるのが実質、遠藤一人だったためなかなか形を作れなかったが、ボールを持てば期待通りのプレーは見せた。得点シーンでも、一旦止められた後にすぐ立ち上がって詰めたことがゴールにつながった。 土居:消えている場面が多く、前線で噛み合っていない感が強い。シュート、パスの選択にしてもベストとは思えないものが多数。せめて自分の形に持ち込んだシュートは沈めて、存在感を示したい。 豊川:浮いている時間が長い。守備は緩く、甲府が集中的にここを狙ってきたらどうだったか。ドリブルに光るモノはあったが、崩せるほどではなかった。ヘディングがもうちょっと強ければなんとかなるかもしれないが・・。現状では育成枠を出ない。 ダヴィ:意欲的に得点を狙っていた。早い時間でのゴールがテンションを上げ、その後のプレーに活きた。最後まで諦めずにゴールを狙っての2点目は今後につながる。ただ、いつイエローを貰ってもおkしくないところは相変わらずで、累積もあるので注意したい。 植田:ここも育成枠。いつ失点につながってもおかしくないプレーが何度かあり、決定力を持った相手だとおそらく失点していただろう。もっと鍛えてからでないと大事な試合では使えな...

2014第1節甲府(アウェー)戦

内容問わずに勝ち点3。良くも悪くも要望通りの結果だった。 4-0のスコアは完勝に見えるかもしれないが、勝敗を分けたのはダヴィの先制点と、甲府のミスに助けられた部分が大きい。 得点は全てセットプレー(絡み)。遠藤の右CKからダヴィが打点の高いヘッドで1点目。今度は逆の左CKを小笠原が低いボールをニアに蹴り、遠藤が合わせ、一旦は防がれたもののこぼれ球を押し込んで2点目。 後半に入ってすぐ、小笠原のFKから昌子が味方のブロックを利用し、フリーからのバックヘッドで3点目。終了間際に甲府の気持ちが緩んだところを、小笠原のFKからダヴィがヘッドでトドメの4点目。 甲府の守備がどうだったかということもあるが、鹿島のセットプレーに工夫が見られたことは光明。 ただ、流れのなかから得点出来なかったのは、不安が募る。 特に若手の豊川、土居。チャンスがなかったわけではない。豊川のヘッド2本はどちらも決めたいところだったし、土居も自分の形で打てたシーンもあった。 前半、エリアすぐ右でDF二人を抜いたのにセンタリングを上げたり、相手CKからのカウンターで飛び出したGKより先に触ったのにクリアされたり。あそこはループで決めて欲しかったが・・。最初からかわすと決め打ちだったように見えたが、他の選択肢はあったのか。 4点取ったとはいえ、セットプレー以外には上に書いたシーンくらいで、連動して崩す場面はほとんどなかった。伊東も無難ではあったが西のような「攻め」のパスはなく、左サイドまさかのスタメン山本は、正直、どこが魅力なのかこの試合ではわからなかった。 体格とか雰囲気は新井場に似てはいたが、攻めも守りもいまひとつで、これだったら守備に目をつむって前野でも、と思うが、目をつむれないほど悪いのか。 豊川も将来的には伸びるのか判断しづらく、あのくらいだったら中村ではダメなのか。守備も緩いし、左サイドは厚めに攻めてくる相手だったら崩壊していただろう。 植田はトップで使うにはやはり厳しい。山村が怪我なのかわからないが、あの短時間で2~3度は決定的シーンにつながりそうなプレーがあった。たとえば、飛び出していったのに相手に触られてしまったり、手で相手を倒したりとか。経験を積むのは大切だが、もっと鍛えてからにして欲しい。 先に点を取られて守られていたらどうなっていたかわからなかった気はするが、それもタラレバで、内容は...