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2023第25節新潟(ホーム)戦

前半完勝、後半は持たせた面もありつつポストや早川のセーブに助けられての逃げ切り。交代で入った選手のクオリティに問題はあるが、完封勝利は最低限のノルマを果たした。さすがの岩政も後半についてはポジティヴなことは言わなかった。 序盤から押し込むいつもの鹿島スタイルで、この時間帯で決められたのが大きかった。左から安西の完璧なクロスを、うまくDFをはがしてフリーになった垣田がヘッドで叩き込んで先制。これは外さなかった。 先制しても手は緩めず、今度は右サイドから。復帰した広瀬のクロスをニアで垣田が触ってわずかにコースを変え、ファーで待っていた鈴木がこれまた相手をうまくはがして頭で飛び込み追加点。 更に畳みかける鹿島は右サイドから広瀬のクロスを、鈴木が後方から滞空時間の長い豪快なヘッドで決めたかと思いきや、わずかの差でキーパーがキャッチしていたという判断で鈴木のイエローつきファウル。 ライブで観ている感じだとかなり遅れて入ったように見えたものの、リプレーで観ればほぼ同時。しかも完全にキャッチしていたとは言い難い感じに見えたが・・。鈴木のリアクションを見れば、相手の手に当たった感覚はあったのだろうか。 ゴールに入っているのでオンフィールドレビューして欲しかったが、イエロー案件だと介入出来ないから無理だったのか。いずれにせよ鈴木は累積4枚目で次節出場停止。FWが帰って来たタイミングなので、3枚目からよく耐えた方かもしれない。 試合の流れとしてはここが分岐点になったというか、これ以降は鹿島のチャンスはほとんどなし。前半は鹿島優勢で終えることは出来たものの、仲間と垣田が下がってからの強度が一気に落ちて新潟のペースになった。 藤井と知念がボールを触る機会が少なく、防戦一方。広瀬を下げて佐野を右サイドバックに回したが、あまりこういう便利使いはやめて欲しい。溝口もスタメンで起用するくらいに信用しているのだから、こういう時に出さないといつ出すのかという話。 佐野はサイドバックも出来る器用さはあるが、こちらに回すと中央が薄くなって主導権が握れない。樋口まで下げてしまってからはピトゥカ一人でカバーしている感じだった。締めに舩橋を使ったが、シンプルに昌子を入れてDFラインを整え、佐野をボランチに戻した方が良かったのでは。 松村とカイキも攻撃機会がなく守備に追われていいところなし。早川が1本ビッグセーブ...

2023第24節鳥栖(ホーム)戦

もうちょっと楽に勝ちたかったし、前半に垣田のヘディングが決まっていればすんなり勝てた試合だっただろうに、鳥栖とやるといつも最後こんな感じになる。よく勝てた。 MyMVPは関川。後半アディショナルタイムのCKで松村と知念がニアで競り負け、多分枠に飛んだボールを関川がギリギリのところでクリア。このプレーで足がつって交代になったが、チームを救う仕事になった。 同等なのが早川。99分に右サイドからライナー性のクロスを舩橋が余計なボレーで自陣ゴールに叩き込みかけたボールを、早川が至近距離でファインセーブ。集中力を切らさずによくぞ止めてくれた。 そもそもあの時間帯でわざわざ樋口を下げてまで舩橋を入れる必要はあったのかという話だが、早川はチームと舩橋を救った。 試合後の監督インタビューで上機嫌の岩政が、「交代選手が入って勝った試合はあまりない」と自ら語っていたが、それはあなたの指導のせいなのでは?と思わなくもない。 怪我人が多すぎるうえに復帰も遅いのでやむを得ない部分はあるだろうが、名古や広瀬、カイキ、いきなり須貝ももういません。どうなっているのか。 松村はスピードは活かせていたが、まだ課題の守備が改善されていないし、是非とも使ってくれというほどではない。現状、知念と藤井以降は交代するごとに強度が下がっていく。 仲間は地味だが色んなところに顔を出してボールをつないでくれるし、競り合いも強い。このくらいの強度がないと松村、荒木は厳しい。 全体的に言えばやはり先制点が勝敗を分けた。後半勝負だったのか、鳥栖の試合の入りが緩くて鹿島がやや優勢ながら、仕留め切れない嫌な雰囲気のなか、相手のスローインを奪ってピトゥカが樋口に横パス。 距離があったが、樋口が丁寧に左足で合わせて右隅に流し込んでゴール。見事な一撃だった。なにげにピトゥカは今季初アシスト? 1点だけだと苦しいと思っていたが、後半になって案の定、なんとなくふわっとした時間帯に左サイドから中央を横断され、楢原にスーパーゴールを決められて同点。これが初ゴールだそうで、鹿島はつくづく記念ゴールをプレゼントしている気がする。 試合がどう転ぶかわからなくなった後半40分、後方からのロングボールを藤井が受け、ドリブルで仕掛けたところで富樫に倒されてPK獲得。狙っていた形がやっと実った。キッカーは知念。 ヒーローインタビューでは「優麿が譲ってくれ...

中村が甲府にレンタル移籍

中村が甲府にレンタル移籍。 わかっていたことだが中村が甲府に戻っていった。むしろ何故ウインドーが空いた直後に発表されず、18日の期限を迎えるまで引っ張っていたのかが謎。 レンタル料のつり上げだったのか、鹿島側が慰留していたのか、あるいは中村が残ろうとしてくれていたのか。はたまた新しく加入する選手のメドがついたとか・・? 個人的には中村のことを買っていた。ボランチとしては守備がザルなのは大きなデメリットとしても、縦に通せるセンスとテンポ良く左右に散らせて視野が広いところが好みだった。 先日の名古屋戦のように横パスとバックパスしか出来ない選手をピッチに置いておくくらいなら、中村を入れて縦にチャレンジして欲しかった。うまく噛み合わせることが出来れば充分に戦力になったはずなのに。 岩政の理想とは相容れなかったのか、今年はほぼ起用されることもなくなり、中村の個性を活かせず型にハメようとしてうまくいかず、使う方も使われる方も納得のいく仕上がりにはならなかった。似たりよったりで違いを生み出せない舩橋とかよりも、チームに変化を与えられると思ったのだが。 このまま岩政が監督でいる限り中村が試合に出ることはおろか、ベンチ入りさえ出来ないだろう。甲府に戻ればすぐにレギュラーだろうし、本人のためにもいい決断かと。 コメントでは鹿島に戻って来て力になりたい、と気を遣って言ってくれてはいるが、おろらく借りパクになって契約終了と共にフリーで甲府に完全移籍だろう。 移籍金がいくらだったのかわからないが、杉岡パターンである。あの時は2億4000万円ほどの無駄金だったが、そこまでではないにせよこのパターンは良くない。奈良も獲得してすぐに放出だったし、補強する際にきちんと分析しているのだろうか。 ちなみに杉岡はたしかレンタル移籍が発表された時点で、鹿島に戻る気は1ミリもないようなコメントだったと記憶している。金額といい見切りの早さといい、せめて申し訳なさくらいあって欲しかったが。 これで今夏に出て行く方がおおかた決着だろうか。若手をあと1人くらいレンタルで出すかもしれないが、本当は荒木や松村を武者修行に出して欲しい。ぬくぬくとレギュラー確約で岩政の元でやるよりも、実力でガチンコ勝負出来るところに放り込まれた方が成長も出来るだろうに。 エレケは引き取り手がなかったか? 滑り止めにされている柴崎は、ウインド...

2023第23節名古屋(アウェー)戦

結局、口だけ番長。本当に大事な一戦に限ってコレ。 「上位4チームと対戦を残していて、その一発目。勝たなきゃいけない」と岩政が試合前コメントで言っていたが、ひとつめであっさり終了。 「うちはパターンでチームを作っていない。手探りでやっている」とかこの期に及んでも意味不明なことを繰り返しているし、永遠の17歳・・ではなくて永遠の未完成が岩政のモットーなんだろうか。 名古が怪我なのかわからないが、藤井、松村、荒木と局面を変えられない選手をセットでベンチ入りさせ、須貝ではなく溝口をスタメンに選択。溝口に関しては先に体力を使い切らせて保険に須貝という考え方だったのかはわからないが、荒木、松村では展開を変えられないだろう。 ゲームは名古屋がガッチリ守ってカウンター狙い、鹿島はじっくりと攻め手を探しながらあわよくばセットプレーで得点というような感じだった。 しかし、頼みの綱であるセットプレーは完全に高さ負けしていて、工夫もなく完封。唯一惜しかったのは仲間が稲垣を倒したとかで笛を鳴らされた場面のみ。その樋口を下げて荒木を投入した時点で、攻撃のほとんどがなくなった。 札幌戦で見せたような素早いパスワークや、ワンタッチで相手をはがすようなプレーもなく、まさに「持たされている」だけのポゼッション率。決定機はミドルが枠を捉えたくらいで、こぼれ球に反応して詰める選手もなし。 そうこうするうちに名古屋の左右の揺さぶりに対応出来ず、ユンカーからの中央を横断するグラウンダーのクロスを、後ろから上がって来た野上に合わせられて失点。 揺さぶられっこ症候群に弱い鹿島の弱点が改善されていないことは、この際、まあ大目に見るとして。 それでも、「負けられない一戦」というのはわかっていたはずで、ここからギアを上げて前がかりでリスクを負ってでも攻めなきゃ始まらないのでは。前半は無理に攻めて失点したくない、というのは時間帯を加味して辛うじて理解は出来る。 なのにハーフタイム明け、溝口を須貝に代えただけで何の指示が出ていたのか、ゲーム前の監督コメントを鑑みるに選手任せだったのかと思われるが、ひたすらDFとGKの横パスとバックパスの嵐。点差わかってます? カウンターを受けたくないという気持ちはわかるが、そうしてダラダラと時間を消費するのは相手の思うツボで、しかもロクに攻めもせず中途半端にロストして相手のターンになるとい...

2023第22節札幌(ホーム)戦

開始12秒(13秒らしい)での電光石火のゴールで先制。続けざまにCKから植田が叩き込んで2点目。後半にもCKから鈴木が決めて3点取り、スコア的にも内容的にも完勝。不安のあった休み明けを無事切り抜けることが出来た。 これまでずっと苦しめられていた金子が移籍したことと、正GK菅野が欠場していたことがダイレクトに反映された印象。一発目のシュートを樋口が決めたことで鹿島に流れが向いたが、あそこをビッグセーブされていたら展開は随分と違っただろう。 CKからの2本も真正面をブチ抜いたが、キーパーによっては止められておかしくなかった。とはいえ、キックの精度と合わせた方の破壊力が上回ったと言える。MyMVpは文句なしの樋口。 ゲーム的には前半でもうちょっと得点を重ねて試合を決定づけられたかとも思うが、垣田がフリーのシュートを外してから少し歯車が狂った雰囲気。垣田は走れてはいたが、あまり効いていなかったし、フィーリングも合っていなかった。 エリア内で後ろから抱え込まれて倒されたのはPKにも見えたが、小屋は余裕のスルー。少なくともVARのチェックはあっても良かったように思うが。その他にもヒジ打ちや、自陣からの持ち上がりをタックルで潰されたのをイエローなしとか色々不満は多い。 仲間は前線からのプレスと気の利いたポジション取り。シュートが決まれば尚のこと良かったが充分。早めに下げたのはフィジカル的なものもあるだろうが、カード対策もあったかと。 両サイドバックは移籍してきた須貝が右で溝口が左。須貝はピンポイントな補強となった。走れるし戦えるし、充分に広瀬や安西とレギュラーを争える。一方、溝口は微妙。4番目の選手としては貴重な存在になるが、現状では佐野がサイドバックに選ばれるだろう。 個人的には前にスペースがある時はもうちょっと仕掛けて欲しいし、クロスを上げるなら上げるで精度が欲しい。このあたりは試合に出て成長するしかないと思うので、佐野を回すなら我慢して溝口を使いたいが、ここから先は負けるわけにはいかないのでチームに余裕はない。 控えにはFWがおらず、どうするつもりかと思っていたら松村をトップで使う意向の模様。練習では良かったという噂があって少し期待していたのだが、今のところは不発。 知念、カイキ、師岡に取って代われる利点はなかったが、FW陣の怪我が長引いているので仕方ない。覚醒してくれたら...