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2024第16節札幌(アウェー)戦

名古の活躍により過密日程を乗り越え、札幌に3-0の勝利。試合後にペトロヴィッチ監督が、スコアほど差がある内容ではなかったというようなことを言っていたが、まさにそんな感じ。要所を締めて相手のミスを逃さず仕留めた鹿島の勝利だった。 文句なしのMyMVPの名古だが、ミッドウィークのルヴァンカップでミロサヴリェヴィッチの尻ぬぐいをさせられて体力を消耗させられたものの、この日もしっかり走って得点も決めて、欠かせない選手の一人になっている。 レンタルを繰り返していた頃は怪我も多くて持っている力を発揮出来ていなかったが、ここに来て体質が改善でもされたのか、意識改革があったのか、怪我なく、無駄なく、チームのために走れている。キックの感覚も良くて、今まさに絶好調といったところ。 仲間が前線に復帰したのも大きい。師岡も加わって前は盤石で、目立つのがどうしても鈴木のバテバテ感なのだが・・。あれはあれで効いているのだろうか。結果的には2点に絡んだわけだし。 チャヴリッチを置いたら置いたでうまく回らなくなるかもしれないし、行けるところまではこの形を通すのがいいのかもしれない。 先制点はもどかしい時間が続いていたなかでの崩し。中央の鈴木にボールが入り、師岡につながってクロス。走り込んだ名古がトラップを収め、一度はキーパーに防がれながらもすかさず左足を振り抜いてのゴール。まさに打たなきゃ入らない。 札幌はこのシーンだけではなく、最終ラインがバラバラになってオフサイドが取れないことが何回かあり、そのへんをもうちょっとしつこく突いていけば、もっと大きく勝てたような気もしているが、どちらかと言えば守備重視の省エネサッカーを目指していたのか、圧倒的な感じはなかった。 前半は相手にポゼッションで上回られつつも決定機はスパチョークのミドルループ1本くらいしか作らせず、後半になってキーパーが飛び出たところを見逃さず、名古がミドルを決めて2点差。 札幌がここからなりふり構わずに逆襲に出てくるかと思いきや、怪我で離脱している選手が何人かいるらしく、まとまりのない雰囲気だった。いつも苦戦している札幌ではなかったという手応え。 鹿島は待望のキャプテン柴崎を投入。鋭いパスを繰り出したり、守備を統率したりとさすがのプレーは見せられた。あとは即座に怪我で消えていかないことを願うだけ。後半投入もしくは、知念や佐野のカバーとし...

2024ルヴァンカップ1STラウンド3回戦町田(アウェー)戦

最悪の負け方。戦う前からサブを出せば前半でさえもたないと思っていたが、結局そうなった。序盤早々に名古を使い、後半から鈴木、チャヴリッチも出して、守備陣は出場停止の濃野以外をフル出場させた。 この試合はレギュラー組を使うなら、覚悟を決めて最初から使うしかないと考えていたし、先制してあとは守備を固めて逃げ切りしかなかった。 もしくはサブを先に出すなら最低でも前半は引き分け、粘って60分までは守りに徹するとかしてそこからの勝負にしないとダメ。 前半に早川の無理なつなぎから奪われてあっさり失点し、2失点目もバタバタしたところから須貝のクリアミスを素早く回されてドカン。 正直、今の絶好調の町田相手に前半2失点し、しかもレギュラー組が後ろに控えている状況で逆転勝ちを出来るとは思えなかった。勝つことが鹿島のアイデンティティだし、勝ちを狙っていかないといけないのはわかっているが、2失点の時点で切り替えて主力は温存すべきだろう。 変則的な大会方式で、ジャイキリを望む協会からしたらウハウハ(他会場含め)なのだろうが、一発勝負ならせめてスタジアムの有利不利には配慮して欲しかった。まあ、ホームだったとしてもサブメンでは同じ結果だった気もするが。 それにしても鹿島はスタメンとサブに大きな溝が出来てしまった。垣田は何故いつも使われないのかと思っていたが納得のデキだったし、だったらむしろベンチに入れなくても守備の出来る選手を増やした方がいいのでは。 松村も何も出来ず。後ろからの攻撃も何を狙っているのかさっぱり。垣田をターゲットにするならハイボールだろうし、松村を裏に走らせるならそういうボールを蹴らないと。とにかく地上でつないで、という意識しかないままにミスから速攻を喰らったという感じだった。 シュートの意識も低い。前半シュート0って・・。やっている選手たちはそういうのはわかるだろうし、まずは一発ミドルでも打って流れを変えようという意識とかもないのかな。特にFWの垣田とか、アピールしたい松村とか。打ったらポポヴィッチに怒られるのか? パレジもPA内でチャヴリッチにパスを選択し(惜しかったので悪くはないが)、樋口もエリアに入ったのにパスしてシュートにもならず。まず打って、こぼれを詰める。こうならないと得点は生まれない。ダイレクトでのシュートももっと増やさないと。 後半主力を入れてもシュートは3本のみ...

2024第15節神戸(ホーム)戦

監督の現時点でのベストメンバーを選択し、この過密日程のなかで勝ち点を落とそうものなら批判が集まることは容易く想像できるが、粘り強く戦って1-0で神戸を下した。サイコー! 前半はお互いが様子見だったのか探り合いながらの戦いに見えた。それでも押され気味だったのか鹿島で、まずは前半を無失点で終えられたことが勝因のひとつ。 ファウルを流すというよりかは、見えてないのでは?と思うことがしばしばある清水主審の笛は、ラフプレー上等のチームとは相性がすこぶるいいので町田、福岡、湘南なんかで当たると最悪なのだが、神戸は逆に戸惑っているようにも見受けた。 鹿島もセルフジャッジが多くて、前半ならいざ知らず、後半に入ればそういうもんだと受け止めて足は止めてはいけないのだが、何度かヒヤリとする場面もあり。致命傷にならなくて済んだ。まあ、武藤がカウンターを潰したプレーはイエロー2枚目で退場が妥当だったけども。 堅いゲームになって、先に失点すれば鹿島に追いつく力はないだろうと見ていた。なので悪くてもスコアレスドロー、勝つなら1点と集中しながらの観戦だったが、後半にスローインから鈴木が抜け出した名古へスルーパス。 綺麗に通って名古がお手本通りにファーへシュートを打ち、こぼれたところに上がって来ていた濃野がミスらずに仕留めて貴重な先制点。あの時間帯でも上がって行けたこと、相手に当てずにしっかり決め切れたことが素晴らしい。MyMVP。 控えが頼りないせいで休ませることも出来ないが、水曜日のルヴァンカップの出場停止の分まで活躍した。 仲間と名古、師岡のランと裏への抜け出しも効いていた。ポポヴィッチの言う日程とか諸々余計なことは考えずに目の前の一戦を戦うこと、という言葉を実践している。コロナ前に戻ったかのように3枚しか交代しないポポ采配で、仲間も最後まで走り切った。 今でもヴェルディ戦で3点追いつかれて引き分けたダメージは個人的には持っているが、それが教訓となり、試合終了まで集中力を切らさないことと、優遇人事がなくなって強度を極端に落とすことがなくなったことを思えば怪我の功名と言ってもいいのだろうか。 ここ数年ずっと勝てずにイライラとさせられていた川崎、広島、神戸に勝つことが出来て、ちょっとずつ生まれ変わって来ているのかなという手応えも感じる。ただ、サブとの差がどんどんと広がっているようで、主力が欠けた時...

2024第14節広島(アウェー)戦

前節と似たような展開になり、まさにやり直しの一戦。勝ち切れるかどうかが試される形になったが、交代選手を絞って同じ轍を踏まなかったポポヴィッチの鬼の采配で、追いつかれかけたところから突き放しての3-1勝利。痺れた。 開始早々のCKで名古の精度の高いボールを植田の高い打点のヘッドで先制し、師岡の仕掛けで得たPKを鈴木がキーパーに触られながらも叩き込んで2点。日程の不利を考えれば、これでなんとか戦える形になった。 いつもは2点取ればダラダラとプレーするだけだが、広島が攻めにかかってくれたことが逆に守備への集中力を高めたのか、危ない場面はありつつも前半を凌いで後半へ。 イエローを貰っていることとミスも出始めた師岡をハーフタイムで代えると思っていたがスタメン組を引っ張り、皆が高い集中を保ちながら耐える時間。ところが、知念の自陣での横パスがミスになってマルコス・ジュニオールに渡り一発で決められてしまう。 かなり嫌な雰囲気になったがチャヴリッチを投入、攻める意思を伝え、受け一辺倒にならずにいけたことが耐えられた要因ではないかと。 苦しい時間帯がずっと続いていたが、佐野が中盤で奪取してから自ら持ち上がり、絶妙なパスを中央に送ってこれをチャヴリッチが仕留めて勝敗を決定づける3点目のゴール。思わず雄たけびを上げてしまったくらい価値ある得点だった。 仲間が自らアウトを申告して樋口に交代、終了間際には鈴木が足をつって交代になったが、両ボランチと両サイドバックが最後まで頑張った。さすがにこの流れで須貝を使うことはなかったし、安定の第2ゴールキーパー扱いの垣田の出番もなし。 松村は守備に不安があるので勝っている展開で使わなかったのは正解だと思うし、やっと土居を外してくれたのも良かった。 パレジが入っていないのは、怪我でなければ監督と何か衝突でもしたのかと不安ではあるが、先のことを考えず目の前の一戦を取りに行く姿勢は前節の失敗から学べたかと。 ミロサヴリェヴィッチは前に見た時よりも動きが各段に良くなっていて驚いたが、ほとんどボールに触っていなかったのでスペースを消す役割に徹していたのだろうか。樋口はもっとやれるはずなのだが迷路にハマっている感じがする・・。 三竿、永木、小泉といった歴代の守備強度の高い選手たちが一人でもいればもっと楽に戦えるのだが、CBの控えさえいない状況で、しかもサブに全幅の信...

2024第13節東京ヴェルディ(ホーム)戦

辛口でもなんでもないが、はっきり言って何の役にも立たないどころか3点のリードを30分守ことさえ出来ないサブ組がナメている。もっと本気でやれ。怒りしか湧かないし、それを選んだポポヴィッチにも不満。 交代のタイミング自体は連戦も踏まえ、まさか3点を守り切れないとは思わないだろうから文句はないが、人選として土居は契約上の問題なのか? 前節インアウトで失格の烙印を押したはずが、すぐさま復帰はなんでだ。 ゲームを締めるだけならパレジの方が充分に能力があるし、須貝の守備力が皆無なのはもうわかっているのだから、藤井と並べてはダメだろう。本格艇に須貝の代わりを誰かコンバートでフォローする必要があるし、土居はもう見切れ。 土居と樋口を入れて、樋口がトップ下になっていたが、シンプルに樋口をボランチで垣田を前で走らせる方が良かったのでは。後出しではなくて、ずっともう土居が活躍したところを見ていないし、ボランチに適正があるとは思えない。 とにかくもうサブ組まで固定するのはやめて欲しいし、前も書いたが使わないなら垣田の枠が意味ない。もっと守備を固められる選手を入れて貰いたい。今の関川よりも使えないと判断されている津久井とか、どれほど酷いのか想像するのが怖い。 正直、こうなる予感はあった。ラッキーなPKで先制し、すぐに名古の追加点で2-0とリード。鹿島にかなり優位な条件となり、あとは押しまくって前半で決着をつけるくらいの勢いでいけばいいのに、またもやリードした途端に手抜きプレー。 あれだけの勢いで入ったものの、前半終わってみればシュート4本同士で互角。途中、ポポヴィッチが前にボールを運べと指示を出していたが、省エネを目指しているのか、出来もしないゲームコントロールをしようとしていたのか。 小笠原のような司令塔がいるならゲームコントロールもわかるのだが、誰が指揮しているわけでもなく、なんとなく「攻めてカウンターでやられるのが嫌」くらいの後ろ向きな気持ちでダラダラとボールを回し、そのうちに相手がやれるという手応えを得て反撃され、余計にエネルギーを使っている。 それでも後半開始早々のCKからの植田のドンピシャのヘッドで3-0とした時には、最悪でも3-2くらいで勝てるだろうという想いは、確かに観ている側にもあった。それを油断というのかはわからないが・・。 打たせてはいけないミドルを打たれて1点返され、...

2024第12節柏(アウェー)戦

負けでもおかしくなかった試合を粘り強く最後まで戦って、勝ち点3を取れたのは大きい。もしも負けていたらダメージはかなりデカかったと思うしね。 幸先は良く、中盤で仲間の頑張りから佐野が絶妙な縦パスを出し、受けた名古がドリブルとフェイントを入れて左足で流し込んで先制。 立て続けにチャンスを作り、これは湘南戦と同様に早々と勝負を決めて連戦に備えるいい展開、と喜んでいたのもつかの間。 師岡、仲間、鈴木と決定機を決められず、押しているのに突き離せないまま前半終了。嫌な予感はしていたが、風向きも変わり、相手も長身の木下を入れてロングボール主体になってからは押し込まれる一方。 更には西村主審の多少のラフプレーを流す傾向のジャッジに柏が勢いづいた。今は意図的ではなくても肘が顔に入ればカードを出す審判が多いのに、何回やられたことか。 完全アフターで三丸が鈴木を削ったシーン(前半)とかレッドでもおかしくないくらいの危険度だったが、あれをイエローで済ませたことで基準が緩くなっていたのか、後半も関川へのヒジ打ちがお咎めなしとか三〇谷だったらソッコーSNS攻撃しているところだ。 早く2点目を決めて流れをつかみたいところで、鈴木が安西からのいいパスを何本か外して波に乗れず。仲間と名古を下げて土居とチャヴリッチを投入したが、逆にこれがチームバランスを崩壊させた。 チャヴリッチは一発の魅力もあるしある程度は守備免除も目をつむれるが、土居は酷かった。プレスは緩いしミス多発。鈴木が動かないうえに、全然走らない土居がいては相手が自由にやれ過ぎる。 中盤のもつれから素早く前につながれ、島村に決められて同点。無傷で済むとは思ってなかったので、追加点を取れないといずれこうなる。 そして、植田のハンドでPK献上。蹴るのはマテウス・サヴィオ。決められたら負けていただろうが、早川がコースを読み切ってプレッシャーをかけたことで枠を外れて命拾い。早川はここ以外にもチームを救うセーブが2~3本あり、もう早川抜きでは守備は支えられないと思われる。 ここから一進一退の展開になったが、後半アディショナルタイムに鈴木が前線にピンポイントで出したボールを、チャヴリッチが若干トラップミスしながらもキーパーより先に触ってゴールに流し込んで勝ち越し弾。 すかさずポポヴィッチはブレーキになっていた土居を下げて須貝を入れ、濃野を2列目に上げて...

2024第11節湘南(ホーム)戦

前半は押し込まれることが多くて湘南のペースだったが、終わってみれば3-1で勝利。先に失点してしまうとズルズルいきそうだったが、後半樋口に代わって入ったチャヴリッチにキレが戻っていてなんとかなった。前節は大阪の暑さにやられただけか? 右サイドでチャヴリッチが相手を圧倒し、鹿島優勢から奪ったCKの流れ。仲間からチャヴリッチにボールが渡り、頭で中に戻したところを鈴木がヘッドで押し込んだ。 ライブで観た感じだとチャヴリッチがオフサイドに見えたが、確認してセーフ。鈴木のゴールパフォーマンスもあってスタンドも盛り上がっていたから、取り消しになったら大騒動だっただろう。 先制してからは鹿島のペース。フラフラしていた知念や佐野が安定するようになり、名古と仲間のランニングも効いてきた。決して樋口が悪かったとは思わないのだが、試合展開もあっただろうか。 ちょうどいい位置で得たFKを名古が蹴り、ドンピシャで飛び出した鈴木が右足で合わせて2点目。これもオフサイドに見えたがギリセーフ。 樋口の調子が微妙なだけに名古のプレースキックの精度が高いのは助かる。名古が下がった後は土居が蹴ったが、これは珍しくいいボールで知念?だっけかのシュートが決まっていればという感じだった。しかしやっぱり土居のキックはスピードがないのでチャンスになりそうにない。 更に相手の攻撃を早川がキャッチし、素早く前線の鈴木にフィード。右足で絶妙なトラップを決めてドリブルで前に運び、猛烈なスピードでゴール前に上がったチャヴリッチにピタリと合わせるクロス。頭で合わせて3点目。 ガンバ戦ではチャヴリッチが鈴木と会わない時に不満を表していて関係性を不安視してしまったが、お互いにアシスト・ゴールし合ってとてもハッピーな形になった。 まだ時間はあったし、鹿島の選手としても攻め気を持っていた。あと1点追加して出場時間の多い選手を早めに休ませたいと余裕をカマしながら観ていたが、難しかったのが鈴木。 一番に休ませたいがハットトリックもかかっていたし、自身も好調だった。相手関係からしてもやり易かったのだろう。それでもポポヴィッチは76分で下げる決断。こういう采配が出来るところは凄くいい。ОB監督だとどうしても甘えが出てしまう。 実際、交代後に鈴木は監督に笑いながらあと1点、と直訴していたが、ポポヴィッチが選手を掌握していなければ雰囲気も悪くなる...