2010第16節神戸戦(ホーム)

久々の完封勝利。前半で勝負を決めて、後半に追加点を奪って勝負を決める、得点経過的には文句なし。ただ、曽ヶ端の活躍がなければ2~3点取られてもおかしくなかったんですけどね。


それでもMVPは野沢。1アシスト2ゴールで全得点に絡み、攻撃陣を引っ張った。


1点目はやや深いめの左サイドでボールを持ったフェリペが早いうちにゴール前に放り込み、走り込んで来た野沢がDFの前に出てヘディングシュート。これが綺麗に決まって先制点。野沢を見ていたフェリペの視野とクロスの精度、マルキーニョスの釣り出し、野沢の動き出しがそれぞれ完璧だった。


2点目は左CKを小笠原がサインプレーでグラウンダーのボールをマイナスに蹴り込み、フリーで余っていた野沢がダイレクトで左足を振り抜いたもの。ゴール右上に当たってそのままゴールインし、普段ならあそこでバーに弾き返されるのだけど、気合いが乗り移っていました。


2点を取って省エネモードに切り替えたのか、相手にボールを支配される時間帯が続く。何度か危ないシーンを招き、後半に入り、エジミウソンから茂木が外したり、茂木のシュートを曽ヶ端をファインセーブしたり。その他でも何本か救ってくれた。


辛い時間をしのぐと中2日の神戸の足が鈍り始め、カウンターを狙えるようになった。大迫が持ち出して4対2の場面ではフェリペに出してシュートがGKの真正面にいってしまうが、今度は野沢からの縦パスを受けたマルキーニョスがPAやや外めから右足でシュートを放ち、ギリギリゴールポストの左内側に当たってゴールイン。これも普段なら外に弾かれるのだけど、今日はヒキが強かった。


この後、鹿島の右CKからのプレーで、クリアボールが相手DFの手に当たったように見えたのだが(リプレーで確認しても当たっているように見える)、主審の判断はノーファウル。これに激昂したオリヴェイラ。正当な主張ではあるのだが、ちょっとエキサイトし過ぎた。鹿島サポとしては次の試合も考えて、と心の底から祈っていたのだが、祈りも空しく退席処分に。


勝って首位キープで頂上決戦を迎えられるのだが、次節、指揮官を欠くという事態を招いてしまい、画竜点睛を欠くという結果に。退席後、イエローを貰っていたマルキーニョス、累積リーチの小笠原を下げたのは正解。もっと早めに下げて欲しかったくらい。


交代で出て来た本山、興梠はそれぞれ自分の持ち味は出した(青木は出場時間短く評価なし)。興梠は結膜炎の影響もなさそうな動きをしていたし、本山のアクセントをつけるパス・ドリブルが効いていた。最後に接触プレーで足を痛めていたのがやや心配。


中盤では明らかに中田の動きが鈍かった。経験だけで補えるほど夏場の疲労は甘くなく、バイタルエリアがぽっかりと空いていた。小笠原も動き自体はいまひとつ。伊野波もまだ試合には馴染んでいないようで、フィードミスも多く不安定。懸念材料と言える。


その他の細かいところはまた明日にでも。


(以下、個人的まとめ)

【2010リーグ第16節】(カシマスタジアム19:04KickOff鹿島/10,685人/晴のち曇り)

【スコア】鹿島 3-0 神戸 (前2-0 後1-0) (S 16-15)

【主審】西村雄一(主審)、手塚洋、数原武志

【得点】

(鹿)前08分 フェリペ・ガブリエル↑野沢 6H

(鹿)前32分 CK小笠原→野沢 7左

(鹿)後29分 野沢→マルキーニョス 6右

【警告】

(鹿)マルキ-ニョス3(前26分)

(神)ボッティ2(後6分)、ポポ4(後24分)

【退席】

(鹿)オリヴェイラ(後33分)

【出場】

GK 曽ヶ端

DF 新井場 岩政 伊野波 ジウトン

MF 中田 c小笠原→87青木 野沢 フェリペ・ガブリエル→67本山

FW マルキーニョス→83興梠 大迫

【サブ】杉山 大岩 青木 本山 遠藤 佐々木 興梠

【MyMVP】野沢

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