2015(2)第5節鳥栖(アウェー)戦

GKの存在がいかに大切かを物語る試合だった。


鳥栖にとっては不運なGK赤星の負傷交代から試合が動き、一気に決まった。


鹿島はダヴィ、本山を今季スタメン初出場。ここまで不動のトップ下だった土居を下げた。


ガッツリ守る鳥栖相手に鹿島は攻めあぐねていたが、清水戦のスコアレスドローとは違い、時折鋭い攻撃を見せ、「あれが佐藤だったら・・」と何度思ったことか。


最後のところでの集中力がすさまじく、際どいところでしぶとく跳ね返された。


守備面ではカウンターに警戒するくらいで、昌子のディフェンスがあわやオウンゴールというシーン以外は決定機を作らせなかったが、もしも1点取られたらそのまま逃げ切られる気配が濃厚だった。


もっとも、相手はエース豊田や池田が不在なので、これくらいはやらなければいけないのだが。


攻めは悪くなかったが、正直、0-0も頭をよぎる展開のなか、冒頭にも書いたように鳥栖のGK赤星が味方DFと交錯して負傷。


交代後の1本目のシュートが大事だと思っていたが、柴崎のシュートが相手の股を抜いてこれまた絶妙なコースに飛び見事に決まる。


あそこでセーブされていたら相手もノッてきただろうが、決めてしまうのが柴崎の凄いところ。


立て続けにカイオ→柴崎→(伊東スルー?)→遠藤→赤崎という華麗なゴールを決め、更に柴崎がトドメの3点目。3点目はやや甘いところにいったと思ったが、勢いということか。


厳しい流れのなかでも、集中力を切らさなかったのが勝利を呼び込んだ要因。


終わってみれば快勝、石井監督の采配も光った。


スタメンの中村は消えている場面も多かったが、要所でキレのある動きを見せ、個人的にはやっぱり面白いと感じた。セレーゾ体制ではもうチャンスはないと思っていたが、石井体制で巡って来たこの好機を、逃さずにもっと活躍して貰いたい。


ダヴィはまだ体が戻っていない。カウンターの決定機を決めていれば違ったろうが、ボールも収まらず、五分五分の競り合いも勝てない。味方を使うところには進歩が見えたが、いい形でシュートは打てなかった。


本山もさすがの技術を随所に披露。ボールがピタリと足元に収まり、欲しいところにパスが出て来る。解説も言っていたが、1本シュートを打って欲しい場面があったが、まだまだやれるところを見せた。


逆に途中出場のカイオは足にボールがつかずに大丈夫か?と思ったが、2アシストと勝利に貢献。課題と思っていた連携に兆しが見えたことが楽しみ。


柴崎はセーブしているのかと感じるくらいだったが、結局は守備も支え、攻撃も担い、勝負も決める。文句なしのMVP。


代表でプチ中断前の一戦を勝ち切り、いい雰囲気で次を迎えられる。次節、広島に勝てばセカンドステージに希望の光が灯る。しっかり仕上げて来て貰いたい。


石井監督、イイんじゃないの?


(以下、個人的まとめ)

【2015(2)第5節7/29(水)】(ベアトアメニティスタジアム19:04KickOff鹿島/15,794人/晴)

【スコア】鳥栖 0-3 鹿島 (前0-0 後0-3) (S 3-13)

【主審】西村雄一(主審)、大塚晴弘、大川直也

【得点】

(鹿)後42分 カイオ→柴崎 4右

(鹿)後44分 遠藤→赤崎 5右

(鹿)後45+5分 カイオ→柴崎 5右

【警告】

(鹿)昌子1(後33分)

(鳥)谷口2(後7分)

【出場】

GK 曽ヶ端

DF 伊東 ファンソッコ 昌子 山本

MF 柴崎 c小笠原 金崎 中村→82遠藤 本山→70カイオ

FW ダヴィ→59赤崎

【サブ】佐藤 山村 青木 遠藤 カイオ 土居 赤崎

【監督】石井

【MyMVP】柴崎

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