投稿

2025Jリーグアウォーズ、MVPは早川

2025年のMVPは早川が選ばれた。 おそらくそうだろうというか、そうであって欲しいと願っていたが順当に選ばれて良かった。鈴木やレオセアラも同等の活躍で、そちらが選ばれていてもおかしくはなかったが、やはり守護神という存在を大きく感じた一年だった。 優秀選手賞には早川、植田、鈴木、小池が選出。小池が選ばれたのは意外だったが、どこでも守れてバランスを崩さずにチームを支えたという点では当然選ばれてもおかしくない活躍はしていた。 選考は出場していた選手と監督からの投票なので、対戦相手からしても存在感があったのだろう。 個人賞では植田が年間フル出場でのイエローカードなしでフェアプレー個人賞。カードなしは凄い。 レオセアラは21得点で単独得点王で、柏戦で決めたロングシュートがベストゴール。 個人的には現地で観ていた京都戦の鈴木のアディショナルタイムの同点ゴールも捨てがたいが、見た目にインパクトあるのはレオセアラの方だろう。 優勝監督賞が鬼木で、最優秀監督賞がリカルド・ロドリゲス。いつも分ける必要があるのかなとは思うが、そういうものかと思うことにしている。 ベストイレブンは早川(鹿島)、植田(鹿島)、古賀(柏)、荒木(広島)、小泉(柏)、稲垣(名古屋)、田中(広島)、レオセアラ(鹿島)、相馬(町田)、伊藤(川崎)、ラファエル・エリアス(京都)。 鹿島から3人で最多。おおむね納得の選出だが、鈴木が入らなかったのは何故だろう。FW枠で4人選ばれているから弾かれたのかもしれないが、プレー的にはFWよりもMF寄りなのだが・・。相馬もFWという感じでもないし。 なんか色々あるのかね。 稲垣はベストイレブンに選ばれるほど目立ってたかな?というのは疑問ではある。11得点という決定力が決め手なのかなとも思うが、チームとして16位。勝たせるボランチという点でどうかなと。 対戦相手としてのインパクトだとマテウス・ブエノの方が際立って見えたが、疑問はあっても選出に文句を言うほどでもない。 心配だったのは鈴木、知念、松本、三竿、関川、舩橋が体調不良で欠席というところ。集団で欠席ということはインフルエンザや風邪かなと思うが、もしこれが一週前だったと思うとゾッとする。 もしかしたらその時も体調万全ではなかった可能性もあるが、最後までもってくれて良かったし、本当に感服する。最後の一週間は非公開練習にしていたよ...

2025第38節横浜Fマリノス(ホーム)戦

イメージ
最終節を2-1で辛くも勝利し、2025年のリーグ優勝を決めた。おめでとう! ありがとう! ようやく2017年の悪夢を振り払うことが出来た。あの時、逆転された川崎の監督だった鬼木が、鹿島でその悪夢を晴らしてくれるとは。9年前には想像もつかなかった。 2位の柏の情報をシャットダウンし、目の前の勝利のみに集中する作戦で一戦必勝。 好調マリノス相手に先に失点することだけは避けたいと思っていたが、マリノスが死に物狂いでやってくるような気迫はなく、前線からのプレスも緩やかで、「隙があれば噛みついてやるぞ?」くらいの感じだったので鹿島が気持ちで上回れかと。 これがアウェーだったらそうはならなかったのかもしれない。 鹿島は全員が集中してやれていた。ホームの後押しも大きかった。 スタメンに松村と荒木を起用する勝負手をここ一番で持ってくる鬼木の胆力と、それに応えた選手たち。 松村が右サイドを攻め立て、中で荒木が受けてプレー。松村のクロスに荒木がミスヒットした時は頭を抱えそうになったが、落ち着いてリカバリーして後ろ向きにふわりとしたクロス。 レオセアラが右足だけでコントロールして打ち抜いて先制点。さすがストライカー。 後半も松村のクロスに頭で合わせて2点目。勿論、MyMVPだが、ユニフォームを脱ぐのはちょっと早い時間帯だった。後で2枚目貰ったら大変なことになっていた。 あれは文句なしのゴールだったが、今はちょっとのことでもVARが介入するので、万が一にも取り消されたらイエローだけ貰うことになるし。 鈴木もいつもの荒々しさが戻ってイエローを貰ったが、喜田が良く止めてくれた。ホントに危ないよ。 2-0とリードしたものの、NHKでは柏の状況を逐一報告してくるので、柏リードと知り、失点したらかなりドキドキの展開になると心配していたら、ミスとも言えない綻びから大きな展開を作られ、天野に綺麗なループを決められて失点。 早川が前に詰めるのを予測されていたのかも。この失点は余計だったが、その後も慌てることなく冷静に時間を削り取り、主審もちゃんとアディショナルタイム表示のまま終わってくれた。前節のプラス8分からのプラス3分はなんだったんだ・・。 徳田に経験を積ませるために出場させるかもと思ったが、そこは鬼木は勝負に徹してスタメンを信頼。全員集中していたし、気力体力も残っていたので、交代枠は余したがあれで良...

2025第37節東京ヴェルディ(アウェー)戦

イメージ
3週間の中断を挟んだリーグ最佳境のラスト2戦。ギリギリのところで1-0の勝ち切り。苦しかった。 まったく楽をさせてくれないヴェルディに対し、鹿島の前半はいつもの塩塩。個人的にはエウベルが大ブレーキで、ここを早く修正して欲しいと思いながら観ていた。 かつ、鈴木の身体も重そうで前と後ろが分断され、ボランチがミスも多くてつなげずでチームとして機能していなかった。 エリア内の至近距離からのシュートを早川が止めてくれなかったら終わっていたと思う。MyMVPでもいいが、やはり貴重な先制点を捻じ込んでくれた松村。 ウィークポイントと感じていたエウベルを松村に代えたことで攻守にメリハリが効くようになり、一方的に押し込まれていた展開を押し戻すことが出来た。 途中交代の荒木も長所を出した。相手のバックパスのミスを見逃さずに収め、レオセアラの足元にピタリとつけたスルーパスが見事。このシュートはキーパーに防がれてしまったが、こぼれ球に松村が反応良く飛び出し。ゴール左隅に決めてくれた。 この後、荒木からの決定機をレオセアラが決められずにトドメは刺せなかったが、アディショナル8分表示プラス2分というふざけた追加タイムも乗り切っての勝利。吠えたわ。 累積リーチだった鈴木、レオセアラ、三竿にカードが出なかったのも良し。チャヴリッチと小池の欠場は不安要素だが、長期欠場明けの樋口の試運転も出来たし、結果的に全部良し。 得失点差は柏の対戦相手が立て続けにやる気なし・・なのか単に柏が強いのかわからないが、覆すことは出来なさそうなので勝ちさえすれば問題ない。天皇杯を獲って絶好調の町田がちゃんとやるんだろうな? 試合内容は決して良くない。前半がずっと酷い状況なのは変わらないし、セカンドボールも拾えず、攻撃も再現性がなく組み立てさえ出来ず。ロングボールも途中から鬼木がやめろと指示していたような感じで、とにかくチャンスがない。 なのでセットプレーの武器である小川は下げられない。濃野の思い切りもなくて両サイドから攻撃出来ないのはキツいのだが、2列目の運動量が決定的に足りていないのでここばかり責められない。 小池がいたら落ち着くとは思うが攻撃的な選手でもないし、樋口の2列目は今までも機能していない。点を取りに行くならチャヴリッチなのだがコンディションがどうなのか。 松村を使ってしまうと途中からギアを上げられないのでキ...

2025第36節横浜FC(ホーム)戦

苦しい試合を勝ち切った。謎に長いVARの交信でペースを狂わされながらも、集中力を切らすことなく逃げ切った。2点取った直後の失点は気が抜けていたとも言えるが、ロングスロー以外に決定機を作らせなかったので、しっかり守ったとも言える。 スタメンはさすがに変えてきた。うまく機能していなかったし、ちょうど少し時間もあっての決断だっただろう。 ところが、前半は相変わらずのグダグダっぷり。ボールを持ってもカウンターが怖いのか仕掛けないままパスばかり繋いで、最後はミスってロストの繰り返し。シュートも打てないまま時間だけが過ぎて行った。 入りは良かった。小川のFKからファーでの折り返しを中でレオセアラが決めて、今日は得点を大量に稼げると思ったのも一瞬、オフサイドで取り消し。 明らかにオフサイドだったので仕方ないが、オフサイドは線を引いて確認して終わりのはずなのになぜあれだけの時間がかかったのだろう。あれですっかり勢いが削がれてしまった感じだった。 にしてもシュートを打つ意識は持って欲しい。打たないと何も起こらない。 後半、小池を下げて濃野を投入。松村や田川を活かせていなかったし、攻める意味もあったのだろう。前半と打って変わって前へと進み、松村の仕掛けからチャンスを作り始めた。 先制点も松村から。縦にボールをつけると、田川が見事なタッチで一人を抜き去ってからアウトサイドに中に折り返し。レオセアラがゴール右隅に叩き込んだ。 松村の攻めと田川のキレ、レオセアラの決定力。レオセアラはやはりあの位置でプレーさせたい。MyMVPは迷ったがレオセアラにする。 立て続けに攻めて奪った右CKで、小川がドンピシャのボールを入れて知念がヘッドで追加点。 小川のプレースキックは最初からフィーリングが良く、今日はチャンスになるだろうと思って観ていた。前節のキッカー不在の反省もあっての起用と思うが、しっかりと期待に応えてくれた。合わせた知念も素晴らしい。 残念だったのは失点。横浜FCのロングスロー攻撃にうまく対応していたのに、あのシーンだけ人数がいたのに寄せが甘かった。1本目のシュートを早川がファインセーブしたのにこぼれ球に対する反応が遅く、ルキアンの折り返しをンドカに点で決められてしまった。 鬼木もそこを反省点に挙げていたので残り試合は締めてくれるだろう。 交代カードの切り方も効果的で、疲れたレオセアラの代わ...

2025第35節京都(アウェー)戦(現地観戦)

3連続ドローになったが、鹿島からすれば貴重な勝ち点1を獲得し、京都の勝ち点を削った試合。ラストワンプレーだっただけにチームを救った鈴木がMyMVP。 ただ、エースのラファエル・エリアスがいないうえに、DFのレギュラー2人を欠く相手に勝ち切れなかったのは物足りない。 前節でも懸念していたがスタメンに外国人3人を並べる布陣は、成功しているようには見えない。ゲームの流れがどうとかいう以前に、連携が取れていなくてパスも繋がらないし、攻撃に再現性もない。 守備に負担がかかるメンバーだけに、序盤で消耗戦になってしまうと厳しい。 レオセアラの調子も完全に落ちていて、競り合いですぐにPKを貰おうとして倒れるので審判にも見透かされている。エウベルもいいところが出ないしね。 鈴木も故障しているのかと心配するくらいに動けていないが、最後にエースの仕事をしてくれた。 ジャッジに関しては早くから京都の荒いプレーにカードを出してくれたおかげで肉弾戦にならなくて済んだが、鹿島はそのへん狡猾にカードを貰っている選手を狙っていって欲しかった。 先制してから京都は転がって時間稼ぎをしていたが、むしろ運動量を上げて畳みかけてくるのが強みなのに、ああやって引いてきたので逆にチャンスがあると見ていた。 ラストプレーで中野?がサイドを持って上がった時はさすがに終わったかと思ったが、中途半端に折り返してくれて、しかも鹿島ボールになったおかげで同点に追いつけた。あんなプレーを自分のところの選手がやったらブチキレてるが。 鹿島の失点シーンは気が抜けていたのだろうか。セットプレーの流れからだったが、人数は揃っていたのに、かえってごちゃついてしまって三竿にリフレクト?して早川でも止められなかった。ラインの押し上げが遅かったかな。 テヒョンも最近ちょっと余計なイエローが気になるが、フィードは冴えてる。 舩橋は良くない。ボールを持ち運べないし守備も効いていない。セットプレーでもチャンスにならないし、知念が入ってからの方が迫力がある。今シーズン樋口はもう復帰しないのかな? 舩橋もだいぶチャンスを貰っているのに活かせていない。 チャヴリッチが蹴ったコーナーキックは何を狙っているのかわからない手前で跳ね返されるパターンだったし、前節エウベルがやったようなショートコーナーとかしないと得点にならなさそう。 チャヴリッチはクロスの精度...

2025第34節神戸(アウェー)戦

勝ちにいっての引き分け。鹿島からすれば最低限の0-0は明日以降の他会場次第だが、最悪ではない。前半あれだけ押し込まれても耐え切り無失点で抑えたのは良かった。 最後はベンチとピッチ内の選手との意思疎通がうまくいってなくて、途中出場の選手が前がかり過ぎて怖かったが、点を取れるチャンスでもあり、難しい判断。どっちを選択するにせよ、気持ちだけは揃えて欲しい。 鹿島のチャンスは前半のCKでショートコーナーからの植田のヘッドと、終了間際のカウンターで田川が抜け出して失敗したのくらい。 田川のやつは3人抜け出してしまったのがかえって良くなかった。田川は何も考えずシュートを打つだけの方が活きる。最初に松村とカブり、逆サイドの濃野も視野に入ったために迷ったかな。 濃野は相手選手の前に出るか、後ろに引いて田川を助けるかの動きが理想だったが、結果的には田川の思考を迷わせただけになってしまった。 攻めにかかった時の動きは、昨年の良かった頃を思い出させるくらいの雰囲気が若干戻りつつあり、エリア内に侵入した時は点を決めてくれそうな感じもある。 MyMVPは早川。今日もファーストシュートの決定機をしっかり防いだ。一番決められたくない大迫のドフリーをよく止めてくれた。決まっていたらロングボールでカウンターを狙う神戸にますます好き放題にされていたので、鹿島を救うビッグセーブだった。 代表で連れ回されて良かったのか悪かったのかわからないが、ビッグセーブ後に足を痛めたそぶりを見せた時には肝が冷えた。 極悪のピッチ状況でアウェー、審判のジャッジがブレブレのなかで引き分けはやっぱり神戸の方にダメージが大きかったと思う。 松村の突破を身体で止められてファウルなしなのに、三竿が止めたのはファウル。扇原の顔パンチもカードなしだったし、なにより武藤の荒っぽいプレーがフリーパスだったのは許せない。 現状、このスタメンと交代策が鬼木の最適解なのかもしれないが、序盤に火力を高めた布陣は消耗戦に巻き込まれて利点を活かせていないようにも見える。 とはいえ、最初から松村や田川を出してもスピードを活かせないだろうし、今の布陣で早めに点を取って、攻めてくる相手にカウンターが一番いいのかな。 松村は左腕が脱臼したみたいになってたが大丈夫だっただろうか。 荒木はちょっと気持ちが先走り過ぎてた。いい方向に出る時もあるのだが、今日はバタバ...

2025第33節ガンバ大阪(ホーム)戦

前日に他会場で試合が消化され、3チーム並んだ2位と勝ち点差4で迎えた一番。勝って勝ち点差7とリードを広げて、次節以降の上位対決アウェー連戦に臨みたかったが、そうはうまくいかなかった。 前半、成すすべなくガンバに圧倒されつつも耐え、後半中盤あたりから相手も攻勢に出始めてようやくチャンスの形も作り出せ、押し込んだなかで得たアディショナルタイムでのPK。絶好のシュチュエーション。 蹴るのは徳田。荒木が蹴りたがったところを、鬼木の指示で徳田が指名された模様。 荒木もPKうまいイメージがないので、知念か植田に蹴らせて欲しいと思ったが、将来の財産のため、前節の勢いなども考えてのことだったのだろう。 しかし、結果は無常。一森にドシャットで止められて万事休す。 蹴る前に徳田のアップが映像で抜かれていたが、キーパーに目をやることも出来ないくらいプレッシャーに押し潰されているように見え、よほどタイミングを外さないと無理そうだなと観ていたら案の定というか。 コースも激甘、威力も置きにいったもの。何より止められて茫然としている暇があるならこぼれ球を押し込もうという気迫が欲しかった。流れの中からあれだけ豪快なゴールを決められるのにPKだとこれだけ人が変わるとは・・。 観ている自分には充分にトラウマになったが、徳田はこれを糧にして成長して欲しい。とはいえ今季はもう蹴らせないで欲しいが。鬼木も自分の甘さが出たと言っていたし、当分は練習あるのみで、そこで結果を出してからだろう。 決めていれば次期エースとして徳田も乗っていけたし、チームにも勢いが出たのも確かだが。 ただ、徳田を責めるかといえばそれも違って、それ以外にも決めなければいけない状況もあったし、チャヴリッチのは決めて欲しかった。前半の押し込まれ具合を思えば引き分けなのも妥当・・だがやはり痛い。 自分たちが持っている時間にすぐに下げたり、横パスばかり選択して逃げているのはやめて欲しい。 レオセアラやチャヴリッチが何度かラインと駆け引きしてナナメに抜け出そうとしていたのに、ひとつもロングフィードがなかった。 舩橋は序盤に縦パスを2本ほどカットされてカウンターを受けてからは完全にビビって逃げてばかりだったし、セカンドボールも回収出来ず、もっと早くに交代して欲しかった。前節現地で観た印象そのまま、消えている時間が長い。 推測としては三竿がカードを貰...