鹿島が試合中継事業に参入
引き続き報知の報道ですが、「今季リーグ戦ホーム17試合のうち、【スカパー!】が中継する試合について、鹿島が制作を請け負う契約を締結した」、とあった。Jリーグ初のことで、リーグ本体が放映権を一括管理するリーグで、クラブが中継制作するのは世界初だそう。
柴崎の高2での内定(予定)など、このところ鹿島は「初」とつくことが多いです。鹿島的には自分たちで制作することにより、サポーターを多く獲得するのが目的のよう。具体的にはロッカールームでの映像を取り入れたりするなど。
しかし、事業としては純粋にプラスになるのか。
ゆくゆくはカシマスタジアムの無線LANで試合映像を飛ばし、PSPを通じて来場者が有料で映像を見られるシステムの構築を目指す、ともある。
生の試合を観に来ている人が、わざわざPSPでお金払ってまで観るかどうかは不明ながらも、値段と内容次第では収益が見込めるという見通しがあるのだろうか。
初の試みをするチャレンジ精神と、先を見越した積極的な事業展開は応援するけれども、そのために大赤字を喰ってクラブ経営に大打撃、ってことだけは避けて貰いたい。そのあたりしっかりと見極めて欲しいですね。
個人的に注文するとすれば、ロッカールームよりも試合放送のカメラワークについて。
最近は「1対1」をメインにして、特にサイドの選手がボールを持ち上がった時にアップを多用する傾向にあるけれど、あれは本当に望まれているのだろうか。
確かに迫力はあるけれど、味方がセンタリングしても中の状況がまったくわからないのでドキドキ感が全然ない。酷い時はボールすら追えてなくて、何が何やらわからないままカウンターを喰らったりしている。
サッカーは「個」よりも「組織」だと思っているので、全体がどう動くかの方が大切だと思う。
一番気に入っているのはジュビロ磐田(ヤマハ?)の上から俯瞰的に追いかけるカメラワーク。抜群に観易い上に迫力もあって、試合展開もわかりやすい。現場に行けない者にとってはとても有難い映像なのです。1対1の場面は、ボールが切れた時にリプレイで流すなどで充分だと思う。
実際どのように脚色されるのか観てみないとわからないけれど楽しみに待つことにしよう。ライブアントラーズも完全鹿島目線で中継されていて、あれは鹿島サポにとっては喜ばしい限りだけれども、さすがにスカパー中継でそれは相手側も引く。双方が楽しめ、なおかつ鹿島サポの増大につながるデキになればいいですね。