鶴翼の陣、鹿島アントラーズ

先日、報知新聞で「プラネットサークル」なるサッカーの戦術が紹介されていた。米国代表が用いる戦術で、10人で円を作るようにして試合を支配するのだそうだ。


新聞では詳しく載っていたので、有名な戦術なのかと思ってネットで検索してみたところ、全然ヒットしない。もう一度新聞を読んでみると、サッカーの分析専門家の庄司悟氏が独自に命名したものらしい。


図解入りでないと説明は難しいのでざっくり説明すると、基本的には3人で正三角形を作っていくと、理想的な円が出来るのだそうだ。そうしてGKを除く10人で作った円で相手を追い込む。


これにより必ず誰かがショートスプリント(SS・定義は15メートル以内、6秒以内の走り)でプレスをかけることが出来るのだそうだ。勿論、誰かがプレスにいったら周りも連動する。


利点としては体力のロスを少なく出来ることと、常にカウンターが狙えるということ。カウンターについては例えば自陣から見て左サイドで相手がボールを持っていた場合、鹿島ではファーストプレスがフェリペ(左OMF)と興梠(左FW)


そして、この方向がカウンターに軸になるので二人がFWとしての位置づけになり、それぞれ左回転でひとつずつズレたポジションになるらしい。この場合、内田は右CBになる。右サイドボールだと逆回転になり、内田は右SH(右OMF)の位置づけになるということですね。


特徴としてはMF4人が頻繁にSSをかけることらしい。プラネットサークルにより、終盤、体力的に相手より上回って有利になるとか。別名「米国の魔法陣」 戦術にも色々あるんですね。



鹿島の特徴を思い浮かべてみると、両サイドバックのオーバーラップ。これを戦国時代の陣形に当てはめてみると、まさに鶴翼の陣がぴったり。まあ、何を今更と言われるかもしれませんが、何となくそういうイメージが浮かんでしまいました。


この陣形の特徴として、中心に大将を配置する。鹿島でいうとちょうど小笠原。彼ほど甲冑の似合う選手はいないんじゃなかろうか。



相手を包囲・殲滅することが目的のこの陣形。大宮戦でも両翼が相手陣形を押し込み、中軍が一気に突破、という形で完勝するところを見てみたいですね。

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