ACLラウンド16・浦項戦(補足)
前半戦の大一番と位置づけたわりには、何の見所もない試合でした。
内田は気持ちも入っていて立ち上がりからよく見えたが、相手のシュートが自分の足に当たってゴールとなってからは、パッタリとよさが消えてしまったように見えた。逆サイドの新井場はここ数試合ずっとだけど、ほとんど突破力がなく、運動量も少ない。疲労のピークが来ているのか、これだけサイドに活力がないと攻撃が組み立てられない。
チームを勝利に導いてくれるはずの小笠原のデキもいまひとつで、何かをやってくれそうな気配を感じなかった。中田のフォローは効いていたが疲れの影響は隠せず、要所での動きが鈍ることがある。失点シーンでのヨセも甘かったし、セカンドボールを拾えないのも中田にも原因があるだろう。経験でカバー出来るのにも限界があると感じる。
イジョンスは昨日も書いたけど、いつまでも進歩がない。セットプレーでの得点力は魅力だけども、まず守備を立て直すためには伊野波でいいのではないだろうか。
フェリペは怪我明けからいいところなしだね。守備に奔走する姿は好感が持てるが、それだけという気もしてきた。少なくともフリーで抜け出した1対1の場面は最低限ワクに飛ばしてくれないと。鹿島のサッカーには合っていると思っているだけに、もっと活躍してくれないと困る。
野沢は数に潰されたという感じ。ああなってしまうと長所が活きず、細かいところでミスも多かった。
興梠は相変わらずファウルが多い。あれを修正していかないと前で起点が作れない。前半、後ろからのパスをワンタッチでシュートに持っていった姿勢には期待が持てたが、今度はあれをワクに持っていって欲しい。まだまだ成長して欲しいところが一杯だ。
マルキーニョスにはボールがほとんど入らず見せ場なし。交代組の遠藤は一瞬何とかしてくれそうな雰囲気を見せたが、何ともならなかった。大迫は時間もなかったか。
監督の采配はどうなのだろう。戦略的にも、交代采配的にも腕を見せられなかった。結局、交代枠も一枚残したままだし、オズの魔法もマジックポイントが切れたのかな。何かのアイテムで回復しておくれ。
相手側の印象としては手堅いとは思うけど、強いという感じはなかった。全北現代の方がうまいし強いと思う。ただ、守備に徹する姿勢にはチームとしての特徴があり、集中して守り、各自やるべきことをやっていた。当たりの激しい部分は韓国らしい。
得点を決められた助っ人二人組には怖さも感じなかったけど、一発で決められるということは力があるということだろう。自分の印象度で言えば、GKのフィードの正確さの方が上。前線の選手にピタリと合わせられる精度の高さには唸った。曽ヶ端も見習って欲しいよ。
また一年待たなきゃいけないと思うと気が滅入るが、とりあえず中断まであと1試合リーグ戦が残っているので、せめてその試合では意地を見せて貰いたい。
(注:ちなみにこの記事を書いているのは前回の記事の直後で、予約投稿なので気持ちは切り替えられないまま書いてます)