2010第13節川崎戦(ホーム)

あれだけメンバー落ちて、しかも稲本退場して、こちらがホームという状況で、最後まで苦しめられた試合だった。やっぱり川崎強いな・・。


川崎は10人になったからといって守り一辺倒でもなく、むしろこちらより多くの決定機を作っていたように思う。一歩間違えば負けていたかもしれないくらいの怖さがあった。シュートの質がみんな高く、しっかりワクを捉えている。曽ヶ端のファインセーブに救われた。


オリヴェイラは3枚目で青木を投入するのに、途中交代で出た遠藤を下げてまで守備を固める手堅い采配を採った。選手もこれを受け、時間があっても3点目を取りにいかずにボールキープ。物足りない部分はあろうが、去年ナビスコ杯の後半アディショナルタイムでやられた悔しさ、あるいは怖さを忘れていなかった。勝ちで終わらせられなかったら、精神的にも大ダメージだったろう。



先制点は待望のフェリペ。中央の縦パスの展開からマルキーニョスが起点となり、左サイドから走り込んで来た大迫がシュート。GKにブロックされたボールが浮き上がり、そのままゴールへと。ギリギリでDFと競り合いながらフェリペが肩(?)で押し込んだためフェリペのゴールとなった。もっとも、詰めていなかったらDFが余裕を持ってクリア出来たかもしれない。


しかし、川崎のFW陣は鄭が抜けようが、ジュニーニョが怪我でいなかろうが速いしうまい。ロングパス1本からジウトンの後ろを突かれ、対応したイジョンスがあっさりと黒津に振り切られて左足でシュート。さすがに曽ヶ端も防げなかった。


スコアがイーブンに戻ったところで、稲本が2枚目のイエローを受けて退場。1枚目はプレー後に岩政を押し倒したもので、2枚目は鹿島がカウンターに入ったところでマルキーニョスへとタックルに行き、足に掛かってしまってのもの。


後半、しっかりと守備を固めてカウンターを狙う川崎に、鹿島は手こずった。サイドへとボールを散らして横からクロスを入れるが中で合わず。野沢とフェリペのワンツーからチャンスを演出したり、途中交代の遠藤のミドルシュートのこぼれを大迫が決められずなど。


大迫はいい反応を見せたんだけどね・・ワクに入れられなきゃダメ。全体的によかったので、あれだけが惜しかった。佐々木も詰めていたのに押し込めず、以前のようなスナイパー的な鋭さが消えかかっている。興梠といい、マルキーニョスといい・・。


勝ち越しは点は、野沢の右CKからイジョンスが頭で合わせてゴール左上隅に正確に決めたもの。それまでセットプレーでほとんどチャンスを作れていなかったが、ようやくといった感じだった。イジョンスも自らのミスを挽回出来てよかった。


この後、鹿島は追加点を取りにいくよりも守ることを選択し、何とか逃げ切っての勝利。本当はもう1点決めて完勝といきたかったのだが、勝ち点3を取ることが第一目的なのだし、これでよしだろう。


選手評については次回に。


(以下、個人的まとめ)

【2010リーグ第13節】(カシマスタジアム19:00KickOff川崎/26,607人/曇)

【スコア】鹿島 2-1 川崎 (前1-1 後1-0) (S 16-11)

【主審】村上伸次(主審)、中原美智雄、前田敦

【得点】

(鹿)前21分 フェリペ・ガブリエル 1H

(川)前39分 田坂↑黒津 4左

(鹿)後33分 CK野沢↑イジョンス 3H

【警告】

(鹿)ジウトン3(前27分)

(川)稲本(前23分、前42分)

【退場】

(川)稲本(前42分)

【出場】

GK 曽ヶ端

DF ジウトン 岩政 イジョンス 新井場

MF 中田 c小笠原 野沢 フェリペ・ガブリエル→63遠藤→82青木

FW マルキーニョス 大迫→72佐々木

【サブ】杉山 伊野波 青木 船山 遠藤 小谷野 佐々木

【MyMVP】曽ヶ端

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