2010第17節清水戦(アウェー)
見る人によって感想は違うと思うが、完敗だと思う。スコアほど接戦とは思えず、清水のサッカーをされたうえで完璧に負けた。素晴らしい運動量、コンディション、気迫だった。スタジアムの雰囲気もよかった。鹿島サポの声も負けてなかったんだけどね。
マルキーニョスが右太ももの怪我で交代したことや、オリヴェイラ監督がベンチ入り出来なかったところも多少はあるだろうが、決定的な形をほとんど作れなかったように、しっかり守られていた。逆に攻撃では何度も危ない形を作られた。失点はPKと伊野波のクリアミスというのが皮肉な結果だったけど、いいようにボールを回されていたという印象が強い。
1失点目は岩政の小学生なみの凡ミス。左後方からのFKのボールを、わざわざ手を出してボールに触ってPKを献上。あれはない。よくレッドカードが出なかったなと思うのだが、イエローも出てません。それまで曽ヶ端はファインセーブを見せていたが、さすがにPKまでは止められなかった。
鹿島の前半のチャンスは、相手GKのミスで大迫がボールを貰った場面。興梠だったらきっと隣でフリーのマルキーニョスに出していただろうが、自分で行って結局シュートも打てず。これで流れが清水にいったようにも思う。細かいところでのミスも多く、前節までの調子のよさが嘘のようなデキだった。
後半、攻めに出た鹿島は、右サイドの新井場が軽くフェイントを入れてから左足で柔らかいボールをゴール前に。ここにDFの死角から飛び込んだ興梠が、ドフリーでヘディングシュートを決めて同点。ここが最大の見所だったかも。
ここまでほとんど清水に試合を支配されていたが、このゴールでもしかしたら勝ち点を取れるかも、という気はした。ところが清水に押し込まれている展開のなかで、クリアボールを大迫が安易に、後ろへヘディングで戻したボールを拾われ、岡崎が胸でラストパス。
反応したのは曽ヶ端と伊野波。テレビで観ながら「キーパー!」と叫んだのだが、伊野波の方が先に触り、不運にもクリアボールが突っ込んで来た枝村の胸に当たってゴール。交代直後のプレーでの得点でした。
伊野波は責められないんだけど・・。勿体ないうえに、ショックな失点だった。大迫の戻し方が中途半端だった。これで勢いは完全に清水。
鹿島は本山、佐々木と投入するがどうにもならずに、最後は岩政を前線に上げてパワープレーを敢行する。しかし、岩政はポストプレーうまくないね。鹿島側にチャンスはなく試合終了。岡崎のシュートを新井場がブロック、さらに枝村のシュートを曽ヶ端と中田でブロックという場面では意地を見せられたんだけどね。
この試合のキーマンはやはりヨンセン。岡崎は思っていたよりもよかったんだけど、要所では抑えていた。だけど、ヨンセンにはほぼパーフェクトにポストプレーをされたんじゃないかな。どんなボールでも起点にしてしまうし、捌きもうまい。何気に守備でも活躍していて、危ないところは必ず戻って来ている。いい選手だね、ホント。
鹿島でキーマンに挙げていた野沢はよくなかった。あっという間に体力が尽きたのかいいところなし。
これで前半戦首位の座は清水に奪われてしまいました。あまり気分はよろしくないですが、ここでヘコんでしまったら取り返すのも大変になるし、切り替えていくしかないですね。
(以下、個人的まとめ)
【2010リーグ第17節】(アウスタ18:33KickOff鹿島/19,848人/晴)
【スコア】清水 2-1 鹿島 (前1-0 後1-1) (S 19-8)
【主審】吉田寿光(主審)、大塚晴弘、越智新次
【得点】
(清)前37分 PK藤本 8左
(鹿)後13分 新井場↑興梠 5左
(清)後29分 枝村 1胸
【警告】
(鹿)興梠1(前41分)
(清)小野2(前20分)、兵動2(後18分)
【出場】
GK 曽ヶ端
DF 新井場 岩政 伊野波 ジウトン
MF 中田 c小笠原 野沢 フェリペ・ガブリエル→75本山
FW マルキーニョス→32興梠 大迫→73佐々木
【サブ】杉山 大岩 當間 青木 本山 佐々木 興梠
【MyMVP】-