2010第30節川崎戦(アウェー)
鬼門だった等々力での逆転勝利。完勝という感じではなかったですが、鹿島らしい試合運びでの勝利。久々にこういう勝ち方が出来て気持ちいいです。
スタメンは本山トップ下の4-2-3-1になりました。この形は成功したのと失敗したのと半々だったので個人的には微妙でしたが・・。試合に入るとマルキーニョスが下がってくるので、代わりに本山がトップに入るような形でした。やはり、あまり機能しているようには見えません。
川崎の攻撃ではジウトンのサイドを完全に狙われ、遠藤のフォローもなかったのでサクサク突破されてました。あまりもザル守備で、今までも目をつむってきたけどさすがにあそこまでやられると言葉もない。
楠神のフェイントに簡単に引っかかってフリーでセンタリングを上げられると、中で矢島がボレーで合わせて一度はバーに救われるも、ヴィトールの素早い反応と見事なシュートで押し込まれて先制を許す。
サイドを綺麗に抜かれた時点で勝負アリだったが、これ以外にも矢島を捕まえ切れていない場面が多かった。DFの裏に入り込まれてシュートを打たれたのは一度や二度ではなく、個人的なイメージとしては大島(新潟)に近かったけど全然違いましたね。
ジウトンは最悪でした。勝ったからよかったものの引き分けでもしていたら、間違いなく逆MVP。テレビで観る限り有効なパスは1本もなかったし、カットされてカウンターという場面の方が圧倒的に多かった。せめて攻撃で活躍してくれないとマイナスばっかりになってしまう。
等々力で先制されるという嫌な流れのなか、右ナナメ後方でFKを得て野沢がキッカー。怪我の治療を終えて出て来た岩政が真ん中に飛び込んでDFを釣り、ファーで気配を消していた中田が飛び込み左足で合わせてゴール。難しい体勢でしたが、よく押し込みました。
この得点で空気は鹿島のものになった。後半、川崎は岩政と衝突したGK相澤を杉山に交代。結果的にこれが鹿島にラッキーを呼び込んだ。
小笠原のロングパスに野沢が抜け出したプレーに、森がディフェンスに入る。GK杉山も前に出て来たもののタイミングが合わずに交錯。野沢も直前で急ブレーキ。という流れのなか、ボールはGKの股間を抜けてそのままゴールイン。何が起こったのかわからなかったけど、とにかくゴールになったことだけはわかりました。
リプレーで観ると野沢はタッチしていないので小笠原のゴール。絶妙なコースに飛びました。もし触っていたらGKに当たっていたでしょう。見事なアシスト(?)で、セットプレーでもアシストを決めており、ようやくエンジンがかかってきたのかな。
監督は大迫を出そうとしていたのをやめて青木を投入。中村憲にほぼマンマークのような形でつけ、パスの供給源を潰しました。これが当たり、試合はマッタリとした感じに。最後の方は青木は中村憲のマークを外してボールに行ってましたが、あれも指示なんでしょうか。
川崎の攻撃にも迫力がなくなり、鹿島もセーフティに試合を進めたために時間だけが過ぎて行く有難い展開に。扇谷氏だけが存在感を増し、やたらとイエローを連発。新井場への遅延行為でイエローはもはやお約束で、新井場も「あ、いつものやつね」みたいな感じで手を上げてました。
今年多かった終盤の失点もなく試合を締めくくり、2-1での勝利。難敵をアウェーで下してのものだけに価値あります。
名古屋は下位相手に取りこぼすこともなく、連敗しなかったので勝ち点差は詰められず。名古屋次節の湘南も期待出来ませんが、こちらから先にリタイアすることはないので、このまま連勝を続けましょう。
(以下、個人的まとめ)
【2010リーグ第30節】(等々力陸上競技場14:04KickOff川崎/19,693人/曇り)
【スコア】川崎 1-2 鹿島 (前1-1 後0-1) (S 14-15)
【主審】扇谷健司(主審)、手塚洋、柴田正利
【得点】
(川)前20分 ヴィトール・ジュニオール 6右
(鹿)前38分 FK野沢↑中田 3左
(鹿)後17分 小笠原 2右
【警告】
(鹿)マルキーニョス1(前29分)、中田3(後14分)、新井場2(後41分)、曽ヶ端1(後45+2分)
(川)井川3(前29分)、ヴィトール・ジュニオール3(前41分)、稲本1(後8分)、中村憲4(後38分)
【出場】
GK 曽ヶ端
DF 新井場 岩政 伊野波 ジウトン
MF 中田 c小笠原 野沢 遠藤→90大岩 本山→69青木
FW マルキーニョス→83佐々木
【サブ】杉山 大岩 青木 小谷野 船山 佐々木 大迫
【MyMVP】中田