キセキのインフレ
リーグは残り6試合で2位鹿島は首位名古屋と勝ち点差11。
「奇跡の大逆転」と言われた2007年は、残り6試合で首位浦和とは勝ち点差10だった。あの時はオリヴェイラが選手に内緒で家族からのビデオレターとか作ってモチベーションを上げたりとか色々なことをやった。まさか本当に逆転出来るとは思ってなかったし、優勝が決まった瞬間、感動で言葉もなかったほどだ。
一度そういうことを味わってしまうと、ヒトはそれ以上のことを求めてしまうものか。
たとえば決死の思いでバンジージャンプをしたとする。しかし、一度やってみてしまうと、次はそれ以上の高さでないと前よりスリルを味わえない、というような。あるいは、とっても美味しい料理を食べたとする。だけど次はそれでは満足出来ず、それ以上のことを求めてしまう。
「奇跡の大逆転」「3連覇」などかつてないことを成し遂げてきた鹿島。とうとうそれじゃ物足りなくなって「残り6試合、勝ち点差11」という壁を自ら用意してしまった。勿論、壁は乗り越えるためにある。
アレだ。ヒーローは必ず最初はピンチに陥るというヤツだ。最後はボロボロになりながら逆転して丸く収まる。
・・って、ことだったらいいなあ。
自分はそこまでスリルを求めないタイプなので、フツーに勝って、フツーに優勝してくれても全然いいんだけどねえ。