2010第29節名古屋戦(ホーム)
ようやく意地を見せてくれました。勝たねばならない試合で死力を尽くして勝ち切り、優勝の望みもかすかにだが残した。それより何より、首位名古屋に今季2勝は素直に嬉しい。
直前にはフェリペが怪我で遠藤がスタメンという情報もあったのだが、フタを開けてみればフェリペ、野沢がスタメンで本山もサブ。監督はこのメンバーが第一だと考えているのでしょう。
名古屋は引き分けでもいいという考えなのか、攻撃に無理に人数をかけずに守備をしっかりするという戦い方。攻めに出た鹿島の裏を、ケネディの縦パス1本で小川が突く。ジウトンがスライディングで倒したところで笛が鳴り、主審のジャッジはPK。
完全にPA外だったので「ウソ!」と叫んだが、副審がしっかり見ていてくれてFKに変更。ちゃんと聞きにいったところはナイスです。O氏とかだとそのまま押し通す時あるからね・・。もうひとつ突破を図ろうとしたケネディが倒れたプレーにも、ケネディのシュミレーションのジャッジ。これもよく見てました。まあ、それでもオリヴェイラは全体的に気に入らないようでしたが。
前半、鹿島のチャンスは野沢のミドルシュートが楢崎にファインセーブされたのくらい。あれを止めるとはさすが調子いいだけある。野沢もだいぶよくなってきたんだけど、あれを決められないとまだノっていけないだろう。
フェリペのデキは最悪に近かった。全てのプレーが雑で、ジウトンも雑だからまったく攻撃の形にならない。正直、具合が悪いんなら出ないで欲しいと思う。
後半、フェリペに代えて遠藤を投入。リズムが変わって少しはよくなってきたものの、名古屋の守備意識が高くなかなかチャンスを作れない。特に増川とダニルソンがよくて、チャンスを全部潰されていた。
そんななか、楢崎が投げたボールをジウトンが猛ダッシュで奪い取り、虚を突かれた名古屋DFを翻弄して、中で余っていたマルキーニョスにパス。遠めの位置からシュートを打ち、これが楢崎の手をすり抜けてゴール左隅に突き刺さって先制。言い方は悪いけど、全盛期のマルキーニョスの決定力でした。
ジウトンはかなりミスが多くてパスも雑、カードも相変わらず貰うというマイナス点は大きいが、最後まで走れる走力と、得点につながるパスカットとアシストでプラス側の評価。このくらい攻撃面で活躍してくれないと我慢して使う意味ない。
その後、名古屋は怪我明けの闘莉王を投入し、1~2列目で起用。個人的にこの形のサッカーにだけは絶対負けたくないって思っていたので、無事に完封出来たのはホントによかった。決定的な場面は3回くらいあったんだけどね・・。あ~怖かった。
試合後の談話で監督は興梠について、「相手側の悪質なファウルもあったし」と庇ってましたが、何度かあったチャンスをモノに出来ないのは残念。それら全てを跳ね返して得点を決めて欲しい。
小笠原も悪かった。動きも悪いし、ボールもよく取られる。充分休養期間はあるはずなのにちょっと心配。中田がそのぶんフォロー出来ていたので、それほど破綻しなかったのだろう。
伊野波、岩政は粘り強く対応していました。途中から青木と大岩を投入して逃げ切り完了。今年は何度もアディショナルタイムでやられていたので最後までヒヤヒヤでしたが。
大一番を勝ったとはいえ、まだまだ優勝への道のりは遠い。それでも独走首位名古屋を倒したのは気分もいい。これを次節からのアウェー2連戦につなげていきましょう。
(以下、個人的まとめ)
【2010リーグ第29節】(カシマスタジアム16:03KickOff名古屋/27,969人/晴)
【スコア】鹿島 1-0 名古屋 (前0-0 後1-0) (S 23-10)
【主審】村上伸次(主審)、西尾英朗、田尻智計
【得点】
(鹿)後14分 ジウトン→マルキーニョス 11右
【警告】
(鹿)ジウトン3(前5分)、興梠4(後29分)、新井場1(後42分)
(名)マギヌン2(前30分)、ケネディ4(前34分)、田中隼3(後27分)、ダニルソン2(後37分)
【出場】
GK 曽ヶ端
DF 新井場 岩政 伊野波 ジウトン
MF 中田 c小笠原 野沢→90+3大岩 フェリペ・ガブリエル→46遠藤
FW マルキーニョス→86青木 興梠
【サブ】杉山 大岩 青木 本山 船山 遠藤 大迫
【MyMVP】マルキーニョス