2010年鹿島の痛かったこと
優勝を逃した原因はひとつではなく、色々な要素が重なり合ってこういう結果になってしまったのだが、個人的に「痛かった」と思われるベスト3を挙げてみる。あくまでも個人の感想で、人によって感じ方は違うと思います。
第3位から。「ベテラン選手の加齢による能力ダウンと、それに追い討ちをかける猛暑」
固定メンバーで戦う鹿島にとって、蓄積疲労は拭いがたいもの。たたでさえ日程が詰まると動きも悪くなるのに、今年の厚さは尋常ではなかった。うまくローテーションでしのげればよかったのだけど、それを出来るだけ信頼されている選手がサブにいなかったのが痛い。
ベテラン選手もいつまでも全盛期ってわけではなく、悲しいかな力は落ちてきている。ごまかしが利かない感じがした一年でした。
第2位。「興梠、マルキーニョスの決定力低下」
これも痛かった。マルキーニョスは年齢や守備などでの貢献度を考えると仕方ない部分はあれど、ここを決めてくれればってシーンも一杯あった。彼に全盛期の決定力があれば、引き分けのうちいくつかは勝ちにつながっていたかもしれない。
そして、興梠。飛躍を期待された一年だったのが、それに反してこの成績。FWで8点ってのはやっぱり物足りない。ゴールを決めたところよりも、決定的なシーンを外した方の映像が強く残っている。スピードで相手DFをブッチ切ったってのもあまり記憶になく、不完全燃焼な一年だった。
第1位は・・「内田の移籍」
イジョンスと内田の移籍、じゃないよ。あくまで内田の移籍。イジョンスがいい選手だったのは確かだろうが、伊野波がその穴をしっかり埋めてくれたと思っている。少なくとも破綻をきたしたとは思えない。まあ、これは個人的にあんまりイジョンスを買ってなかったってのも一因です。
しかし、内田は違う。疲れが溜まって運動量が落ちた時は、「少し休めばいいのでは」と思ったりしたが、いなくなってしまうとその影響力はとんでもないものだった。
まず、新井場が右に移ったことで攻撃力が落ちたと思えること。もともと守備もそんなにうまくなかったのだけど(印象です)、右に入ってからは更に不安定になった気がする。
もっともこれは左に入ったジウトンの影響も多々ある。あれだけバタバタされてしまうと、守備全体がまとまらなくなる。攻撃のタイミングも合わなかっただろうし、それは最後まで改善されなかった。
やっぱり、内田のオーバーラップのタイミングは絶妙だった。クロスも合わないこともあったが、ジウトンのそれと比べると一枚上。
正直、内田が移籍になった時は、「内田一人の穴さえ埋められなくてどうする」って気持ちだったけど、いなくなってからその有難さが身に沁みた。
長友が抜けたFC東京がJ2に落ちちゃったように、サイドバックってのは代えが利かないんだね。
以上、自分が思う痛かったことベスト3でした。