第90回天皇杯決勝清水戦その2
ここ最近冴えなかった小笠原だが、決勝は気合いが入っていた。中盤を広く走り回っていたし、パスも気が利いていた。最後まで止まらなかったし、ここぞの試合でキャプテンシーを発揮。中田がCBに入って、青木が守備に専念することで自由にやれたんでしょうか。
今にして思えば岩政が抜けてかえって中盤がよくなった気も・・。勿論、最終ラインでの高さや強さがなくなるのは痛手だし、いて貰わないと困る選手なのだが、岩政が入ってもこんなバランスが保てると強い。前半だけに限るとバランスはパーフェクトだったしね。(清水もよくなかったが)。観ていて安心出来るデキだった。
フェリペは余裕のなさが相変わらずで、噛み合わない感じはあったものの、見事にヘディングで得点。やっぱり助っ人は得点に絡まなきゃね。途中交代で本人は不満の残る内容だったかもしれないが、結果は出したと思う。
野沢はあのFKだけで充分。本山とのコンビはホントにやりやすそうだ。
大迫は最初の1本は惜しかった。小笠原の浮きパスにうまく抜け出し足先でワントラップ。わずかに次の足が届かずにGKにセーブされたが、あれを押し込めるようになれば一人前のFWだよ。ヘディングもちょっと足りなかったけど、いい動きをしていた。守備も出来るようになってきたし、2011年は期待出来るかな。
興梠もいい動きはしてたんだけど・・。少なくとも3本は決定機があったのに、ひとつも決められなかった。せめてどれかひとつ決めてくれないと。
宮崎は守備重視だったのかな。あまり積極的な上がりは見せなかったが、無難にはやれていた。新井場はもうひとつだった。キレもなくて1対1でも負けていたし、攻守に目立った活躍はなかった。それでも疲労もあっただろうし、これだけやってくれれば充分ともいえる。當間は不用意なファウルを与えるなどちょっと危ないところあり。
伊野波、中田、曽ヶ端のトライアングルは失点シーンのところだけ油断した。岡崎は完全にオフサイドだったから足も止まったんだろうが(ヨンセンも微妙だったが)、アピールしつつ足も動かして欲しかったな。青木は目立たなかったけど、安定していたからしっかりやれていたんだと思う。時々、攻撃にも参加出来ていたし。
本山はギリギリもった感じ。今の状態だとあれ以上の時間は無理だろう。90分で決着を着けられてよかった。
清水はガンバとやった時の勢いがあまりなかった。あそこで燃え尽きちゃったのかな。藤本のキレがいまひとつのように見えた。やはり怖かったのは小野、ヨンセン。前半のうちに彼らを疲労させられたのがよかったのかもしれない。
天皇杯に限っていえば、清水との対戦成績は3勝1敗だったそうな(昨日で4勝)。個人的には相性の悪い相手だと思っていたけど、そうでもなかったんだ。先制点が勝負を分けた気がする。
とにかくこれで今シーズン終了。意地でタイトルを確保しました。試合後には「14冠」のマークが入った来年のユニフォームを着てましたね。胸のロゴに違和感を感じますが、まあ、観ているうちに慣れるでしょう。
シーズンオフとなりますが、気分よく休養期間に入れます。クラブは1月5日までお休みとなってましたので、移籍関係はその後になりそうですね。