2011アジア杯決勝を振り返る
今回一番気になったのは、内田がなかなか使って貰えなかったという点。フリーで待っているのにボールが回ってこなかった。
大きく手を上げてボールを要求するシーンが何度も見られ、「そこで外に出せば」という感じもあったのだが、もたもたボールを回すだけという展開が多かった。
これはテレビで観るよりもフリーではなかったのか、内田のキープ力を信用されていないのか、クロスの精度を信頼されていないのか。確かに決定的なクロスは上げられなかったし、長友に比べると突破力もなかったが、もうちょっと左右から揺さぶってもよかったんじゃなかろうか。悪くないと思ったんだけどね。
前田は運動量は多いのだけど結果が出せず。岡崎との距離感も悪かったし、カブることもあった。シュートも余裕がないまま打っているように見えた。岡崎はあのダイビングヘッドを決めてればなあってところ。
本田圭は大会MVPにも選ばれたわけだが、MVPとまで言われると微妙。長谷部や遠藤の方が試合を組み立てていたし、守備では川島が踏ん張っていた。このへんはイメージなのかな。個人的にはPK失敗してるイメージが強過ぎて・・。
長友は最初、裏を狙われたりして不安定だったが、一列前に上がってからは攻守に効いていた。突破力と運動量は脅威的。なんでもチェゼーナは8億円くらいで売りたいとか。FC東京から1億9000万で買い取ってその価格とは、ブックオフも驚きの価格設定です。
長谷部、遠藤のボランチコンビはバランス、守備力、展開力と完璧です。遠藤の視野の広さとパスの正確さ、長谷部の縦に速いパスと効果的な守備。どちらも欠けることなく決勝までいけたことが大きかった。
吉田はさすがに高さでは負けてなかった。岩政も余計なファウルしなかったし、まあよかったのでは。時々一発で入れ替わられて抜かれるのはどうにかして欲しいものなんだが・・。今野はずっといいカバーリングを見せてました。
川島は気持ち入ってましたね。際どいところをあれだけよく防げました。シリア戦での退場がなければ大会MVPもあったと思う。李はあそこで決められるのが凄い。日本にはあのチャンスしかもう残ってなかっただろうし。
関係ありませんが、試合開始の時に円陣組みますよね。あの輪が綺麗な丸になっている時は、なんだかやれそうな気がします。延長に入った時に綺麗な丸が出来ていたのでやってくれると思ってました。
ザッケローニもやります。控えの選手が活躍出来るってことは気持ちも掌握出来ているってことだし、交代も正確。いきなりタイトルを獲れるってたいしたものですよ。掲げている「攻撃サッカー」はまだ完成しているわけではないけど、楽しみの方が大きいです。日本サッカー界には完全に受け入れられたことでしょう。
これで代表モードも終了し、鹿島モードに。といってもまだ始動もしていないのでなんともかんともですが。湘南に移籍した佐々木は早速練習試合で4得点決めてます。鹿島の朗報も早く聞きたいものですね。
にしても宮崎大丈夫なんでしょうか・・。