2011ACL予選上海(アウェー)戦その2
小笠原が抜けてもいきなりチーム力が落ちるというようなことはなかったものの、攻撃にアイデアがなく、また勢いもなく単調になってしまったのは残念。
何回か前の記事で「攻撃のスイッチは誰が入れるのか」というのを書きましたが、上海戦では誰もコントローラーを持ってないように思えた。誰が司令塔だったのだろう。
興梠は自力で何とか出来る気配もなく、ボールの収まりも悪くてリズムを生めない。田代は何回はアタックしてその気持ちを見せたのだが、高さもあまり活かせず、攻撃の起点になったかと言えばそうでもない。
野沢には期待していたが、やっぱりムラがあるのは解消されておらず、デキはよくなかった。セットプレーのキックもいまひとつだったしキレもなかった。フェリペは相変わらず頑張っているのだが、能力の限界なのか、単身で状況を打開出来る力がなく、ボールを持っても得点の匂いがしない。
これは青木にも言えることで、いい形でボールが回っても必ずここで一回スローダウンして作り直しになる。今後、青木が鹿島でレギュラーを取るにはここを改善していかなければ・・って、もう何年も前から言われていることだけどね。
新井場はまさか水戸戦がピークだったとか?全然攻め上がらないし、後半やっと出て来たと思ったらミス多発で何にも出来ない。今年は本気でローテーションするみたいだし、もっとガッツリ行って貰いたいものだ。
中田は安定してました。彼がいると岩政も落ち着いて見える。勿論、伊野波も全然問題ないので、ここだけは嬉しい悩みと言える。
アレックスは悪くはない。そろそろプラスアルファも出して欲しいところ。増田も悪くはなかった。体の強さも見せていたし、パスもうまく散らせていた。でももうひと味欲しい。
交代組は時間もそんなになかったものの、本田はすぐにカード貰っちゃいましたね。主審の基準も曖昧だったが、激しいプレーが持ち味なので、カードの累積には気をつけたいところ。しかし、得点を取りに行く場面での交代ではなかった気はします。
カルロンも何だかさっぱりです。大事に使えば使うほどプレーが萎縮していく気がするのだが、大丈夫なのだろうか。むしろもっと使ってフィットさせていく方がいいと思うし、今の興梠のデキならば、そっちの方がまだ得点の気配がありそうなのだが。
大迫はプレー時間短くボールに触れたのかどうかも判別出来ず。もう少し長い時間見てみたかった。遠藤もなかなか使われません。本山がいないベンチにあって、停滞した空気を変えてくれそうな唯一の選手だったのに。実際出来たかどうかは別として、チャンスは貰えるよう、練習でもっとアピールして欲しい。
チームの課題は引き続き得点力。少なくとも観ている側に「よくやった。仕方ない」と思わせるだけの攻撃をして貰いたいですね。