2011第10節延期分ガンバ戦(ホーム)その2
オリヴェイラの設定する「頭の中を消す消しゴム」の使用限度が何回あるのか知らないけど、ガンバ戦(H)も間違いなくその1回に入るだろう。
試合記事にも書いたけど、中盤は頑張っていた。野沢、小笠原もよく走っていたし、ミスも少なかった。フェリペのカバーする範囲も広かったし、増田もリズムよくボールを回していた。アレックスも驚愕の運動量で攻撃を活性化していた。
しかし、最後のところをどうしたいのか伝わらない。田代に入るボールもほとんどなかったし、ゲームの途中からワントップにして大迫を左サイドに下げてから、ますますゴールへの形がなくなった。
田代もゲーム開始直後のビッグチャンスを突っ込み過ぎて合わせられなかったり、CKからフリーのヘディングを枠に収められなかったりと、FWとしては結果が残せなかった。
グラウンダーの縦パスはガンバに狙われていたし、もう少しハイボールも混ぜてよかったように思うが、何か作戦があったのか、それとも田代のフィジカル的なものか。後者だとしたら、無理して田代を使うより完調にしてから使った方が本人のためにもチームのためにもなると思うのだが。
大迫はもっとやれると思っているのだが、闘争心が見えてこない。もっとゴールへの気持ちを全面に出して、貪欲にいって欲しいし、そうしないとダメになる。田代とのコンビも全然合ってなかったしね。
西はまずまずよかった。最後のところの崩しや、クロスの質なんかは物足りないのだが、形は作れていた。新井場に代えてからはちぐはぐな感じになっていたし、新井場は途中から入って結果を出すタイプじゃないから、こういう使い方はどうなんだろう。
DF陣は攻撃陣の不甲斐なさを差し引いても酷い。1点目は中田の凡ミスだし、2点目もラフィーニャへのヨセも甘い。3~4点目は岩政のアタックに行くタイミングも中途半端だし、中田のポジショニングも微妙。
曽ヶ端も出る時と出ない時の判断に迷いを感じるし、「神セーブ」も発動しない。あれだけ難なくシュートを決められるのなら、「曽ヶ端じゃなきゃダメ」っていうアドバンテージがない。
ガンバは遠藤が3列目にいて、捕まえられなかった。うまくゲームを作ったなという印象。試合後の監督インタビューでは色々試したとか言っていたが、それで結果も出たのだから大満足だろう。1点取られるのはご愛嬌で済ませられる。
イ・グノは一人でゲームを決められる力を持っているし、キレも戻って来たように思う。ラフィーニャの加入で、ますます得点を量産しそうな気配。まあ、優勝がほぼ絶望的になった鹿島にとっては、下位チームにその力を存分に発揮して欲しいと願うばかり。ナビスコも天皇杯も決勝まで当たらないし。
ちなみにナビスコは最初の相手が因縁の川崎か、今季絶好調の横浜M。今年は鹿島の出る準々決勝からは一発勝負なんで、やり方次第ではまだチャンスもあるかもしれないが、正直、望み薄かなあ。
ここまでドン底に落ち込んでしまって、どう立て直すのか。とりあえず得点を取れるようにするか、無失点で逃げられるような形を作って欲しい。
セレッソ戦のチケット買っちゃったけど、無残な姿を観ないで済むような対策を立てて欲しいな。どうせなら昔から応援している本山をフルで観てみたい。