2011第9節延期分セレッソ戦(ホーム)その2
大迫はワントップになってから、かなり動きがよくなった。持ち味である反転力も存分に発揮していて、前線でキープしたり、シュートに持ち込んだり。サイドライン際で2人をターンでブチ抜いたシーンでは思わず声を上げた。
期待されているゴールも生まれた。怪我明けの興梠、田代がいまひとつなデキだっただけに、しばらくはスタメンでいけそう。
ただ、2トップに戻った後も同じように動けるかは心配なところ。フェリペや野沢がうまく使ってくれているので自由にやれている部分もあると思うからね。遠慮は無用。
遠藤は前節キレのある動きでチームを勝利に導き、昨日の試合でも序盤いい働きをしていたが、途中から緩慢な動きが目立つようになり、プレッシャーを受けてボールを失うことも多くなった。失点の起点にもなり、早々と交代。このへんのムラを解消してくれないと、まだまだ信頼を得られない。
アレックスは運動量だけはあったけど効果的な崩しはなく、バタバタ感だけあって、どうも噛み合ってないように見えた。守備で貢献しているわけではないので、もっと記録に残る活躍をして貰いたい。右サイドの西は攻撃面では可もなく不可もなく、守備面ではやられてる部分多し。
CBも安定感に欠ける。よく1点で収まったなという思いしかない。岩政もロングボールだけは完璧に弾き返すくらいじゃないと、特徴がなくなってしまう。足元もおぼつかないし、中田のフォローがなかったらもっとやられてる。その中田にしてもそろそろ疲労も溜まっているのか、危ない場面が多くなって来た。
小笠原は相手が少なかったからボールを持たせて貰えたけど、もっとプレスをかけられていたら、どんどんボールを奪われていただろう。土曜の広島戦はベンチスタート(というかお休み)が無難だと思う。
野沢はいつもよりやや悪かった。プレースキックの精度も悪かったし、シュートも枠に行かない。ただ、動き自体はそんなに悪くはなかったように見えた。ゴール前にもよく入って来ていたし。
フェリペは相変わらずよく走ってつないでくれるし頼もしい。クロスやシュートも精度が、もうちょっとだけあればなあと思わなくもないけども。
セレッソは清武、キムボギョンの動きがよかった。退場者が出てなかったらやられていたかもしれない。一発レッドのシーンは後ろから行ってるし、決定機の阻止だから致し方なかろう。
苦手な印象しかなかったセレッソに、今季2勝出来てそれもちょっと薄まった。やっぱり播戸が出て来なかったのが鹿島的にはよかったんじゃないだろうか。
この勝利で鹿島はいつの間にか4連勝。内容は乏しいながらも夏場の連戦をよく耐えている。逆よりはよっぽどいい。8月を全勝するには次の広島戦が日程的にも、力的にも一番の山場だと思うが、勝てばまたひとつ順位を上げられる。ローテーションを含めてうまく勝って欲しい。
ところで本山は大岩のような立場になってしまったのだろうか。そのうちベンチも外れそうなのが悲しい。怪我が長引いている本田は手術するそうです。右足首の剥離骨折とか。青木もいるし、柴崎も復帰間近なのでチームとしてはダメージも少ないけども、せっかく完全移籍で獲得したんだから活躍して欲しいものです。