秋の陣
明晰夢(めいせきむ)ってのがある。睡眠中、自分で夢であると自覚しながら見ている夢のことだ。
「ああ~、これは夢だな」って思いながらも、なかば目覚めたような状態のまま、ある程度、夢の内容をコントロール出来たりする。あんまりやり過ぎると目が覚めてしまったりするのだが、熟練者ともなると、コントロールしたまま再び眠りに落ちることも可能とか。
休みの日の午前中に2度寝した時、時々見るのだけど、自分の思い通りに話が進んで行くと結構面白い。もっとも、どこまでが夢で、どこからが起きてて想像してるだけなのかはわかりづらいのだけども。
この前は峰不二子みたいな女性が、宝クジが当たったと言ってきた。何故、峰不二子なのかは謎だけど、だいたいこのあたりで夢だと気付く。ルパンを登場させようと思ったのがマズかったのか、ちょっと目覚めてきた気配を感じたので、じゃあ急いで換金をってな流れになる。
換金したところで夢なんだから意味はないんだけど、どうせなら大金を手にしてみたい。だけども実際にそういうことを経験したことがないからか、このへんが想像力の限界。やっぱり目が覚めてしまう。
なんだか損をしたような気分にもなるが、現実でもまあこんなもんだから大差ない。
鹿島はドン底から這い上がり、もしかしたら優勝もって思えるくらいの位置まで上げて来た。睡眠中でもないので夢の途中ではない。明晰夢も現実もコントロールするのは難しいかもしれないけど、現実を変える方がちょっとは難易度が低いように思う。優勝経験もあるしね。
優勝を獲得するための秋の陣。戦いは、再び始まる。