2012第30節清水(ホーム)戦その2
【2012第30節清水(H)戦・選手評】
曽ヶ端:1対1を一度止めたが、決定機はことごとく決められる感じ。
西:悪かった。マークも甘く、玉際にいけていなかった。オーバーラップのタイミングもワンテンポ遅く、サイドでの攻防で負けていた。
岩政:得点は見事だったが、2失点は不合格。攻勢になった時の相手を受け切れなかった。
青木:先制点を取られたのを引きずったのか、プレーに冴えがなかった。ボールを持っても余裕がない。
遠藤:運動量が少なく、他への負担が大きい。サイドに張り付いたままのことが多く、ゴール前に人数が足りない。
柴崎:縦へのパスが鋭い。ただ、攻撃を小笠原に任せ切りで、効果的に崩せなかった。右サイドバックに回ってからの運動量は豊富。パスも正確だった。
小笠原:攻撃の中心となっていたが、起点がひとつしかなく潰されていた。アイデアが少ない。
本山:噛み合っていなかった。
ドゥトラ:ドリブル突破が対応されていた。決定的シーンをひとつ外し、ゲームの流れを呼び込めなかった。味方との呼吸もいまひとつ。
大迫:空回っていた。ループを狙ったシュートがあったが、少し弱気だったか。プレー全体を見てもキレがなかった。
本田:ボール奪取能力、危険を察知する能力ともにハイレベル。あとは90分やれるかどうか。
興梠:攻撃のリズムを変えられた。うまくつながっていた。
ジュニーニョ:ボールの受け方もよく、玉離れも悪くなかった。あと少しで得点という場面あり。
ジョルジーニョ:工夫はしているが、結果が伴わない。交代も悪くなかった。しかし、劣勢を覆す策がない。判定への不満があったようだが、試合を直接左右するほどではない。
セットプレーひとつにしても、ジョルジーニョには奇策がない。確かに決定機は作れているので、決めるところさえ決めていれば今より勝てているのかもしれないが、流れのなかでやっているだけでは、極論すれば監督は誰でもいいということになる。
「ジョルジーニョだから勝てた」という会心の交代策、システム変更、作戦というものがあまりないのが残念。もっともこれは低いレベルでの話で、多分、今の戦力では誰がやっても同じような成績になると思う。だからこその策が求められるのだが。
応えられない選手も選手だが、気持ちの部分で本当に勝ちたいと思っていうのかどうか。がむしゃらに見えたのはアディショナルタイムを含めた最後の10分くらいだけ。岩政を前に上げてパワープレーにした時にチャンスが生まれていたので、しつこくやって欲しかった。
チャンスになってもゴール前に人が足りず、せっかくいいところにボールがこぼれたのに誰もいないというシーンが多い。高さも足りないので、清水のように早めにクロスを上げて、という作戦も使えず、どうやって得点したいのかイメージ出来ない。
あれだけうまくハマっていたように見えた4-2-3-1のシステムも、遠藤が左サイドバックに回った前節や、レナトが抜けた今節を見てもわかるようにガタガタ。
余力がないといえばそれまでだが、補う何かを出していかない限り、このまま沈む危険もある。危機感をもっと持って貰いたい。