2012ナビスコ決勝、清水戦
獲った!
ナビスコ連覇、5度目の優勝、トータル16冠目を獲得。
柴崎の活躍で挙げた2得点を、粘って粘って120分間集中を切らさずに勝ち切った。不可解な判定で同点PKを決められても気持ちが切れなかったところを評価したい。
ジョルジーニョも、レナトの怪我が回復せずに出場出来ないなかで最良のプランを立てた。
前半ドゥトラを温存し、サイドは昌子を入れて守りを固める。後半からドゥトラで中盤を活性化しつつ、フィジカル的に増田を交代、相手サイドに疲れが見えたところで新井場投入。これらの作戦が見事にハマった。
サイドからの早いクロスを封じつつ、中もしっかり守り、前線は大迫、ドゥトラで攻める。1点目はサイドのドゥトラが折り返したボールを、後ろから走り込んだ柴崎がPA内でイ・キジェに倒されてPK。自分で蹴って、右に決めた。
決勝点も素晴らしかった。増田のサイドチェンジを西が難しい体勢から柴崎にパス。ワントラップ目は狙ったのか、大きくなってしまったのはわからないが(追記:狙い通りだった模様)、一発でヨンアピンを振り切ると迷わずシュート。狙いも正確、ゴール左上に突き刺さった。
もともとここまで入って来るだけの力を持っていながら、いつも後ろに控えていたことを勿体なく思っていた。この大舞台でようやく本来の攻撃力を発揮してくれたことが嬉しい。
これを書いている時点ではMVPは不明だが、柴崎だろう。(大会得点王の大迫の可能性もある)。
岩政もキム・ヒョンソンに仕事をさせなかった。前節やられた折、ビデオではわからない特徴がわかった、とコメントを残した。同じことをやられたら面目丸潰れのところだったが、しっかりと結果を出した。終盤、瀬沼を入れてのパワープレーにも、一歩も引かずに渡り合えていて、今日はとことん頼もしかった。
曽ヶ端もビッグセーブひとつあり、青木も去年の雪辱を果たした。西も危ないところも体を張れていたし、前にも行けていた。遠藤は判断が遅かったりいつもの弱点は見せたが、キープ力、ドリブルといい面もあり。ボランチも安定。本田の守備力は高く、小笠原も最後まで動けていた。
清水にはリーグ戦で先制されていいようにやられていたので、今まで溜まっていた鬱憤を一気に晴らさせて貰った。ここ一番で勝てて本当によかった。
120分戦ったツケは回ってくるかもしれないが、「勝つ」という喜びを思い出せたに違いない。この勢いで水曜の大宮戦も勝って、残り少ない今シーズンを大いに喜びまくろう。
選手の皆さん、ナビスコ優勝、おめでとうございます。
(以下、個人的まとめ)
【2012ナビスコ決勝11/3(土・祝)】(国立競技場13:10KickOff清水/45,228人/晴)
【スコア】清水 1-2 鹿島 (前0-0 後1-1) (延前0-1 後0-0) (S 10-10)
【主審】家本政明(主審)、宮島一代、村上孝治
【得点】
(鹿)後28分 PK柴崎 2右
(清)後32分 PK大前 5右
(鹿)延後03分 西→柴崎 3右
【警告】
(鹿)興梠1(前33分)、昌子1(後9分)、青木2(後30分)、曽ヶ端1(延後15分)、大迫1(延後15+1分)、ドゥトラ1(延後15+2分)
(清)河井1(前40分)、イ・キジェ1(後26分)、キム・ヒョンソン2(後34分)、カルフィン・ヨンアピン2(延後6分)
【出場】
GK c曽ヶ端
DF 西 岩政 青木 昌子→83新井場
MF 本田→70増田 柴崎 c小笠原 遠藤 興梠→46ドゥトラ
FW 大迫
【サブ】佐藤 中田 新井場 増田 本山 ドゥトラ ジュニーニョ
【MyMVP】柴崎