2013第6節大分(アウェー)戦
攻守ともに内容は酷かったが何故か勝てた。少ないチャンスをモノに出来たのが勝因だが、形はまったく作れていなかった。
守備固めのはずの中田のサイドからクロスを上げられ、西が高松にあっさり振り切られて失点。それまで鹿島にいいところがなかったので取られるべくして取られた感じだった。
このまま90分終わっても不思議ではない空気の中、ダヴィからボールを受けた柴崎が遠目からシュート。勢いはなかったがコースギリギリに決まって同点。(後から見るとスピードも結構あった)。
この得点に救われた。状態は悪いままだったが大分の方にも勢いがなくなり、両者もたついた展開になった。
後半になっても鹿島の悪いところは変わらず。ほぼチャンスを作れなかったが、ようやくPA外のゴール近くでFKを獲得。
構えたのは小笠原と野沢だったが、野沢が蹴ると思っていた。というよりもこの1本のために出したようなものだから、決められなかったら何の仕事もしなかったと言える。
壁を超えてゴール左上に沈め、サポーターに向かってハートマークのサイン。この1本以外ほとんど活躍していなかったので若干微妙な感じもするが、復帰後初ゴールでもあるので喜んでおきたい。
逆転した2-1で試合を締められれば鹿島らしさが戻って来たと言ってもよかったが、今度は右サイドの深いところから上げられたクロスを、森島にヘッドで決められて同点にされる。誰が悪かったのかわからないが、全員がルーズだったように見える。
2-2で決着間近となった90分、ゴール近くでFKを得た鹿島は「代打」で遠藤を投入。ゴール前に放り込んだクロスのこぼれを、大迫がしっかり決めて決勝点。さすが頼れるFWだ。
後はマイボールで試合を終え、なんだかんだでアウェー勝利。公式戦4連勝、連戦の最後を勝ちで締められた。
結果的に監督の采配が的中して試合をモノに出来たわけだが、スタメンの選択には疑問が残る。動けない中田の左サイド起用、同じく動けない野沢、噛み合わないジュニーニョ。CBの二人も不安定でよく2失点で収まったくらい。
前線でアクセントをつけるための本山起用は今日のところはうまくいかなかった。ミスも多く、野沢に連動性がなかったり、柴崎や小笠原、両サイドバックの上がってくる頻度が少なかったりで組み立てすら出来なかった。
ナビスコ予選FC東京戦のように若手で挑んで玉砕するのはよくないが、もう少し動けないメンバーのところを入れ替えていかないとダメなんじゃないだろうか。
とりあえず拾った勝ちは大事にしたい。次は1週間空くのでそろそろ内容の伴った試合を観たい。
余談ながらスカパーの実況(小笠原正典)、解説(増田忠俊)は個人的には全然合わなかった。間をつなぐのに必死なのか余計な話を差し挟んだり、また増田の話も長いものだから実況が追いつかないことがしばしば。
マメ情報は盛り上げるためには必要なことだが、「スポーツの生放送」という流れというものをもっと大切にして欲しかった。
(以下、個人的まとめ)
【2013第6節4/13(土)】(大分銀行ドーム14:04KickOff鹿島/10,571人/晴)
【スコア】大分 2-3 鹿島 (前1-1 後1-2) (S 12-12)
【主審】佐藤隆治(主審)、相樂亨、山内宏志
【得点】
(分)前25分 森島↑高松 2左
(鹿)前36分 ダヴィ→柴崎 1右
(鹿)後12分 FK野沢 1右
(分)後23分 安川↑森島 1H
(鹿)後45分 大迫 3左
【警告】
(鹿)小笠原1(前34分)、岩政2(後18分)
(分)ロドリゴ・マンシャ1(前35分)、深谷1(後11分)
【出場】
GK 曽ヶ端
DF 西 青木 岩政 中田
MF 柴崎 c小笠原 野沢→90遠藤 本山→72大迫
FW ジュニーニョ→79前野 ダヴィ
【サブ】佐藤 昌子 前野 本田 遠藤 中村 大迫
【監督】トニーニョ・セレーゾ
【MyMVP】大迫