２０１３第７節甲府（ホーム）戦

開始から数分は、「今日は一体何点入るんだろう」という期待を抱かせるくらい圧倒した。


２列目で本山、野沢がテクニックを見せ、後方から小笠原、柴崎が支援。両サイドの前野、西もガンガン攻めて前には大迫、ダヴィ。決定機も幾度となく作ったが、しかし、どれも決められず。


持ち直した甲府が守り一辺倒ではなく自分たちの時間を作り、際どく鹿島のゴール前に迫って五分に戻してからはどちらのペースとも言えないまま試合は膠着した。むしろ無得点は甲府のペースだったか。


曽ヶ端も守備機会は少なかったが、決定機を２度ほど止めた。あそこを決められていたら完全に甲府のプラン通りだった。


心配していた運動量も、やはり左サイドに前野が入ったおかげで落ちたようには見えなかった。もう固定でいいんじゃないだろうか。中田を使うべきはＣＢかと。（そうなると山村、昌子の出番はなくなるが）。


本山、野沢も疲れたところでジュニーニョ、遠藤と入れ替えて、まあ、二人はそんなに動かなかったが、全体の動き自体は最後までもっていた。


攻撃では大迫とダヴィの調子がいまひとつだったのが響いた。相手も集中していたが、ボールがなかなか収まらず、シュートも真正面か枠外で得点ならず。セットプレーでは岩政、青木も決定機を外し、なんだか全員が均等にチャンスを逃した感じだ。


柴崎はわずかな差だがミスが多い。そこを通していればビッグチャンスになっただけに、チャレンジはよかったと思うが、もっと成功確率を上げないと相手に主導権を握られてしまう。


解説の水沼氏によれば中村が入って右サイドに回された時に不服そうにしていたらしいが、今日のデキなら仕方ない。右サイドに回ってからの方がよく見えたくらいだ。


ジュニーニョは悪くないが切り札としては弱い。中村も一本、小笠原のロングパスに反応してＤＦに競り勝った場面は光ったが、あそこは切り返さずに流れのままクロスでもよかったような。


どちらかというとジュニーニョにはボールを預け、中村は走らせている形になっているが、逆にした方がそれぞれの持ち味を活かせるのではないだろうか。


とはいえ、現有戦力をうまく使っているようには見える。しかし甲府を崩せずスコアレスドロー。負けなかったのはせめてもの救いだが、これが精一杯なのだとしたらちょっと寂しい結果だ。


（以下、個人的まとめ）

【２０１３第７節4/20(土)】(カシマスタジアム19:04KickOff甲府/9898人/雨)

【スコア】鹿島　０－０　甲府　(前０－０　後０－０)　(S 23-10)

【主審】家本政明（主審）、大塚晴弘、平間亮

【得点】

なし

【警告】

(鹿)前野１(前13分)

(甲)オルティゴサ２(後26分)

【出場】

ＧＫ　曽ヶ端

ＤＦ　西→80中村　青木　岩政　前野

ＭＦ　柴崎　c小笠原　本山→60ジュニーニョ　野沢→65遠藤

ＦＷ　大迫　ダヴィ

【サブ】佐藤　山村　中田　中村　本田　遠藤　ジュニーニョ

【監督】トニーニョ・セレーゾ

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