2013第5節セレッソ大阪(ホーム)戦
キム・ジンヒョンがまたしてもゴールをプレゼントしてくれた。長居での田代・忍者ゴールに続き、今度はダヴィのプレッシャーに負けてボールロスト。
ダヴィはうまく体を使って奪い取ったボールを遠藤に絶妙なパス。さすがの遠藤もこれは冷静に決めた。
しかし、この得点以外、鹿島もセレッソもほとんど見所のない試合だった。お互いよく守ったというより、お互い決め手を欠いた印象。過密日程のせいもあるかもしれないが、だとしたら鹿島にとっては有難かったかもしれない。
怪我の大迫は無理せずスタメンを外れ、トップにはとても機能しているとは思えない野沢を引き続き起用。
連戦のせいかますます運動量のなくなった野沢は消えていた。遠藤も動かないものだから、前がダヴィ一人の状況は変わらず、得点の気配どころかチャンスすら作れなかった。
遠藤も決勝点を挙げて最低限の仕事は果たしたが、前半絶好のパスを貰いながら左に持ち換える間にDFに寄せられ打てず、後半は中に2枚入った局面で右足シュートで枠の外など。反応も遅くて出足で相手に負けることが多くて厳しい。
小笠原は意外にと言ったら失礼か、よく動けていた。いくつか失点に直結しそうなミスはあったものの、中盤の底からドリブルで持ち上がったりタメを作ったり、カバーリングもよく出来ていた。MyMVPとしたい。
柴崎はバランスを気にし過ぎているのか消極的なのが残念だが、前に上がった時の期待感は大きい。守備のカバーリングはしっかりやれていた。
西、前野はミスも見受けられ、攻め込まれることも多々あったものの、積極的に上がった結果のことで問題ない。決定機を作れなかったのはやや気になるが、サイドバックが元気だと攻めている雰囲気は出る。
CBは集中出来ていて、曽ヶ端を含めて危ない場面は特になかった。前半、前野がPA内で相手を倒した場面と、あとは柿谷のミドルが数本。これは曽ヶ端がよく弾いた。
本山は技術の高さが目を引いた。密集地帯でもボールを捌けるし、パスもつながる。行けるところまで行くスタイルで構わないとは思うが、野沢、遠藤と交代が決まっている選手がいるなかだとちょっとキツいかもしれない。
途中出場となった大迫はまだ万全のデキではなかったが、足元でボールを収められるし、やはり前に二人いるのは心強い。ジュニーニョもいくつか味のあるパスを供給。本田もよく動けていた。
セレーゾの采配も的確だった。相手が極端に戦術を変えて来たりしない限り、うまく対応出来るのかも。
内容自体はまだまだよくなったとは言えないが、公式戦連勝はひとまず喜びたい。
余談ながら、新井場へのブーイングは移籍の仕方がスマートだったせいか、昨年の野沢に対するそれに比べて愛情がこもっていたように聞こえた。
(以下、個人的まとめ)
【2013第5節4/6(土)】(カシマスタジアム15:04KickOffセレッソ/10,837人/曇りのち雨)
【スコア】鹿島 1-0 セレッソ大阪 (前0-0 後1-0) (S 9-11)
【主審】中村太(主審)、手塚洋、聳城 巧
【得点】
(鹿)後13分 ダヴィ→遠藤 1左
【警告】
(鹿)なし
(C)ブランコ1(前35分)、新井場2(前42分)、藤本2(後43分)
【出場】
GK 曽ヶ端
DF 西 青木 岩政 前野
MF 柴崎 c小笠原 本山→67ジュニーニョ 遠藤→67大迫
FW 野沢→85本田 ダヴィ
【サブ】佐藤 山村 中田 中村 本田 ジュニーニョ 大迫
【監督】トニーニョ・セレーゾ
【MyMVP】小笠原