2013スルガ銀行チャンピオンシップ・サンパウロFC戦

PK戦突入も覚悟した後半アディショナルタイム、柴崎の思い切ったシュートが相手DFに当たり(そして大迫にも当たったのか?記録は大迫)劇的な勝ち越しゴールで3-2勝利。


後半勝負に出てきたサンパウロに押し込まれて2点のリードを追いつかれるも、逆転を許さなかったことが勝ちにつながった。


前半は日程的に不利なサンパウロの運動量も少なく、鹿島が攻める。中村の代わりにジュニーニョが入った布陣も悪くなく、柴崎が前に行った時が決定機になった。


柴崎の粘ったボールを大迫がGKと競りながらも押し込んで先制点。ジュニーニョの高速クロスに後ろから走り込んでジャンピングボレーで2点目。ここまで大迫のワントップが機能していた。


後半、サンパウロが攻めに転じてからは鹿島のチャンスはほとんどなく、一方的に受ける展開。


2失点には前野が絡んだ。1失点目は高さで競り負けたボールを拾われてから、ガンソに決められ、2失点目は喰い付いてかわされ、フリーで持たれてからガンソ、アロイージオにつながれて決められた。


前に出て行くのが前野の持ち味だけに全面的に責められないものの、取りに行くならしっかり取り切って欲しかった。いい勉強になっただろう。にしてもその後はあっさり決められた感もあるが。


もっともその前の大迫のPKは、決めておかなければいけない場面だった。せっかく一度やり直しになったというのに2回続けて外すとは。PK戦にならなくてよかった。勝って一番ほっとしたのは大迫だったかもしれない。


大迫はハットトリックとなったが、MVPは柴崎。攻撃に絡んだ時のセンスはチーム随一といってよく、むしろダヴィがいる時よりも破壊力がある気もするくらい。柴崎の体調が整えばこれから得点力も上がってくるだろう。


小笠原も体が重そうだったが踏ん張れていたし、ジュニーニョも持ち過ぎなところが少なく悪くなかった。もっとテンポよく攻めて欲しい場面も多々あったが、アシストも決めたし問題ない。


西は前半で体力が尽きたのか、相手の重圧に押されたのか後半は抑え込まれていた。それでも最後のところで決定的なクロスを出せるところがMVP級の働き。


青木・山村のコンビも慣れてきたのかコンビネーションはよくなってきている。土居、遠藤もそれぞれの役割は果たせていた。


野沢は動けていないのか勘が当たっていないのかほとんどボールに触れなかったが、最後のところだけは丁寧に落とせた。ただ、このデキだとスタメンで使うのは厳しい。岩政も出て来て即イエローはちょっと・・。


中村は自分のよさが出せていた。いい仕掛けがあったし、このくらいアピールしていければ使われる機会は多くなるだろう。


出場した選手がいい味を出し、南米王者を相手にしての競り勝ち。フィジカル的には厳しい一戦となったが、勝ったことでそれもプラスに昇華されるだろう。せっかくの勢いを、是非ともリーグに還元したいところだ。


(以下、個人的まとめ)

【2013スルガ銀行チャンピオンシップ8/7(水)】(カシマスタジアム19:02KickOffサンパウロ/26,202人/晴)

【スコア】鹿島 3-2 FCサンパウロ (前2-0 後1-2) (S 13-14)

【主審】アブドゥル・マリク・アブドゥル・バシル(主審)、ジェフリー・ゴー・ゲク・ベン、リー・ツー・リアン・エドウィン

【得点】

(鹿)前25分 柴崎→大迫 1左

(鹿)前39分 ジュニーニョ→大迫 2右

(サ)後13分 シウビーニョ→ガンソ 1左

(サ)後30分 ガンソ→アロイージオ 1右

(鹿)後45+3分 柴崎→大迫 3右

【警告】

(鹿)小笠原(後11分)、岩政(後32分)

(サ)シウビーニョ(後16分)

【出場】

GK 曽ヶ端

DF 西 青木→85岩政 山村 前野→78中田

MF 柴崎 c小笠原 遠藤→68中村 ジュニーニョ→85梅鉢 土居→57野沢

FW 大迫

【サブ】佐藤 岩政 中田 中村 梅鉢 野沢 豊川

【監督】トニーニョ・セレーゾ

【MyMVP】柴崎

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