2013第27節大分(ホーム)戦
完敗したアウェー甲府戦のリプレイを観ているかのような前半。ブロックの前でボールを回すだけ、アイデアもなく、ミスも多くて何の面白味もなかった。
後半、山村の凡ミスから相手にボールが渡って、あっさり先制点を献上。
「何がなんでも勝ち点を取る」という相手に先制を許してしまうと、あとはひたすら守られて逃げ切られる形になるのだが、鹿島はこれでスイッチが入ったか。
大分の方は序盤から飛ばしていて、しかも先に点を取ったものだから、逆にほっとしてしまったような感じだった。テンポの上がった鹿島についていけなかった。
前線でボールキープした大迫がDFをかわした瞬間に、遠藤が猛然とナナメにゴール前に走り込み、見えていた大迫が丁寧にグラウンダークロス。遠藤もしっかりと決め、失点するまでのグダグダっぷりとは一変の、華麗なゴールで同点とする。
立て続けに、ファウルで貰ったFKを小笠原が素早くリスタートして浮き球のフィード。遠藤が受け、ワンフェイントでDFをかわしてシュート。枠の内側に当たってゴールに吸い込まれて逆転。枠に当てる天才・遠藤だが、内側に当ててしまえば問題ない。
逆転してからは鹿島が優位を保って試合を運び、大迫が高い位置で奪ったボールをクロス。ダヴィが決めてトドメを差した。
結果としては完全勝利だが、反省点も多い。失点してしまった山村の相手へのプレゼントパスや、青木もあわやゴールに直結という危ないプレーがあった。小笠原もボールロストが多く、大分側の前線にもう一人、力のある選手が入っていたらもう1、2点は取られていた。
引いて守られた場合の崩しがないところや、フリーで決められなかったダヴィ、柴崎も接戦となると致命傷。勝って兜の緒を締めたい。
リシクル賞は遠藤だったが、守備での貢献度・2アシストの献身的なプレーで勝利に導いた大迫をMyMVPとする。遠藤は前半ミスも多くて、交代になってもおかしくないデキだったもので。
前節、試合途中に怪我で退いた中田、ジュニーニョはスタメンだったものの、特に問題はなかった。
ジュニーニョは最終ラインに入ってクリアする場面もあり、守備面ではあれくらいやってくれると助かるが、攻撃ではフリーの味方を使わずに強引に行ってロスト、絶好のシュート場面でガッカリなことも多く、個人的評価はやっぱり微妙。
柴崎は抜け出してのダイレクトボレー決めて欲しかった。土居はこのところパフォーマンスが落ちてきて、疲れなのか考え過ぎなのか、とにかくここが踏ん張りどころ。
西は痛恨の8枚目イエロー。残り試合をカードなしで乗り切れないとは思っていたが、2試合出場停止で浦和戦に出られないのは痛い。次節はそのあたりもメドを立てておきたい。
マリノスが引き分けたため、首位とは勝ち点差5に詰まった。射程圏に入りつつある。この機を逃さず、必死に喰らいついていこう。
(以下、個人的まとめ)
【2013第27節9/28(土)】(カシマスタジアム15:34KickOff大分/13,020人/晴)
【スコア】鹿島 3-1 大分 (前0-0 後3-1) (S 16-13)
【主審】今村義朗(主審)、平野伸一、前之園晴廣
【得点】
(分)後07分 為野→森島 7右
(鹿)後10分 大迫→遠藤 4左
(鹿)後15分 FK小笠原↑遠藤 5左
(鹿)後42分 大迫→ダヴィ 9右
【警告】
(鹿)西4(前9分)、前野3(後45+1分)
(分)チェ・ジョンハン3(前13分)、土岐田2(後19分)
【出場】
GK 曽ヶ端
DF 西 青木 山村 中田→86前野
MF 柴崎 c小笠原 遠藤 ジュニーニョ→79梅鉢 土居→57ダヴィ
FW 大迫
【サブ】川俣 岩政 前野 中村 梅鉢 野沢 ダヴィ
【監督】トニーニョ・セレーゾ
【MyMVP】大迫