第93回天皇杯3回戦、京都戦
セレーゾは京都を甘く見ることなくベストメンバーで臨んだが、思ったほどのパフォーマンスを見せつけることは出来なかった。
2点リードしたあたりから気も緩んだのか運動量も落ち、最後はあわや同点に迫られる勢い。試合後のインタビューでセレーゾは激怒していたが、浦和戦へのハッパの意味は勿論のこと、半分以上は本音だっただろう。
それでもなんとか2-1で勝利し、4回戦にコマを進めるとともに勝って反省出来る、考えようによっては楽勝よりはよかったとも思える。というか思いたい。
ジュニーニョは相変わらずボールロストも多く、悪い部分は目につくのだが、先制点の起点となる仕掛けからの遠藤へのクロスは完璧。ただ、このパターンはもうそろそろ読まれていてもおかしくないので、違うパターンからのアシストも見たい。
2点目はダヴィのゴールへの執着心が活きた場面だったが、その前の大迫の粘りも見逃せない。
PAに持ち込み相手のタイミングを外し、あわよくばゴールも狙える浮き球を上げた。キーパーが弾いたところをダヴィが詰めたわけだが、余裕を持ったプレーが随所に出ていた。CKからのヘッドで惜しいシーンもあり、あれが決まっていれば、よりベストだった。
失点は動きの落ちた柴崎が、横谷の突破を止め切れず一気にゴールまでブチ抜かれた。確かに前半から幅広くカバーリングしていたが、急激に運動量が落ちたところが気になる。
他にも西、小笠原の動きもバッタリ止まっていたし、小笠原はともかく、週末お休み確定の西はもう少し頑張って欲しかった。
曽ヶ端は1失点したものの安定したセービングを見せており、山村、青木とのコンビネーションはよくなっているが、何度かフリーでの決定機を作られていて、まだまだ修正の余地がある。
遠藤は得点も挙げ、悪くはなかったが、小笠原とともにセットプレーでのキレがないところが物足りない。前からの課題だが、右足でのプレーも増やせれば。
ダヴィは得点することが仕事なので、この調子でどんどん点を取っていって貰いたい。前半西のクロスを右足でダイレクトボレー。ポスト直撃だったが、ああいうプレーが出るところが調子の良さを物語っている。
なんだかんだと悪いところはありつつも、90分で勝ち切ることが出来たのでこれを次につなげたい。週末はいよいよ決戦の刻(とき)。今日のように途中で気を抜いてはダメ。全力でやり切れるよう、しっかりと調整して貰いたい。
(以下、個人的まとめ)
【第93回天皇杯(2013)3回戦10/14(月・祝)】(カシマスタジアム13:03KickOff京都/5,574人/曇り)
【スコア】鹿島 2-1 京都 (前0-0 後2-1) (S 13-13)
【主審】吉田寿光(主審)、西尾英朗、山口博司
【得点】
(鹿)後09分 ジュニーニョ→遠藤 2H
(鹿)後22分 ダヴィ 1H
(京)後30分 横谷 1左
【警告】
(鹿)小笠原1(後13分)、梅鉢1(後36分)
(京)横谷1(後13分)
【出場】
GK 曽ヶ端
DF 西 青木 山村 中田
MF 柴崎→89岩政 c小笠原 遠藤→80梅鉢 ジュニーニョ
FW 大迫 ダヴィ→85本山
【サブ】川俣 岩政 前野 梅鉢 本山 中村 土居
【MyMVP】大迫