過密スケジュールは強者の証
ACLを勝ち上がっていた柏が準々決勝で敗れ、今年も日本勢のACL優勝はなくなった。
過密期には15日で5試合という殺人的なスケジュールで、さすがに敵ながら同情を覚えることも。
JリーグはACLを重視し、サポートしていくと名言しているが、このあたりの融通は今後も大いに考えていく必要がある。
日程だけで調整出来ないのなら、勝ち進んだ場合にそれなりの特典をつけるとか。
「クライマックス制」という勝ち点だけでシーズン優勝を決めないシステムになるのなら、ACL決勝(あるいは準々決勝)に進出した場合はクライマックスの参戦権を得るとか。トーナメント表の端っこの方につけ足しても問題ないだろう。どのみち「優勝」の価値は下がるのだから。
プロ野球では広島カープが、シーズンの勝率5割を切ってクライマックスの出場権を得た。下克上とか何倍返しとか盛り上がっているメディアもあるが、5割切って「日本シリーズ制覇」と言われても逆に恥ずかしいと思うのだがどうだろう。
他にはナビスコ予選免除のように、天皇杯を4回戦からにするなど。(個人的には天皇杯は4回戦からという昔のスタイルに戻して欲しいと思っている)。
ちなみにACLを放棄してリーグ戦に集中した広島のようなことを防止するため、あらかじめ戦う気のないクラブは辞退を認めてもいい。
とはいえ、過密スケジュールは強者の証。ローテーション、ターンオーバーが出来る人材が揃っていて、なおかつ集団としての質が落ちないチームこそが本物の強者。
鹿島に目を向けると、贔屓目に見ても今はちょっとそこまでの地力はない。怪我の功名というか、ナビスコも敗退してリーグ1本になってようやく戦える形になっているくらい。
勿論そこに甘んじるつもりはない。大迫、柴崎、山村が自立し、土居、梅鉢、伊東、前野という若手も伸びている。昌子、植田という素質のある選手も牙を研いでいる。
いずれはACL、リーグ、ナビスコ、天皇杯のシーズン4冠を達成を、という野望は抱けるくらいの素地はある。
目前のタイトルを獲りつつ、その夢に近づいて貰いたい。