リーグ戦の約4分の1が終わったわけだが
目安の5節をとうに過ぎ、リーグ約4分の1の8節が終わったわけだが、鹿島は5勝3敗の4位につけている。
プレシーズンマッチの頃のドタバタを思えば対戦相手の状態に恵まれたとはいえ、開幕ダッシュを決め、一時は首位もキープしていた。
しかし、ここのところホームで連敗し、勢いに陰りが見え始めている。単に力不足なのか、疲れなのか、たまたまなのか。
ここ2節に限っては青木の低パフォーマンスが直接敗因だが、それをカバー出来る力がなかったのも事実。
次節の広島戦で勝てば高評価、負ければ対戦相手の状態に恵まれていただけと言われても仕方ない。
個人的な評価としても、どちらとも言い難い。タイトルを狙うにしては力不足の印象だが、世代交代を柱とするなら充分やれている。
いいところに目を向けるなら、若手の成長。
土居は好不調の波が大きく、まったく消えている試合もあるが、密集のなかでもボールを失わずにドリブルで抜けていけるところなど、本山の跡を継げる可能性を秘めている。
伊東も序々に安定。守備に追われて攻撃はオーバーラップするまでで終わっているが、余裕が持てるようになれば攻撃にもアイデアが生まれよう。
昌子はまだまだ不安定で時折ポカミスもあって全幅の信頼は置けないが、将来、CBの軸となり得る素質を見せている。
遠藤が一人立ちし、柴崎は誰の目にも明らか、代表のレギュラーさえ狙える位置につけている。
豊川、赤崎といった若手も持ち味を見せ、それぞれ勝利に貢献している。
山本、ルイス・アルベルトの新戦力やベテランとの融合もうまくいっており、勝つ時はちゃんと勝てている。
だったら何が悪いのだと言われそうだが、上位陣と当たった時の脆さや、集中を欠いて自ら負けてしまう神戸戦のような試合運びをするところが不安点。
膠着した展開を一気に覆せる選手も現れていない。正直、負けている時の反発力に期待出来ない。セレーゾの采配然り。
出場機会を失っている中村、前野、山村、西の有望株も気になる。
もっとも、小さいことを気にし出したらキリがない。今のところは世代交代を進めながらタイトルを狙える位置につけられている、という点において、ここまでは高評価とすべきなのかとも思う。
でもまあ、やっぱり次の広島戦だね・・。