2014第15節FC東京(アウェー)戦
この試合をどう評価するか。
誤審でゴールが取り消されたのに同点に追いつき、最後は攻め立てて勝つチャンスもあったから、解説・実況が口を合わせて言う「良かった試合」、監督の言う「鹿島の試合を見せられた」と言えなくもない。
しかし、冷静になれば、開始からのふわっとした雰囲気、まったく連携の取れていない攻守両面、収まらないダヴィ、機能不全のカイオ、ミスばかりで負担の大きい植田、枠に飛ばないシュート、他、走れていない面々を見ると、
「な~んも変わってないし」
と、しか言えない。ソニー仙台に負けたのも頷ける。
試合中に実況が鹿島に関するいい話、強化部長の言葉に端を発して、小笠原が「勝ちたいんだ」とゲキを飛ばしてチームの空気がガラッと変わった出来事があったと裏話を披露してくれたが、
前半から後半途中にかけて、まったくそんなものは見えなかった。
ギアチェンジしたと感じたのは豊川が入ってから。
これでハッキリしたはず。
明らかにカイオは機能していなかった。
ロングボールを豊川と徳永が競り合い、徳永の頭に当たってオウンゴールだったのに豊川のハンドと判定されて誤審で取り消された得点。解説も言っていたが、ハンドだったらあの角度と勢いでゴールに飛んで行くわけない。
ジャッジについては両者ともに納得いかないものが多かったし、荒れるのも当たり前だが、それを差し引いても鹿島の受けた被害の方が大きかったと感じる。
そんな嫌な空気のなか、こぼれ球をボレーで叩き込んだ豊川が今日は一番輝いた。引き分けだがMVP。
サイドでの運動量もあり、得点になりそうな雰囲気も持っていた。これで次の試合もまだカイオがスタメンを張るようだと、監督の贔屓が過ぎるというもの。
植田はとっくに我慢の限界を超えている。前半、得点にこそならなかったが、サイドに食い付いてあっさり裏を通されてエドゥーにドフリーで打たれた。
失点場面にしても軽いクリアボールが三田に渡り、そこからミドルを叩き込まれた。その他の縦パスもミスばかりでリズムも生まれない。
一発レッドのルイス・アルベルトは、いったい何がしたかったんだろうな。
結局のところ、カイオ、植田を下げない限り何かが変わるとは思えないし、ダヴィのワントップも機能していない点もいい加減気づいて欲しい。
同じメンバーで固定してやっているわりに連携も取れていない状況は、中断期間を無駄に過ごした証。
言っても無駄かもしれないが、リーグ戦も手遅れになる前に手を打って貰いたい。
(以下、個人的まとめ)
【2014第15節7/19(土)】(味の素スタジアム18:34KickOffFC東京/27,387人/曇一時雨)
【スコア】FC東京 1-1 鹿島 (前0-0 後1-1) (S 6-13)
【主審】山本雄大(主審)、名木利幸、武田光晴
【得点】
(F)後15分 三田 2左
(鹿)後41分 豊川 2左
【警告】
(鹿)昌子2(前4分)、ダヴィ2(前10分)、小笠原3(前25分)
(F)三田3(前36分)、武藤1(後29分)、米本2(後45+8分)
【退場】
(鹿)ルイス・アルベルト(後45+5分)
【出場】
GK 曽ヶ端
DF 西 植田 昌子 山本
MF 柴崎c c小笠原→81ルイス・アルベルト 遠藤→69野沢 カイオ→77豊川 土居
FW ダヴィ
【サブ】佐藤 山村 ルイス・アルベルト 梅鉢 中村 野沢 豊川
【監督】トニーニョ・セレーゾ
【MyMVP】豊川