2014第31節新潟(アウェー)戦
内容的には決して良くはなく、スカパーの実況が「鮮やかな逆転勝ち」と言ったのに対し、さすがの秋田氏も「いや・・内容は」と言葉を濁したのも頷ける。
この実況、試合中、何度も「逆転優勝に向けて」とハイテンションで言い続けていて、勝てば勝ち点で並ぶとか逆転するとか、あるいは最終節だったらまだしも、いい加減勘弁してくれと思ったのは自分だけ?
山本の代役は前野。前節負傷交代のカイオはサブからとなり、豊川がスタメン。トップは変わらず赤崎。
正直、前野は試合勘が遠ざかり過ぎて、攻守に噛み合っていなかった。新潟にも鹿島の左サイドを狙われ、豊川も右往左往という感じで、前半は新潟に完敗。
小笠原の縦パスをカットされ、ショートカウンターで指宿の捌きから鈴木。食いついた植田がワントラップであっさりかわされて失点。
植田は後半のカウンターで危ないところをクリアしたものの、フィードを含めて全体的に悪かった。指宿、鈴木にいいようにボールを収められ、捌かれていた。
カード対策で山村と交代になったが、それがなくても交代でおかしくないデキ。昌子が粘り強く対応しているのに比べると、どこか物足りないパフォーマンス。鉄人なのでよもや疲れとかはないだろうが、慢心だったら困る。次節は出場停止なので、外からもう一度勉強し直して貰いたい。
赤崎も相変わらず。「再三、裏を狙っていた」と実況は言っていたが、テレビで観ている限りでは効果的なものはなく、やっぱりボールが収まらない。前線からの守備はいつもよりマシだったものの、新潟FW二人のプレスに比べると雲泥の差。
結局、何も出来ずに交代となったが、今季残り3試合、まだ我慢して使うのか。赤崎が出ている間、得点の入りそうな気配は皆無だった。
今日の勝因は機能していなかった赤崎、豊川を早めに見切ったことと、ジョルジ・ワグネルを使わなかったこと。
中村は小笠原のFKを、うまくファーサイドでドフリーで受け、しっかりと合わせて決めた。ちなみに中で鹿島の選手が思い切り引き倒されていたが、あれは中村が決めてなかったらちゃんとPKは取って貰えたのだろうか。
その後、中村は味方に合わせようとプレーして良さが消えてしまったが、中村は使うより自分で仕掛けるタイプ。ワンツーで律儀に返さなくとも、囮に使ってターン、シュートと一人で完結出来るし、多分、そうした方が前線が活性化すると思うのだが・・。
西は積極性が活きた。DFの股を抜く渾身のシュートをねじ込み、値千金のゴール。開幕前のゴタゴタは完全に振り払った。
カイオもバー直撃の惜しいシュート1本。徐々にシュートやクロスの精度も上がっており、まだまだムラは大きいものの期待が持てる。
柴崎はFKだけはどうしても精度が上がらない。デキ自体も良くはなかったが、いつか修正して野沢を超えるキッカーとなるのだろうか。
随分勝っていないと思ってみれば、10月は未勝利だった。これでまたプチ中断となり、休み明けをどう調整してくるのか不安は募るが、内容はともあれまずは勝ったことを喜びたい。
(以下、個人的まとめ)
【2014第31節11/2(日)】(デンカS16:04KickOff新潟/27,809人/雨)
【スコア】新潟 1-2 鹿島 (前1-0 後0-2) (S 11-12)
【主審】東城禳(主審)、中井恒、三原純
【得点】
(新)前43分 指宿→鈴木 3左
(鹿)後17分 FK↑中村 2右
(鹿)後41分 西 3右
【警告】
(鹿)植田4(後10分)、前野1(後40分)
(新)指宿3(後13分)、舞行龍ジェ-ムズ4(後32分)
【出場】
GK 曽ヶ端
DF 西 植田→72山村 昌子 前野
MF 柴崎 c小笠原 遠藤 豊川→52カイオ 土居
FW 赤崎→52中村
【サブ】佐藤 山村 梅鉢 ジョルジ・ワグネル 本山 中村 カイオ
【監督】トニーニョ・セレーゾ
【MyMVP】西