2014第33節セレッソ大阪(アウェー)戦

まさか最終節まで優勝の可能性が残るとは思ってなかった。勝ち点3を獲らねばならないゲームで4-1の快勝。鹿島の地力に改めて感服。


セレッソは得点能力の高いフォルランをベンチ外、カカウを後半からといった具合にチーム内もうまくいってない様子で、ゲーム中もいまひとつバランスが悪かった。鹿島が先に得点したことで、よりその歯車が狂ったようだった。


一方、やるべきことが決まっている鹿島は、序盤からゲームを支配。


西(赤崎だった)の視野の広いクロスを遠藤がスルー、ファーでドフリーのカイオがしっかりと決めて先制。シーズン序盤はああいう形でも外していたカイオだったが、落ち着いて決められるようになった。


ちなみに心配していたカードは貰ってしまって、最終節は無念の出場停止。


1点でも余裕が生まれた鹿島だったが、後半、散々決定機を外して「今日もダメか・・」と思わせた赤崎が、小笠原↑カイオ↑の折り返しをヘディングで決めて追加点を挙げ、がっちりと流れを引き寄せた。


赤崎自身も楽になったか、続けざま、植田の最終ラインからのロングパスに反応して抜け出し、GKとの1対1を着実に沈めた。最大の長所である裏への飛び出しが活きた。


守備面では概ね守れていたが、3点取って気が緩んだのか、失点シーンでは昌子一人が杉本に対応して振り切られてクロス、それをファーでフリーの永井に決められた。周りももう少し粘り強くいけたはずで、勿体ない失点だった。


この1点で若干追い上げムードになったセレッソにトドメを刺したのは、トップ下にポジションチェンジしていた柴崎。


豊川の粘りから生まれたカウンターで、出した豊川も良かったが、スペースに入り込む動きから、なんでもないようにサクッとシュートを決めてしまう柴崎の能力はやはり恐るべし。


ルイス・アルベルトは入れることで柴崎を前で使えるし、ジョルジ・ワグネルに比べて使い勝手がいい。ジョルジはついにベンチ外で、これはナイス判断だと思う。


ゲームはこのまま終了し、冒頭に書いたように最終節へと望みを繋いだ。


ガンバが負けてくれることが理想的な形だったが、他力な以上これは仕方ない。あとはホームでひとつ勝って終わるだけ。


得失点差の関係でACLの3位以内はほぼ確定し、最低限の目標は達成したが、ここまでくればタイトルを獲りたい欲も出る。去年と違って、たとえ負けても有り得ないくらいの大差でない限り順位を落とす心配もなく、全力で行けるのが強み。


そして、ガンバ三冠の可能性は非常に高まっているわけで・・。J1ぶっち切り最下位の徳島と、J2の山形に勝てば三冠となるのだが、両チームには意地を見せて貰いたい。


最終節、カイオが痛恨の出場停止となるが、交代で出た豊川もいい動きをしていたし、赤崎も決定機を何度も外しながらも2点決めた。FWは何より得点が大事。


柴崎、遠藤、西、土居の調子も良く、小笠原が少し気になるコンディションだが、残りひとつなのでなんとかするだろう。


ベリーハッピーで終わるシーズンにしたい。


(以下、個人的まとめ)

【2014第33節11/29(土)】(ヤンマースタジアム長居14:04KickOff/23,330人/曇り)

【スコア】セレッソ大阪 1-4 鹿島 (前0-1 後0-3) (S 11-16)

【主審】松尾一(主審)、山口博司、穴井千雅

【得点】

(鹿)前33分 西→カイオ 8右

(鹿)後14分 カイオ↑赤崎 4H

(鹿)後22分 植田→赤崎 5右

(C)後24分 杉本→永井 3右

(鹿)後35分 豊川→柴崎 6右

【警告】

(鹿)カイオ4(前28分)

(C)酒本2(後27分)、扇原4(後29分)、カカウ4(後45+1分)

【出場】

GK 曽ヶ端

DF 西 植田 昌子 山本

MF 柴崎 c小笠原 遠藤 カイオ→63豊川 土居→72ルイス・アルベルト

FW 赤崎→83杉本

【サブ】佐藤 山村 青木 ルイス・アルベルト 中村 豊川 杉本

【監督】トニーニョ・セレーゾ

【MyMVP】カイオ

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