せめてベンチに中田がいればな・・
今季引退となった中田だが、最終節、ベンチ外となった。
勝負に徹するという考えでいけば納得なのだが、代わりに入っていたのが使えもしないジョルジ・ワグネルだったのが腑に落ちない。
結果は変わっていなかったかもしれないが、せめてベンチにいれば逆転優勝に向けてもっとモチベーションが上がっただろう。
0-1で負けている状況でイチかバチかの投入は出来なかったし、結局はベンチにいてもどうしようもなかったが、スタジアムの盛り上がりも違ったかと思われる。
ジョルジ・ワグネルは出場した試合で勝利に貢献出来ず、むしろ足を引っ張ることの方が多かったが、もはやベンチにいるだけでも不運を運び込んでいるような・・。「持ってない」というレッテルは剥がしようがない。まさかとは思うが、来季契約延長なんてことはないよね。
もっとも、甘さを見せた浦和のペトロビッチが、興梠をガンバ戦で無理使いして最後の大事な時期を完全に棒に振ってしまったことを思えば、「勝負に徹する」という点ではセレーゾの判断は正しかったのかもしれないが、
最後は単純な戦力うんぬんではなく、メンタルの部分で勝負を決することとか、目に見えないツキのようなものも大切だったような気もする。
まあ、全ては結果論で、勝っていれば非常の采配も称賛されたのだが。
詰まるところ、大事な試合で脆さを見せた選手たちの甘さというか、成熟し切れていない部分が、3位(ほぼ確)という結果に終わった要因のひとつであることも確か。
若手とはいえシーズン通して出場していたのだし、成長したところを見せて、小笠原のいうように、安心してチームを任せられるというところを中田に見せて欲しかったな。
中田の引退セレモニーは慕われていたのがヒシヒシと伝わる、感動的なものだった。いい指導者になるだろう。
前野のスピーチは選手会長ということで仕方なかったのだろが、ほとんど出場機会がないなかでのあいさつとなり、可愛そうだった。
「来年は・・」と言っていたが、本人的にも移籍を考えているのじゃないかな、と思うなかでのコメントで、誰か代わりにやるわけにはいかなかったのかな。
どれだけの選手が残り、どういう補強になるかはわからないが、選手たちが悔しさを全面に出していたことは救い。この悔しさから多くのことを学び、今後へと活かして欲しい。