2015ACL予選(2)FCソウル(アウェー)戦
これを善戦という人がいるかもしれないが、個人的には初戦に続き完敗と見る。
オープニングの柴崎のGKとの1対1が決まっていれば違った展開もあったろうが、その後の遠藤のポスト直撃(相手GKに当たってからかも)といい、後半アディショナルのカイオの決定機もGKに足1本残されて止められるなど、決定力不足は去年にも増して深刻。
更に言えばこの試合ではそのシュートすらにも至らず、意思の疎通が出来ていない場面も多数。
観ていてどうやってゴールに至るかのイメージがまったく沸かず、ただ単にカイオに預けて取られてを繰り返しているようにしか見えなかった。
たまに高い位置でサイドにボールが出ることもあったが、西、山本両サイドのクロスの精度が悪く、ほとんどが壁に跳ね返されていた。
セットプレーにしても然り。最初の1本、山本がニアでヘッドを合わせた以外チャンスらしいチャンスにならなかった。
柴崎は流れの中からあれだけいいパスを出せるのに、何故止まったボールを蹴って狙った場所にいかないのか不思議。それとも狙った場所には行っているが、誰も反応していないのか。
試合は先に失点した時点で負けるだろうと思っていたが、結果そのまま0-1の敗戦。おそらくはFCソウルのプラン通りに試合は終わった。
失点の場面は解説も言っていたが、シュートを打たれる前の競り合いで昌子がルーズ。90分通して何度かあるミスが、前試合に引き続き失点に直結してしまった。
まあ、あれだけ攻撃に可能性が見出せない現状、耐えて守り切れというのも酷な話ではあるが。
結局、思い通りに攻めていられたのはFCソウルが暖気運転していた序盤の20分程、そこからシュートを打てなくなり、後半に入ってからはガッチリ守られて成す術がなかった。
土居も守備で効いているのかどうかいまひとつわからないが、攻撃でほぼ組み立てに参加出来ず、高崎は頑張ってはいるが単独では田代並みの跳躍力がないと厳しい。
交代で入った中村はまたしてもほとんどボールに触ることも出来ず、赤崎は何をしていたのやら。金崎は当然のことながらチームに溶け込んでいる様子がなく、使うならしばらくは単独突破しか期待出来そうにない。
現状、攻撃の手がカイオ一択で、そこをガッチリと守られれば打つ手なし。
なんだか将棋の初心者が、飛車や角の大駒だけを使って攻めている印象。相手が余程油断していない限り、そうそう決まる感じがしない。それでもJレベルでは通用するのだろうか。
正直、このグループで2連敗は絶望的。それでも戦うしかないが、消化試合になっていまう前に意地は見せられるのだろうか。
その前にまずはJリーグの開幕戦だが、さてさてどうなることやら・・。
ACLは柏以外ガンバ、浦和ともに仲良く連敗。どうしたものだろうかね。
(以下、個人的まとめ)
【2015ACL予選第2節3/4(水)】(ソウルワールドカップスタジアム19:30KickOff鹿島/人/晴)
【スコア】FCソウル 1-0 鹿島 (前0-0 後1-0) (S 0-0)
【主審】アリレザ(主審:イラン)、レザ、マハマド
【得点】
(F)後21分 キム・ジンギュ 1右
【警告】
(鹿)昌子1(後41分)
(F)チャ・ドゥリ1(後8分)、イ・ナンヒョプ1(後38分)
【出場】
GK 曽ヶ端
DF 西 ファンソッコ 昌子 山本
MF 柴崎 c小笠原 遠藤→67金崎 カイオ 土居→69中村
FW 高崎→76赤崎
【サブ】佐藤 山村 植田 中村 梅鉢 金崎 赤崎
【監督】トニーニョ・セレーゾ
【MyMVP】-