2015ACL予選(3)広州恒大(アウェー)戦
何が一番痛かったかというと2失点目。
アウェーで早い時間に点を取られ、大黒柱の小笠原を早々に怪我で欠き、それでも前半に追いつき、後半足の止まりかけた広州相手に攻めて逆転した数分後の出来事。
やられた形が最悪。
1失点目はリカルド・ゴウラーの完璧過ぎる動き出しとヘディングにやられたが、右45度のFK、33番がフェイクを入れて16番が早いボールをニアに上げるという同じ形で今度はエウケソンに決められた。
ハーフタイムでセットプレーに対する指示はなかったのか。
あの失点で、もしかしていけるかもという空気がしぼんだ。直後、自陣でのミスからショートカウンターでリカルド・ゴウラーの個人技で再逆転された。
その後は1点ずつ取り合うも、勝つとしたら2-1で逃げ切る展開がベストだった。少なくとも同点までで耐えなければならない。
これがドロ沼にハマっている状況でなければ、広州恒大相手に善戦したとも言えるし、実際よく戦ったとは思うのだが、今はどういう形であれ勝ち点が欲しい時。残念な結果となった。正直、ACL予選通過は厳しいと言わざるを得ない。
試合については土居が一番良かったように見えた。
守備もこなしながら攻撃にも絡み、高崎の1点目もその前に難しいボールをダイレクトボレーでうまく合わせている。2点目となった自身のゴールはよくボールを見て詰めていた。これくらいいつも普通にやれるようになれれば、トップ下も安泰となろう。
高崎は前記事で注文をつけたこぼれ球への対応が良かった。たまたまだったのかわからないが、オフサイドにもならずにタメが効いて押し込めた。
一方、金崎は、必死さが伝わってはくるのだが、逆にそれが悪い方へと出て余裕がなくなっていた。結果を出したい気持ちはわかるし、自分が何とかしてやろうという気概は意気に感じるが、もう少し遊び心を持ってやった方がいい結果が出るように思う。
遠藤は途中から雑になり、交代。致し方ない。こちらも焦りが強く出ている。
柴崎はちょっと吹っ切れたように攻めに絡めていたし今後に光明が見えた気もするが、依然、プレースキックには味がない。ゾーンディフェンスで最初の壁を越えないのは問題。それともあそこに誰かが入って来る手筈だったのか。
他に気になったのは山本の対応が後手に回ってファウルになることが多かったのと、西のトラップミス(彼の実力からすれば多い)、ファインセーブが2本ほどあったが曽ヶ端のキックの酷さ、ムラっ気が出たのかまったく良さがなかったカイオ。
連携の悪さとセカンドボールを拾えない点は根本的にどこかが悪いのだろうが、はっきりとどこが悪いのかは素人目にはわからない。
本山はあのくらいの時間帯からなら使えるのではないか。CBも怪我明けの昌子がやれていたし、現状はこの布陣、交代カードでやっていくのがベターかと。
小笠原の負傷は痛いが、いずれは世代交代しなければならないわけだし、ここは使って貰っている梅鉢が奮起するなり、今こそとばかりに山村が喰い込んでくるなり、意地を見せて貰いたい。
5連敗って相当精神的にもキツいところ。次こそ勝って、浮上のきっかけを作りたい。
(以下、個人的まとめ)
【2015ACL予選第3節3/18(水)】(広州天河スタジアム20:00(現地)KickOff鹿島/人/晴)
【スコア】広州恒大 4-3 鹿島 (前1-1 後3-2) (S 13-12)
【主審】アミルル(主審:マレーシア)、ユスリ、イスマイル
【得点】
(広)前09分 FK黄博文↑リカルド・ゴウラー 5H
(鹿)前35分 高崎 1左
(鹿)後07分 土居 2H
(広)後12分 FK黄博分↑エウケソン 1H
(広)後16分 リカルド・ゴウラー 6左
(広)後45+2分 告林→趙旭日 1右
(鹿)後45+3分 本山↑柴崎 1H
【警告】
(鹿)高崎1(前42分)、金崎1(後19分)、柴崎1(後27分)
(広)告林1(後20分)
【出場】
GK 曽ヶ端
DF 西 ファンソッコ 昌子 山本
MF c柴崎 小笠原→17梅鉢 遠藤→73本山 土居 金崎
FW 高崎→73カイオ
【サブ】佐藤 山村 青木 カイオ 中村 梅鉢 本山
【監督】トニーニョ・セレーゾ
【MyMVP】-