2015(2)第9節川崎(アウェー)戦
難敵川崎を苦手等々力にて完勝。
序盤押し込まれる時間帯を我慢し、少しずつ盛り返して前半終了からの後半先制。続けざまに得点を重ね、一度は1点差に迫られるも最後にトドメを差しての3-1。
随所に気持ちの入ったプレーを見せ、天敵大久保にもゴールを割らせなかった。内容的にも文句のない完全勝利。
MVPは誰が見てもカイオだが(スカパー解説の絶賛には開幕後の低迷を見ているだけに、ひと山あったんだよと言いたい)、ゲームの流れを自分たちのものにしたのは後半開始早々、ファンソッコが入れ替わられて大久保、マイアに連続シュートを打たれた場面を曽ヶ端がセーブしたところ。
スイーティな名前の相手にも甘いあの人がキーパーだったら、最初のシュートで決められていた。あそこで失点しなかったのが効いた。
カイオは立ち上がりから飛ばしまくっていて最後まで持たないと思っていたが、ゴールを決めると体力の持ちも違うのか。守備にも奔走し、攻撃はほぼカイオのサイドから。
味方をうまく使えるようになったことがドリブルにも活き、アイデアも次々に沸いてくる。バク転もマルキーニョス以来か。
先制点の土居からのセンタリングはおそらく遠藤を狙ったものだろうが、後ろから入って来たカイオがかっさっらってダイレクトで右隅にグラウンダーのシュート。重い展開を打ち払う一撃だった。
得点後、やや不安定になる悪癖がちらりと見えたが、金崎の得点で持ちこたえた。
遠藤のこれもおそらくシュートを打ったのだと思うが、鋭い飛び出しからボレーシュート。一旦はバーに当たってキーパーとの取り合いになるも、強引に体を捻じ込んでから体を捻って叩きつけてのゴール。執念を見せた。
2-0となり、やや気持ちも緩んだのか、川崎の圧力が高まったのかイエローを貰うシーンが増え、危ないと思っていたところでクリアミスからエウシーニョに決められて1点差。
ここからの采配がカギと思っていたが、効いていたカイオを下げて守備力の高くない中村を投入し、柴崎はイエローを貰っていたこともあったろうが見切って山村とチェンジ。完全に足が止まっていた小笠原を代えなかったのが信頼の表れか。
小笠原は危ないところにも必ずファーストディフェンスに入るし、ボールも収まっていた。監督と選手たちの信頼が小笠原を動かす原動力になっている感じさえする。
遠藤(失点前)、柴崎が決定的シーンを決められない嫌な流れのなか、トドメの1点は意外な形から。
オープンな展開になっていたところ、中央で受けた山村がシュートで終わろうと枠を狙った遅いボールを赤崎がお尻に当てる。ぽっかりとキーパーと1対1になり、難なく決めた。
オフサイドラインギリギリ(追記:手前に一人残っていた)で、狙った形でもなかったが、お尻トラップが絶妙な位置に落ちた。足でトラップする100倍くらいうまかった。
これで勝負あり。6連勝でセカンド首位キープ。年間順位もゲームないガンバを抜いて4位に。
唯一痛かったのは、柴崎がセカンド累積3枚目のイエローを貰って、次節ガンバ戦が出場停止になること。その次の甲府戦だったらマシだったのだが。代表で抜けるナビスコ2戦で消化出来ないのが残念(ルールだからしようがない)。
カイオの無双状態がいつまで続くのか、小笠原の体力がいつまでもつのか、柴崎が抜けてもバランスは保てるのか、色々と懸念材料もあるが、勝ち続けていることの意味は大きい。
やっぱり戦力はあったんだな。
このまま突き進めるところまで突き進んで行きたい。ナイスゲーム。
(以下、個人的まとめ)
【2015(2)第9節8/29(土)】(等々力陸上競技場19:03KickOff/22,632人/曇りのち雨)
【スコア】川崎 1-3 鹿島 (前0-0 後1-3) (S 8-16)
【主審】木村博之(主審)、五十嵐泰之、山際将史
【得点】
(鹿)後06分 土居→カイオ右
(鹿)後13分 遠藤↑金崎 6右
(川)後39分 大久保→エウシーニョ 6左
(鹿)後45+3分 山村→赤崎 6右
【警告】
(鹿)ファンソッコ1(前23分)、西2(後28分)、柴崎2(後34分)
(川)エウシーニョ2(後10分)
【出場】
GK 曽ヶ端
DF 西 ファンソッコ 昌子 山本
MF 柴崎→90山村 c小笠原 遠藤 カイオ→88中村
FW 土居→83赤崎 金崎
【サブ】佐藤 山村 青木 中村 ダヴィ 赤崎 鈴木優
【監督】石井正忠
【MyMVP】カイオ