2015(2)第8節山形(ホーム)戦
シュート7本で3点を奪う効率の良い試合運びで3-0と快勝。途中までは4本で3点だったので、まさに狙いすました一撃を要所で叩き込んで仕留めた感じだ。
小笠原が体調不良で山村がスタメン。その影響なのか、慣れない2トップが原因なのか、あるいは山形にうまく守られたのか前半は山形のゲーム。
カイオが裏へ抜け出してトラップミスした1本だけで終わるかと思えた前半終了間際。エリア近くでボールを受けた土居が密集地帯をドリブルで前進し、ゴールライン際から絶妙なクロス。ファーで待っていた金崎がほぼゼロ距離(体感)からヘディングの強さを見せ、ゴール右上隅に決めた。
内容は悪く見えたが、もしかしたらこれも石井のゲームプランだったのか。前半を1-0リードで折り返した。
後半も山形にボールを持たれるやや劣勢な展開ながら、囲まれた柴崎から中央でフリーの土居に渡り、右サイドの遠藤。このセンタリングに走り込んだカイオが、タイミング合わずにミートしなかったがなんとか押し込んで追加点。
ゲームを支配されているように見えながらも、しっかりと守り、少ない攻撃のチャンスを得点につなげる。
リードを奪った鹿島は手堅くゲームを進め、今度は左サイド奥でカイオが突破して上げたクロスを、中央の遠藤が見事なボレーで沈めた。今節のベストゴールに選ばれてもおかしくないファインゴールで勝負あり。
山形の前線からのプレスは最後まで落ちなかったが、鹿島は冷静にボールを回しつつ矛先も収めず、赤崎が2本ほどチャンスをフイにしたものの、失点を許さずに完封勝利。
これで6年ぶり(注:追記:4年ぶりのようだ)の5連勝。がっちりセカンド首位キープで、年間順位もひとつ上げて5位。
選手をローテーションしながらも全てがうまく運び、打ち勝つ試合あり、手堅く守って勝つ試合ありと硬軟織り交ぜた選手采配がことごとく決まっている。
MVPはカイオにした。1ゴール1アシストの他、守備にも大きく貢献し、左サイドを割らせなかった。最後まで足も止まらず。ただ、エリア内で不用意に倒れるのは、今後の印象を考えてもやめて欲しい。シュミレーションを取られてもおかしくないシーンがひとつあった。
金崎に久しぶりのゴールが生まれたのも好材料。ワンタッチヒールパスなど随所にアイデアのあるプレーを見せ、持ち前の闘志も全面に出していた。
土居も前節2ゴールの勢いを継続させ、1アシストと1ゴールのひとつの起点。正直、トップの選手ではない気がするが、それでも起用が当たるのだから石井のパワー(?)は発揮されている。
山村の評価は微妙。イエローを貰ったプレーも軽かったが、そこから後もあまり効いてないように見えた。バランスは取れていたのかもしれないが、ボールに絡む機会が少なかった。途中出場の小笠原がしっかりゲームを落ち着かせたのを見れば、まだまだ序列を崩す段階にも入っていない。
ゲームキャプテンは西。リードしてからはあまり上がらず、右サイドの攻撃は遠藤に任せていたように見えた。(追記:24時間テレビでDAIGOがマラソンやってる繋がりのキャプテン?)。
柴崎のキャプテンは負担がかかるからやめたのだろうか。後方で黒子に徹して守備を締めていた。
試合前には久々の紙ふぶき。自陣ゴールエリアに散らばって大変迷惑な感じだったが、もっと試合が始まる前にやって係員に回収して貰うとかなかったのだろうか。
まあ、これもサポーターの気持ちがノリノリになっている証だとは思う。
次節以降、川崎、ガンバ、何故か苦手な印象の甲府、浦和とセカンドシーズンの行方を決める4戦が待っている。勢いのままに突っ走りたい。
(以下、個人的まとめ)
【2015(2)第8節8/22(土)】(カシマスタジアム18:34KickOff鹿島/16,700人/晴)
【スコア】鹿島 3-0 山形 (前1-0 後2-0) (S 7-11)
【主審】松尾一(主審)、手塚洋、聳城 巧
【得点】
(鹿)前40分 土居↑金崎 5H
(鹿)後12分 遠藤→カイオ 6左
(鹿)後29分 カイオ→遠藤 5左
【警告】
(鹿)山村1(前14分)、遠藤2(後39分)
(山)キムボムヨン2(前31分)、山田1(前37分)
【出場】
GK 曽ヶ端
DF c西 植田 昌子 山本
MF 柴崎 山村→68小笠原 遠藤 カイオ→86鈴木隆
FW 土居→66赤崎 金崎
【サブ】佐藤 ファンソッコ 鈴木隆 本山 中村 小笠原 赤崎
【監督】石井正忠
【MyMVP】カイオ