2015ナビスコ準決勝(1)神戸(アウェー)戦

録画にて再確認。


鹿島の得点はどちらも相手に当たって若干コースが変わったものだったが、山村は抑えたいいシュートだったし、赤崎はトラップからのボレーシュートが早いし威力もあった。赤崎のトラップ能力からして、わざと浮かしたわけではないと思うが。


失点シーンはCKを跳ね返した後のボールを、赤崎が安田に奪われてすぐさま上げられたものをヘッドで決められた。


前の記事にも書いたが、あそこで取られたら、タイミング的にも体重も前に乗ったところなので失点の確率は高くなる。


個人的に安田はひそかに鹿島キラーの素質を持っていると睨んでいて、出て来ると嫌だなと思っていた。さすがにフリーだとキレ味鋭いクロスを上げる。


小川、渡邉も戻って来て、土曜のリーグ戦と違って簡単にはペースを握らせて貰えなかった。


現地でも危ないと思ったシーンが少なくない回数あったが、映像で観るとかなり危なかった。よく1点で耐えられたと思う。


前半、山村、赤崎のゴールで2点取った時には、直前、土曜のリーグ戦での完勝劇とも相まって、雰囲気は完全に鹿島のものだった。解説の秋田氏と話はカブるが、もう1点取ればトドメを刺せた。


後半は相手の心を折る戦いだと思っていたが、相手に合わせる鹿島の悪い癖が顔を出し、神戸の2枚替えの効果もあってかずっと押し込まれていた。


リーグ戦と違って180分の戦いなのだし、2-0で守り勝つよりも打ち合って3-1、4-2になった方が後の戦いが有利になる。むしろ点差を活かして攻めの姿勢を貫いて欲しかった。


石井の采配もどうだろう。プラン通りに進んでいる間はうまく回っているが、厳しい展開になってきた時にふわふわになる。


替えづらいのはわかるが、スタメン押し切りのやり方だと、まるでマンガの高校サッカーみたいになる。あれは選手がいないから仕方ないが、サブもツブが揃っているのだし、使っていかないといずれ行き詰まる。采配のマイナスを選手が補った試合と言えよう。


MVPの山村は先制点といい、中盤の立ち回りといい、合格点。インタビューでも後半押し込まれた点について反省していたし、次もやってくれるだろう。後半、コースを狙ってふわりと打ったシュートはキーパーに反応されたが、もう少しスピードがあれば決まっていた。


カイオのスピードは活きていたが、少しアイデアを出そうとし過ぎて逆に捕まっていたか。両サイドバックと金崎、遠藤の疲労が濃く、次はそろそろ際どい。


ダヴィは相変わらず微妙な仕上がりで、1本惜しいシュートはあったが、怖さを感じない。


勝ちで終えられたのは大きな収穫だが、さすがに3戦目はこうはいかない。対策を練る必要があるだろう。


ちなみに初めてのユニバーは、寒いの以外は過ごしやすかった。観客が6000人ちょっとなので余計にそう思ったのだが、あれで満員だとまた違った印象になるかもしれない。


あのくらいゆったりしている方が有難く、走り回る子供もいなかった。神戸は育ちがいいのかな?


制服姿の高校生もちらほらと見え、あの時間だと帰りは随分遅くなりそうだが、大丈夫なのだろうかと要らない心配をしてしまった。自分の時代にはJリーグなかったような。カップル(って言わないのか?)の姿が微笑ましく、なんだかせつない気分になってしまったよ。


もうひと試合の方は8人落ちと報道されていたガンバが、アウェーで新潟に1-2で敗れている。しかし、アウェーゴールをしっかり取っているあたり、挽回してくる可能性は充分。


ガンバには雪辱を果たしたいところだが、どちらかと言うと新潟の方が与しやすいと思われる。まあ、まずは自分たちが勝ち上がらないといけないのだが。


日曜の試合も強い気持ちを持って臨みたい。


(以下、個人的まとめ)

【2015ナビスコ準決勝(1)10/7(水)】(神戸ユニバー記念陸上競技場19:04KickOff鹿島/6,162人/晴)

【スコア】神戸 1-2 鹿島 (前0-2 後1-0) (S 8-15)

【主審】村山伸次(主審)、中野卓、武部陽介

【得点】

(鹿)前21分 山村 1右

(鹿)前39分 小笠原→赤崎 2右

(神)後25分 安田↑岩波 1H

【警告】

(鹿)なし

(神)岩波1(前31分)、高橋祥1(後45分)、渡邉1(後45分)

【出場】

GK 曽ヶ端

DF 西 昌子 青木 山本

MF 山村 c小笠原 遠藤 中村→63カイオ

FW 赤崎→72ダヴィ 金崎

【サブ】佐藤 植田 本山 豊川 梅鉢 カイオ ダヴィ

【監督】石井正忠

【MyMVP】山村

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