2016(1)第12節横浜FM(ホーム)戦
全然勝った気しないが勝ち点3。守備陣が頑張った勝利で、MVPはマルティノスを抑え切った山本。次点に最後の際どいシュートをファインセーブ(他数本)の曽ヶ端、体を張って守った昌子。
怪我で遠藤と中村を欠き、スタメンには赤崎と杉本を起用。
ピッチレポーターの高城さんによれば、今週は攻撃の形とセットプレーの練習をしたとのことで、試合開始直後はなんとなく鹿島が押し込んでいた。
その流れのまま柴崎のFKから、金崎がヘッドで押し込んで早々と先制。
これは狙い通りの形だったようで、柴崎のキックも良かったし、それぞれの入り方もうまかったし、決めた金崎もさすが。練習の成果はあったと思う反面、だったらもっと早いことやって欲しかったとも思う。
柴崎のキックは珍しくファーを狙うものがいくつかあり、この後、CKからも1本いいものが入ったが、終盤になるとやっぱり壁を超えない。ボールを持ち上げられないなら、柴崎にこだわる必要はないのだが。
1-0とリードした後もマリノスのシステムが機能しておらず、鹿島がボールを持てていたが、省エネを意識したのか、相手に合わせて後ろで回しているうちに次第に優位性を失って行った。
悪かったのはカイオ。強引に突破する部分は長所でもあるのだが、囲まれて奪われるシーンが多く、無理に抜きに行ってカウンターを受ける回数が非常に多かった。これを繰り返すうちに完全にマリノスペースになり、後半は守備一辺倒になった。
前半終了間際に小笠原がパクジョンスに激しく削られて、後半から永木に代わったのも響いていた様子。
永木の能力については認めているが、小笠原とは経験の差があり、後半から中村俊にかなり自由にやられるようになった。
勿論、永木だけの責任ではないだろうし、システムの変更や鹿島が受けに回った部分もあるだろうが、中村俊には絶対にやらせない、という気迫が小笠原にはあり、このあたりゲームの肝というか、危機察知能力は小笠原に分がある。
ボランチのところでプレスが効かず、前線ではカイオがボールロストしまくり、杉本も後半バテたのかさっぱり消えて、どうにもならなくなった。サポーターもまさに声を失っていた状態で、後半は終始声援でも負けていたが、あれだけ見所がなければそうなる。
失点せずに抑え切れたのは奇跡的だが、マリノス側がマルティノスに攻撃を集めていたのが逆に幸いしたのでは。斎藤も相当調子が良いみたいだったし、左右にボールを散らされていたらもっとやられていたかと思う。
ところでハリーが観戦に来ていたようだが、このグダグダな試合を最後まで観続けられたのだろうか。
とりあえず勝って望みはつながったが、上積みは期待出来そうもなく、川崎には得失点差でも追いつかねばならないし、そもそも苦手な浦和にこの状態で勝てるのか。浦和が引き分けたので少し詰められたが、ファーストステージ残り5つ、全勝出来るかどうか怪しい話。
次節、西が出場停止、小笠原も怪我が深刻そうだったし、山本も疲労の限界。ミッドウィークにナビスコ予選もあり、さて、どうやって乗り切るのか。希望は金崎だけだよね・・。
(以下、個人的まとめ)
【2016(1)第12節5/14(土)】(カシマスタジアム19:04KickOff横浜FM/20,177人/曇)
【スコア】鹿島 1-0 横浜FM (前1-0 後0-0) (S 12-7)
【主審】扇谷健司(主審)、金井清一、武部陽介
【得点】
(鹿)前09分 FK柴崎↑金崎 6H
【警告】
(鹿)西3(前14分)、小笠原1(後25分)
(横)マルティノス2(前34分)、パクジョンス1(前45+3分)
【出場】
GK 曽ヶ端
DF 西c 植田 昌子 山本
MF 柴崎 c小笠原→46永木 杉本→74鈴木 カイオ
FW 金崎 赤崎→63土居
【サブ】櫛引 ブエノ 伊東 鈴木 永木 土居 ジネイ
【監督】石井正忠
【MyMVP】山本