2016(1)第11節磐田(アウェー)戦
こういう試合を勝ち切れないところが今の鹿島。昼間の試合で上位の浦和、川崎が順当に勝ち点3を獲得するなか、絶対に勝たなければいけなかった。
いい位置につけながら勝負どころで引き離される、去年のセカンドステージと同じ展開になって来た。上の2チームは負けそうにないしね。
スタメンには山本が復帰し、名前だけみればフルメンバーとなったが、状態は万全ではなく山本は終盤に交代。遠藤も多分足の筋肉系の怪我で途中交代。
交代カードについては石井監督に采配の腕はないので変わりなかったろうが、山本を無理して出場させたのに勝てず、踏んだり蹴ったりの結果となった。
序盤、鹿島は速いパス回しで相手を崩し、決定機を何度か演出していた。「お、今日はテンポも速く、攻撃の質を上げて来たな」と思って前のめりに見出したのも束の間、20~30分辺りからはいつものペースになった。
ジネイが最初は前線からいい追い込みをしていて、いけそうな雰囲気もあったのだが、いつものペースになった辺りからは存在感が消えた。高さがあるのにハイボールをキープ出来ず、守りのセットプレーくらいしかいいところがなかった。展望記事でも書いたが、使うなら使うで見切りを早くつけて欲しい。
遠藤の怪我で入った鈴木も、サイドハーフでは持ち味が出せずじまい。真ん中で体を張ってこそ活きるタイプだと思うが、中途半端に個性を消してしまっている。
山本の怪我で、永木を緊急で右サイドバックに使ったりと、始まる前から状態は把握出来ていただろうに、何にも手を打ってなかった印象。選手の力を最大限に引き出せていない。
一見、いいゲームをしていたようにも見えるが、実のところ攻撃はカイオにキレがあり、エース金崎とのコンビネーションで崩して得点しただけ。2列目の選手、あるいはボランチのどちらかが絡んで来ないと、得点を挙げるのは難しい。
名波監督が何故かカイオ対策を取って来なかったおかげで、カイオは伸び伸びプレー出来ていたが、もしかするとある程度好きにやらせて、金崎だけをマークしていればいいと思ったのかもしれない。的を得ているが。
失点は柴崎のクリアミスを直接ミドルで叩き込まれたものだが、左サイドを簡単に抜かれたことも迂闊だし、曽ヶ端は一歩も動けないってどういうこと?枠を外れると思ったのだろうか。
金崎の得点で勝ったと思ったが、直後に失点と、流れも非常に悪かった。悪くなった時に打てる手がないのも石井監督であり、同点に追いつかれた時点で勝ちの目はなかったのかもしれない。
にしても、本職のFWでない磐田のアダイウトンが易々とボールを収めるのを見ていると、ジネイってなんなの?と思わずにいられない。
あと、八つ当たりかもしれないが、ピッチレポーター(黒田菜月)の間の悪い入り方にイラッと来ていた。さして重要でない情報を無理やり放り込んで来るなって。
ジャッジについてもなんだかモヤッとするものがいくつかあり、このあたりは勝てていれば気にならなのだろうが、そこに文句でもつけないとやってられないくらい。
とにかく感じるのは、攻撃にひと手間多く、それゆえに相手に守られているというスッキリしない感じ。入りの10~15分のペースでやり切れば崩せるはずなのだが、体力がもたないという言い訳は、プロなら聞きたくない。どのみちそれでは上位には通用しない。
正直、勝ち点差もそうだし、ゲーム内容も変わらないし、ファーストステージ優勝はかなり遠のいたと思う。金崎がいなくなれば、残留争いに加わってもおかしくないようにさえ思う。
遠藤が長期で抜けるようなら、ホント、お試しでいいから柴崎を2列目に上げて貰いたい。
(以下、個人的まとめ)
【2016(1)第11節5/8(日)】(ヤマハスタジアム19:04KickOff/14,155人/晴)
【スコア】磐田 1-1 鹿島 (前0-0 後1-1) (S 12-13)
【主審】上田益也(主審)、小椋剛、岩田浩義
【得点】
(鹿)後10分 カイオ→金崎 5右
(磐)後11分 小林 2左
【警告】
(鹿)なし
(磐)大井2(後34分)、櫻内1(後37分)
【出場】
GK 曽ヶ端
DF 西 植田 昌子 山本→82永木
MF 柴崎 c小笠原 遠藤→53鈴木 カイオ
FW ジネイ→62土居 金崎
【サブ】櫛引 ブエノ 杉本 鈴木 永木 土居 赤崎
【監督】石井正忠
【MyMVP】-