2016(2)第3節名古屋(ホーム)戦

ここまで思い切ったターンオーバーをやるとは思っていなかった。


小笠原、西、金崎、遠藤(途中出場)、植田を休ませ、永木、伊東、垣田、鈴木、ブエノをそれぞれ起用。いくら調子の悪い名古屋とはいえ不安が先行したが、先制点から中押し、トドメと無事に勝ち切った。


立ち上がりから前がかりの鹿島に、受けに回る名古屋。スローインのボールを土居がヒールで流したところを、中村が冷静にDFを捌いて左足でゴール。


中村はあのポジションでプレーすると特徴が出る。前節のアシストもPA付近で、やはり中村にとってここが本職かと。ただ、その後は消えている時間が多く、90分通すと物足りない。味方が苦しい時に前で時間を作って欲しい。


1点取った後、受け身になったのか名古屋ペースになり、これは当ブログ主が名古屋先制時の(名古屋の)悪いパターンで想像していたが、鹿島の方がそれをやってしまうとは。


かなり長い時間帯押し込まれていたが、名古屋の不調にも助けられて無失点に凌げたのが勝負を分けた。


効いていたのはブエノ。普通にファンソッコを起用すると予想していたが、シモビッチ対策としては有効だった。高さでは負けていながら身体能力でカバーし、決定機はそれほど作らせなかった。昌子のカバーリングも冴えていた。曽ヶ端のビッグセーブも2~3本あった。


2点目を前半のうちに取れたのも大きかった。CKの流れから一旦作り直し、右から永木が上げたクロスがDFに当たってコースが変わったところを山本が押し込んだ。


MVPは中村でもいいのだが、90分通して守備にも奮闘した山本の方につけておく。


前半を2-0で折り返し、早いうちにトドメを刺して欲しい展開だったが、名古屋の時間帯になることもあり、なかなかゲームを決め切れないままゲームは終盤。今度もCKからのこぼれ球を、鈴木がようやく決めてやっとの3点目で勝負あり。


右サイドハーフでスタメン、途中からトップに上がって、最後にはしっかり得点を挙げるところがらしさは出せたとは思うが、ミスも多く、まだまだ改善の余地がある。


トップでスタメン出場の垣田は、年齢を考えるとよくやったと言えるし、高さとスピードも見せた。しかし、伊東からのセンタリングを中央で空振りし、あそこは最低でも枠に飛ばさなければならなかった。今後に期待。


途中出場の赤崎はスタメンを奪われ、ギラギラと闘志を見せていたが、得点への意欲が高過ぎて、つなぎのプレーがおろそかになる場面もあり。このあたり難しいとは思うが、金崎へのアシストから2得点と調子を上げてきた中村のように、まずは得点に貢献することからかと。


永木もところどころ縦へのパスを急ぎ過ぎたり、突っ込み過ぎて後ろを空けてしまうこともあったが、ボール奪取能力、そこからの推進力、守備範囲の広さなど良い面を出せた。フリーでのミドルは枠には飛ばして欲しかったが。そして、プレースキックも蹴って欲しかったが、これは監督の指示だろうから仕方ない。


ゲーム全体をみれば危うい時間もあったが、複数得点、無失点と結果を出せたことは嬉しい限り。ターンオーバーしても、金崎がいなくても勝てることを示せた。


次はアウェー甲府戦。山本、昌子、柴崎、土居を休ませて勝てれば言うことなしだが、どうするのだろう。(櫛引は五輪直前で、怪我も怖いし使えないだろうが)。


ターンオーバーで勝って、調子を上げたまま浦和戦も突破して欲しいなと思っている。


他のゲームは、途中経過では浦和と川崎、マリノスが引き分けていたが、全てアディショナルで勝ち越すとは・・。しぶといな、まったく。


(以下、個人的まとめ)

【2016(2)第3節7/13(水)】(カシマスタジアム19:04KickOff鹿島/6,696人/曇時々雨)

【スコア】鹿島 3-0 名古屋 (前2-0 後1-0) (S 18-10)

【主審】西村雄一(主審)、名木利幸、越智新次

【得点】

(鹿)前06分 土居→中村 2左

(鹿)前26分 山本 2左

(鹿)後42分 鈴木 4右

【警告】

(鹿)なし

(名)なし

【出場】

GK 曽ヶ端

DF 伊東 ブエノ 昌子 山本

MF 柴崎 c永木 鈴木 中村→90杉本

FW 垣田→61赤崎 土居→67遠藤

【サブ】櫛引 ファンソッコ 植田 遠藤 杉本 小笠原 赤崎

【監督】石井正忠

【MyMVP】山本

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