赤い彗星のアントラーズ、3倍の速さで失点

ファーストステージ17節、リーグ最少の10失点と鉄壁の守りでステージ優勝した鹿島だが、セカンドステージ5節を消化した時点で早くも10失点。


ほぼ3倍のペース失点している。まさに赤い彗星。


バカな・・たった5節でファーストステージと同じ10失点だと・・?


元々堅いとは思っていなかったと先の記事でも書いたが、結果的にファーストステージ10失点で済んだのは昌子と植田のデキが物凄く良かったうえに、前線からのプレスが効いていたからで、シーズン通して守り切れるとは思ってなかった。


とはいえ、10失点は予想を上回る。


ここまで守備崩壊してしまった原因は色々あるだろうが、ひとつに油断、ふたつに疲労の蓄積、みっつにカイオの穴かと。


カイオについてはいなくなってしまったので今更どうにもならないし、もともと守備意識が高かったわけではないが、守備で効いていたというよりも攻撃で矛を見せ続けていたおかげで相手の腰を引けさせる効果があったのだと思う。


現在、中村がこのポジションを担当していて、いずれここは埋まると思っていたが、どうもそんな簡単にはいかないようで・・。運動量豊富でガッチリ守れるか、一瞬のスキでもあれば深く抉れる鋭さを持った攻撃力があるか、どちらかでないと強度が足りない。


中村はムラが大きく、また、90分持たないので(杉本も同じく)、最初からカードを1枚切るつもりで早めに交代するか、柴崎で埋めるかしないと無理かと。


鈴木は懸念していたように、サイドハーフをやることでゴール前での嗅覚が鈍って来たようで、まったく存在感がない。今のところ方向性は間違っていると言わざるを得ない。


油断についてはもう選手が自覚を持ってやるしかない。曽ヶ端のチョンボは本当に呆れ果てたし、師匠だったら「愚か者が」と呟いてあの瞬間にテレビのスイッチを切っている。


疲労は監督の眼力が足りないのか、うまく回せていない。皮肉にもセカンドステージで無失点だったのはターンオーバーした名古屋戦だけで、ブエノが組織的に守れているかと言えばそうは言えないが、夏場の体力勝負ではアドバンテージがあるのかもしれない。


ちなみに名古屋が相当悪かったとも言えるが、甲府も同じくらいの順位なので、3失点したのはやはり油断と疲労の部分が大きい。


本当なら今こそキーパーを世代交代するチャンスで、櫛引にチェンジしたいのだが、間が悪く五輪で離脱中。試合記事でも書いたが、こういう「運」も選手には大切なんだな・・。


プロ野球でもレギュラーが怪我で抜けた時にちょうど出て来る選手がいて、一気に花が開くことがある。逆に自分が調子いい時にレギュラーが調子良かったり、レギュラーが怪我した時に自分も怪我したりと、どうにも噛み合わない選手もいる。


曽ヶ端も頑張ってはいるが、最近、反応が鈍く、「取れるんじゃないの?」という失点も多い。よそのクラブのキーパーが、がっちりボールをキャッチするのを見ると、弾くのが精一杯のプレーには物足りなさを感じる。


失点はキーパーだけの責任ではないが、「やられた!」と思うシュートを防いでくれないと、がっくりするんだな。


まずは守備の立て直し。動けない選手は即交代。厳しくいってくれ。

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