2016(2)第2節広島(アウェー)戦
打ち合いの試合になってしまったが、得点を取ったタイミングが良かったぶん鹿島に軍配が上がった感じだった。
点差ほどの余裕はなかったが、アウェー広島相手に4-2の勝利は、しっかりと対策を練り、勝利への執着心を最後まで持ち続けたことの結果。引き分けでもいいと言ってすいません。
2失点したものの球際は強く、ゴール前では体を張り、最後までプレスをかけ続けていた。まあ、海外移籍の決まっている浅野に2失点するあたり、鹿島らしさを感じるが。
スタメンは植田がサブに回ってファンソッコ。打撲で前節欠場の金崎が復帰。勝ったからというわけではないが、やはり前線に金崎がいるとプレーの強度が上がり、攻守に芯が通る。
先制点は展望記事で推しメンに挙げていた遠藤。最初の決定機を外した時にはまだ得点感覚が戻ってないのかと心配したが、2本目のチャンスを決めてくれた。(予想はPAやや外くらいからのミドルだった)。
得点機会を作ったのは、広島の後ろでのパス回しにプレッシャーをかけ続けた金崎、土居のコンビ。塩谷の一瞬のミスからボールを奪った金崎が迷わずシュート。林が一旦弾いたこぼれ球を、右でフリーだった遠藤が右足で叩き込んだ。
前節の敗戦から、得点後のゲームメイク、セットプレーの守備などを課題に持っていたようだが、前半は押し込まれる時間帯がありながらも1-0で締めてまずはひとつクリア。
もっとも、セットプレーの守備という点では時折フリーで打たれる場面もあり、完全とは言えなかったが、セカンドボールへの反応が速く、集中力は高かった。
後半は広島が前に出て、鹿島がそれを受けずに打ち合いに持ち込み、後半だけで双方合わせて5得点。
中央を狙い続けた広島に真ん中を割られて浅野に2得点を許したものの、鹿島もそれを上回る3得点。ヒヤヒヤしたものの、見応えはあった。
特に2点目。サイドで西がボールを持っている時に柴崎が大胆なオーバーラップ。見逃さずに西がロングパスを送り、中央に戻したボールを中村がワンタッチヒールで流し、入れ替われで左に流れて来た金崎がダイレクトで強烈な左足シュート。ゴール左上隅に決まった。今節のベストゴールに選ばれてもおかしくない。
土居の左足のゴールも見事だった。このゴールは土居のシュートがバーに当たり、跳ね返りが林の背中に当たってゴールインしたが、あれでも金崎はまだ押し込みに行こうとしていて、下手に触っていたらオフサイドだった・・。
ゲームを決めた中村の得点は、柴崎の右CKが跳ね返ったところを遠藤がミドル。林が弾いたボールを中村が押し込んだ。中村はアシストとゴールを記録し、ようやく今季がスタートしたといったところか。
それにしても柴崎のCKは相変わらず一番手前の壁に当たり、ホントに大丈夫か?
その後、捨て身で攻撃してくる広島の圧力の前に2点差に迫られたが、なんとか逃げ切った。永木を入れた以外は効果的なカードは切れなかったが、確かに攻めるのか守るのか難しい試合だった。結果、選手たちが攻める気持ちを持ってやり切ったことが良かった。
珍しく遠藤は交代に不満の態度を表していて、外から観ている感じ妥当な判断だったと思うが、それほど気持ちが入っていたのだろう。
あと、今日の試合は若干判定に助けられ部分もあったかと思う。キーパーへのバックパス(あれは曽ヶ端は取ったらダメだろ)、柴崎の強めのファウルに2枚目のイエローが出なかったことなど。もともとカードはそんなに出さない主審なのかもしれないが、開始早々の山本のファウルも危なかった。
球際を強く、激しく行った試合だったのだが、柴崎もかなり熱くなってた。
とにかく、セカンドステージの初戦をつまづいたが、すかさず取り返して態勢を立て直すことが出来た。ここから再び連勝を続けていきたいものだ。皮算用では次の2試合は勝つつもりだからね。
(以下、個人的まとめ)
【2016(2)第2節7/9(土)】(エディオンスタジアム19:04KickOff広島/16,551人/晴)
【スコア】広島 2-4 鹿島 (前0-1 後2-3) (S 10-15)
【主審】廣瀬格(主審)、宮島一代、小椋剛
【得点】
(鹿)前33分 遠藤 2右
(鹿)後04分 中村→金崎 9右
(広)後09分 丸谷→浅野 3右
(鹿)後11分 山本→土居 7左
(鹿)後13分 中村 1右
(広)後37分 宮吉→浅野 4右
【警告】
(鹿)柴崎1(後24分)
(広)なし
【出場】
GK 曽ヶ端
DF 西 ファンソッコ 昌子 山本
MF 柴崎 c小笠原 遠藤→87鈴木 中村→70永木
FW 金崎→90+3赤崎 土居
【サブ】櫛引 植田 伊東 杉本 鈴木 永木 赤崎
【監督】石井正忠
【MyMVP】遠藤