石井監督が一転、続投の決意を固めたとか
オフィシャルには載っていないが、まあ、辞任(退任?)したならともかく、普通に契約中なのでわざわざ書くまでもないということか。
というわけで報知新聞からの情報だが、石井監督が辞任をほのめかしていたところから一転して、続投を決意したとのこと。
率直な意見を言わせて貰えば、悪い方向に流れてしまったなと。
石井の人柄、人望の良さは伝え聞いている限り素晴らしいもので、会ったことはないがそこは否定するものではない。しかし、監督としての資質となれば何度も書いているように微妙なところ。
解任ほどではないが難しくてどちらとも言えない、という話を前に書いたが、それはこういうゴタゴタが表面化する前の話。一旦、表に出てしまってから、じゃあやっぱりもう一回、というのはかなり無理な話で、続投には反対の立場。
マリノス戦でスタッフが戦っているのを見てもう一度という気になった、という趣旨のことが書かれているが、それは言い方は悪いが、うまくいかなかったのがやっとうまく回ったから一丸になれた、という見方の方が正しいのではないか。
「先生! わたしたち先生と一緒に全国に行きたいんです! もう一度一緒にやって下さい!」
あ、これは違う話か。
石井は先生ではないが、選手たちが「石井監督でなければダメだ。是非、戻って来て一緒に戦って下さい!」と思っているのかどうか・・。いくら人望があろうと、それとこれは別の話と思うが。
個人的には、いち選手ならともかく、指導者が一度ゴタゴタを起こした後に戻って来てうまくいった記憶がない。単純に過労で倒れて復帰、というなら逆にまとまる気がするが・・。
自主性に任せる、とは選手を尊重しているように見えて、なんにもしてないってこと。
プロ野球でも選手任せの作戦・・というか試合運びは、接戦をモノに出来ず、結局のところ最後は負ける。勿論、圧倒的戦力差があれば別の話だが、そうでもない。モビルスーツの性能の差が、決定的戦力の差でないということはシャアも言っている。
石井は復帰に向け、「私自身も変わらなきゃ。一緒になって選手も変わらなきゃいけない部分がある」とコメントしているが、やれるかどうかは博打だ。
交代となれば大岩コーチがそのまま昇格して率いるとこになろうが、正直、そちらがうまくいくという保証はない。一層悪化してしまう可能性もある。しかし、交代するならこのタイミングでしかなかった。ここから先は、成績が落ち込んで交代ということになればチームは崩壊する。
石井がこの逆境を覆せるのか。選手が奮起出来るのか。不安しかないが、決定してしまったのなら仕方ない。
文句を言うことくらいしか出来ないが、勝つのはやぶさかではない。
天皇杯、まさかここで去年と同じように負けてしまうとは考えていないが、内容も見せて貰いたいと思う。