試合内容についてはツッコまない方向で

チャンピオンシップ準決勝で川崎に1-0で勝利した鹿島だが、内容は良かったとはいえない。


とはいえ、圧倒して勝っても、苦しみながらの辛勝であっても勝ち上がりは変わらない。今、大事なのは終わってみれば勝っていた、という結果。


思えば、ファーストステージを優勝した時も、こういう試合が多かった。あの時は昌子と植田が神がかっていたが、ボランチを含め、全員でずっと我慢の連続で耐えて来た。


原点回帰という気分ではないが、今季の鹿島が勝つためには守備で集中を切らさない、という当たり前のことが出来てなければいけないということを、改めて感じた。体を張るって大事。ボールはトモダチ。


ちなみにセカンドステージであれだけ守備が崩壊したイメージがあるが、トータルで見れば浦和の28失点に次ぐ34失点でリーグ2位。堅守、とまでは言えないが、そう簡単には崩されない力もあることを再証明した。まあ、川崎の主力に怪我人がいたというのも大きかっただろうが。


攻撃に関してはシュートを打てるタイミングでも慎重に行ったり、そうやって作った決定機を外したり、そもそも攻撃が組み立てられなかったり。金崎の得点はよくあの場面で決まったな、という驚きの方が大きく、過度な期待は寄せられない。


ファブリシオが突然覚醒するか、土居がこの短期間でピーク時までのコンディションに復帰するかあれば別だが、上向きの材料と言えば、得点を挙げた金崎が調子を取り戻す、みたいなことしかない。


鈴木が戻れば少なくとも土居よりはマシになるとは思うが、脱臼ってそんなに簡単に治るものでもなさそうだし、基本的にはひたすら耐え抜くという、そういう方向性になるだろう。


川崎戦ではカウンター狙いの赤崎、三竿を入れて右サイドの守備に永木を当てる、パワープレー対策に植田投入と、タイミングこそやや遅い感じがしたものの、わりと実用的な采配を見せた石井。


次も同じようにはいかないと思うし、負けている時に光る采配を見せた覚えがごくわずかしかなく、依然として先制点頼みではあるが、守備に回った時の采配ならまだなんとかなるのかなあという気もする。慎重過ぎて、致命的な遅れを喰らいそうな雰囲気はいつも満々だが。


ところで、三竿がここに来ていいプレーぶりを見せ、もっと早くから使って欲しかったなという思いもあるが(三竿のことは評価している)、永木もいいプレーを見せ、柴崎が実戦で使える状態なら、どういう使い方をするのだろう。三竿の立場なら、玉つきでベンチ外になればたまったものではない。


そう考えるとレオ・シルバはやはり要らないように思うが、来年は来年で三竿や永木が残るかも不明だし、小笠原が今年の調子を維持出来るも不明で、そこのところは別の話か。


話を戻してチャンピオンシップ。内容は微妙なままだが、勝って勢いに乗り、試合間隔の空いた浦和を叩けるチャンスでもある。ホームアンドアウェーのホームで失点はしたくないという思いもあり、戦い方は難しくなるだろうが、そこのところは試合前に意思統一しておいた方がいいだろう。


本当ならまず0-0の試合を目標に戦うべきなのだろうが、失点リーグ1位の浦和相手にアウェーで得点出来るイメージが沸かず、2試合ともスコアレスドローなら年間順位のアドバンテージで浦和の優勝なので、ホームで得点をしておきたい。


となれば1-0で勝つのが理想形で、川崎戦と同じような感じになるのかなあと思う。


リーグ終盤4連敗を喫したが、肉を切らせて骨を断つ作戦で天皇杯神戸、チャンピオンシップ川崎と撃破。浦和には、曽ヶ端ぽろぽろ作戦を随分前に仕掛けておいたので、あの敗戦が活きるといいなあ。


主審も大事で、ひとつは西村主審になるだろうが、もうひとつの方は誰になるのだろう。荒れた試合にならないような審判を求む。

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