オークランド・シティFC戦追記とマメロディ戦、展望

前半、横パスの練習をしているのかと思ったくらい、まるで攻めっ気がなく、正直、負ける予感しかなかった。


案の定、後半始まってすぐに失点した時には「やらかしてもうた」と、浦和や川崎に申し訳ない気持ちで一杯だったが、そこから逆転出来たのは展開が向いたという要素が強いと思われる。


勿論、失点したことで攻めるしかない状況になったことや、闘志みなぎる金崎の投入でスイッチが入った部分もあるが、「鮮やかな逆転劇」と言うよりも、金崎の言うように「情けない試合」に分類されるだろう。


次の相手はフィジカルでも劣勢に立たされるであろう南アフリカのマメロディ。


試合記事の最後にも少し書いたが、石井がどんな相手かわからない、と言っていたのが気になる。


鹿島のスカウト陣にどれほどの力があるのか知らないが、オークランド戦で前半様子見の気配が濃厚だったことからしても、充分に分析出来ているとは思えなかった。少なくともプロ野球のスコアラーよりも情報収集力は欠けているのでは、と感じる。


もしかしたらチャンピオンシップに全力で行ったことで、クラブワールドカップはまったく頭になかったのかもしれないが、オークランドはCWCの常連で、どちらかと言えば情報が多く手に入る方のクラブだろう。それでも手探りで恐々戦っていた空気が丸わかりで、初戦の緊張感があったにせよ、うまくない戦い方だった。


今度も前半からあんな空気感で入ったら、無傷では済まないだろう。ひとつ勝って緊張もほぐれたことだし、挑戦者の気持ちで強く戦って欲しい。


ただ、問題なのは鹿島のフィジカルコンディション。


初戦、手堅く勝ちたい石井はスタメンをいじらなかった。金崎こそサブに回したが、先に失点して想定よりも早い時間から投入せざるを得なかった。


勝ったのでスタメンを落として負ける采配よりも、よほど正解だったのだが難易度が上がった。各ラインから一人ずつスタメンを変更しなければ動けないように思う。


とはいえDFはファンソッコのところを植田に変えられるが、2列目が足りない。遠藤が疲れている様子で、柴崎もどうにも2列目が居心地悪いようで、試合途中ならうまく行くのにスタメンからだと何故かはまらない。


中村がやってくれれば解決するのだが、攻守に中途半端な位置取りになり余計に負担がかかっている。鈴木もフルで出れるほどには回復していないだろうし、ファブリシオも守備に不安がある。


他の解決策と言えば三竿をボランチに入れるか、西を2列目に上げて右サイドバックに伊東を起用するかくらいしか思いつかないが、何かしら手を打たないとずるずるやられる気がする。戦い方も明確に、たとえば前半は守るとかそれなりに決めておかないと、集中力が続かないだろう。


レギュレーションで23人全員がベンチ入り出来て、延長からは交代枠が一人増えるからと言っても、キリンチャレンジカップみたいに6人交代出来るわけではなく、ちょっと余裕がある、くらいのもの。動けなくなった選手に何枚も交代枠は使えない。


監督はフィジカルコンディションにも気を配りながら、相手を観察し、最善の手を打って欲しい。


せっかくの大舞台。出場した選手は、悔いのないように全力を出し切って貰いたい。

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