2017第3節横浜FM(ホーム)戦
マリノスの堅い守りを褒めるべきなのか、鹿島の攻めの弱さを嘆くべきなのか・・。
先に失点していればおそらくそのまま負けたであろう試合だったが、終盤の相手のミスを逃さず、遠藤から伊東の高速クロス。途中交代で入った鈴木が中で力強く合わせて先制。この1点を守って逃げ切ったが、このパターンしか勝ちはないと思っていた。
堅く守る相手にボールを回すだけで崩せないのは今に始まったことではないが、やはり中でポストをしてくれる選手がいないと難しいと思っていた。
得点の形は鈴木が中に張ってクロスを合わせたものだったが、石井のインタビューを聞くとそういう指示だったようで、だったら何故最初からそれをしないのだろうか。レンドロの補強が今更だが疑問。
ペドロ・ジュニオールは全然ボールが収まらず、前半だけで5回ほど簡単にボールロスト。味方との呼吸も合わず、視野も狭い。土居のフリーを見逃したのは酷い。スピードだけはキレがあるが、今のところはカウンターで攻め切るしか良さがないという、解説の水沼氏のコメントに尽きる。
鈴木はACLムアントン戦のPK失敗を取り返す得点。改めてメンタルが強い選手と思う。外に開いてボールも引き出せるし、あまり好きではないがファウルを貰って時間も作れる。もっとも、あのプレーを続けるとそのうちに削られて怪我をする心配はあるが。
90分通してあれが出来るかどうかはわからないが、攻めの形になるのは鈴木が出てからで、ペドロ・ジュニオールは鹿島のやり方に馴染む日が来るのかどうか。
レオシルバは比較的抑えめにプレーしていたように見えた。それでも自陣で持ち過ぎて取られてピンチを招いたのが一回あり、心臓に悪い。プレーエリアは広く、危ないところはほとんど潰せていた。
ところが永木の調子が下り坂で、交代で入って来てから試合に入れずふわふわしたまま終わってしまった。特定の選手ばかり使う起用方法は、せっかくの大型補強を活かせておらず、このままだとメインとサブの差が広がる一方かと。
伊東はアシストを記録したクロスは見事だったが、それ以外は微妙なデキで、西にはまだまだ及ばない。
鹿島からすれば絶好調の斎藤が欠場したのが大きかった。あれが斎藤だったら・・と冷や汗をかく場面がいくつかあり、実際、出場していたらやられていたかもしれない。
MyMVPは決勝点の鈴木にしたが、それまでゼロに抑えた昌子、レオシルバも同等の働き。植田はいくつか決定的なミスを犯しており、ターンオーバーするにしても昌子が下がった時が不安。
試合内容は良くはなかったと思うし、勝敗は紙一重、どちらに転がってもおかしくなかったが、勝って踏み止まれたのは救い。
ACLブリスベン戦、来週のアウェー清水戦は同じメンバーで押し切ると思うが、過密日程を言い訳にせず、連勝で仕切り直しといきたい。
(以下、個人的まとめ)
【2017第3節 3/10(金)】(カシマスタジアム19:03KickOff/12,537人/晴)
【スコア】鹿島 1-0 横浜FM (前0-0 後1-0) (S 8-7)
【主審】村上伸次(主審)、八木あかね、川崎秋仁
【得点】
(鹿)後38分 伊東↑鈴木 1H
【警告】
(鹿)永木1(後43分)、鈴木1(後45分)
(横)伊藤(後9分)、マルチィノス(後22分)、天野(後32分)
【出場】
GK クォンスンテ
DF 伊東 植田 昌子 山本
MF c小笠原→74永木c レオシルバ 遠藤 土居
FW 金崎→90+1中村 ペドロ・ジュニオール→71鈴木
【サブ】曽ヶ端 ブエノ 中村 三竿健(弟) 安部 永木 鈴木
【監督】石井正忠
【MyMVP】鈴木
【DAZN】1クルクル、最大90秒