2017第10節浦和(アウェー)戦
鹿島と浦和のチーム状況を考えて、アウェーなら引き分けで充分と考えていたが、金崎の得点を守って1-0で勝ち切り暫定首位。
最後まで集中し、気持ちも入っていた。山本の怪我で西を左に回し、交代も永木を2列目に使って左サイドを抑え、ペドロ・ジュニオールと小笠原をギリギリまで引っ張って鈴木と三竿健(弟)を入れるという采配も決まった。お見事。
鹿島の選手が小笠原を筆頭にかなりヒートアップ(パフォーマンスもあったろうが)していたが、松尾主審が落ち着いて捌いて退場者を出さずに済んだ。
いつもならそこに森脇が乗っかってきて大荒れの試合になるのだが、浦和の槙野、阿部、那須、西川といった人格者たちが冷静に対応してくれてオオゴトにならなかった。あれには感服したが、逆に不気味な感じもしていた。いつでも取り返せるぞという・・。
結果的に逃げ切れてほっとしている。
鹿島側からすれば興梠が下がってボールに触ったり守備に回ったりし始めた時点で、勝機が増えたと思う。ラファエルシルバとの2トップは脅威だったし、ラファエルに2~3人持って行かれることもあったので、裏を興梠に使われていたら厄介だった。
このあたりは柏木や遠藤という後ろの選手が欠場だったことが大きかったのかもしれない。
鹿島は山本を怪我で欠いたが、左に回った西がソツなくこなし、早めに先制点が取れたこともあって守備重視でやれたこともプラスになった。1-0は欠場選手の差というべきか。
おそらく鹿島は金崎か昌子、遠藤、あるいは土居。この4人のうち誰かが欠けていれば勝つのは難しかったかもしれない。
金崎はペドロからの絶好のスルーパスを決められなかったのが痛い。鹿島も槙野のシュートをポストに助けられたわけだが。
クォンスンテは那須の持ち上がりからの地を這うミドルシュートをしっかりセーブしてくれた。曽ヶ端はああいう意表を突くシュートに反応が遅れることもあり、安定感ではやはりクォンスンテが勝る。
ペドロは良かったり悪かったり。カウンターで1~2枚はがしてシュートまで完結して欲しいのだが、2列目からの上がりも速いのでかえって迷ってしまうという場面がちらほら。金崎に出したパスは絶妙だったし、あのタイミングで回してくれればと思うのだが。得点に絡んで欲しい。
レオシルバは相変わらず諸刃の剣。足元に自信があり過ぎて、取られたら危ないタイミング・位置で奪われることが何度かあり、今日はいい方に傾いたが怖い。
MyMVPは金崎と昌子の二人とする。金崎は小笠原のパスからDFに当たったもののゴールも奪い、前から圧力をかけ続け、昌子は何度も決定機を防いだ・・というよりも決定機を作らせなかった。
視察したハリーのお眼鏡にもかなったかと。昌子も代表戦までとなると疲労が心配なのだが。金崎は無期限追放だし、呼ばれて怪我が悪化してもだし。
疲労困憊という表現がまさにぴったりだが、勝利をもぎ取れたことは最高の結果。
さすがに次のACLは全員休ませて貰いたい。組み合わせ次第で広州広大と当たることになるのは嫌だが、もうそういうことを言っていられないくらい限界に来ていると感じる。英断を。
(以下、個人的まとめ)
【2017第10節 5/4(木)】(埼玉スタジアム2002 14:02KickOff鹿島/57,447人/晴)
【スコア】浦和 0-1 鹿島 (前0-1 後0-0) (S 9-10)
【主審】松尾一(主審)、八木あかね、平間亮
【得点】
(鳥)前24分 小笠原→金崎 4左
【警告】
(鹿)小笠原3(後30分)
(浦)青木2(後12分)、宇賀神2(後32分)。興梠(後35分)
【出場】
GK クォンスンテ
DF 伊東 植田 昌子c 西
MF レオシルバ c小笠原→87三竿健(弟) 遠藤→70永木 土居
FW ペドロ・ジュニオール→74鈴木 金崎
【サブ】曽ヶ端 三竿雄(兄) レアンドロ 三竿健(弟) 永木 金森 鈴木
【監督】石井正忠
【MyMVP】金崎・昌子